マルシンMAXIモーゼルM712


実銃モーゼルミリタリーの詳細についてはフジミモーゼルの頁をご参照下さい。
当地ではマルシンMAXIの使用感と試射状況について記述します。

モーゼルタイプのエアガンとしては、フジミモーゼル以来実に12年ぶり!となるモデル化である。
フルオートも出来ないクセになんでM712なの?という疑問にはモデルガンのガワをまんま使用している為という回答が全てを語っている(セレクターを外してみよう!)。
確かに単射のみならC96の方が絶対カッコ良いし、機能的にも「そのセレクターはお飾りか!」などと言われなくて済むのだが、そうなると給弾方式(マガジンじゃなくて上からクリップだぞ〜)とか新たな型起こしといった問題が発生、更に発売が延びてしまったかも知れない。
まあ現状ではとりあえず良くぞ出してくれた!と考えたい。

マルシンMAXIに期待されるのは、なんといってもやはり「絶版・フジミモーゼルの代役は務まるのか?」という事である。
確かにフルオート無し・パワーも高すぎるらしいとあまり評価は宜しくないが、とはいえ「現状で容易に調達可能な唯一のモーゼル」という事から、これを使わざるを得ないモーゼルファンは数多い事と思う。
そこでまず入手第一弾の試射テスト・そして追々デチューンの方法なども紹介して、安心してゲームに投入してもらえたらと考えている。
「売ってるからしょうがない」じゃ使えない銃がある!
そしてメーカーがやらないなら我々でやるしかないのだ!

その1・実射性能試験
試験時データ:
実施日:4/29  昼12:00〜14:00頃にかけて
場所:チバ物資集積所付設射撃場
気温:暑からず寒からず
風:射撃方向に対して左45°に時々あり
使用銃:MAXIM712スタンダードタイプ・メタルフィニッシュタイプ
使用弾:サンエイのオレンジ0.12g弾・マルゼン0.2g弾、エクセル0.25g弾
射撃距離:30m及び40m(メジャーで正確に測定・同一標的に対し人間が移動して調整)
標的:直径5cm・高さ1m弱の赤色塗装がされた鉄パイプ(工事用標識らしく地面に打込みされていた)

フジミモーゼル時代はやむを得ず、地形を生かして20m以内の近接戦闘に持ち込みフルオートを叩き込むと いう戦法で勝利してきた。しかし近年の高性能化が進む電動ガンを敵に回して勝利する為には、残念ながら有効射程が30mは無ければ開豁地で渡り合う事は困 難を極めるであろう。

そこで今回のテストは、標的まで正確に30m離れしかも5cmという極小な的を狙う(実戦での目標は眉間に一発!)という、かなり過酷なものとした。

噂に聞いていた通り確かにMAXIのトリガープルは重い。これを「従来より軽くなった」などとほざく様ではジェド豪士もかくやの猛訓練を人差し指に施さねば使い物にならないんじゃない?

実銃に則り今回のテストではシングルアクションを多用したが、それでもまだイマイチ感が残った。
が、弾道自体はかなり良い。上記データでも書いた様にこの日は風があり、その影響で山なり弾道が落下する頃には しばしば流されてしまったと思われる乱れが生じたが、それでも1マガジンで1〜2回は標的に命中(サイトじゃ捉えきれないんだが「カキーン」という良い音 がするのでわかる)していた。
もしトリガープルがもっと軽く、引く時のブレを全廃出来たならまだまだ当ったかもしれない。

あまりに気持ち良いので「1号狙撃手槍」用スコープを装着してみた。当然山なり弾道なのでスコープマウントに角度 をつけて30mでゼロインに調整する。これもかなり良い感じ。少なくともスコープから外れてしまうほど弾道が乱れた事はなく、1級のカスタム狙撃銃と張り 合いたい等とムチャを言わなければ、まあ電動フルオートを食らう前に数発撃ち込んでカタを付ける事は可能ではないかとの手応えを得た。

これまでHOPをかけずに実験してきたので、いよいよ最近の銃ではデフォルトのHOP機構を有効にしてみた。
当然30mからでは面白くないので、40mまで下がって同一標的を狙う。

弾が時々湯口が見えるような質の悪い物だったせいか、はたまた時々吹く突風に乗ってしまうのか、3発に1発程度 は変な方へ飛んでいってしまうがそれでもまともに飛ぶ時はかなり良い。先ほど上げ気味にしたスコープ取り付けをまた水平に戻した程。HOPありにしたら我 が人参軍定例ゲームでは狙撃銃運用が可能と確信した。

いずれのケースでも「重いトリガープル」「ストックなし(フジミ用はスリットと合わず装着不可)」の為にホールドが不安定という条件下での事なので、この両面をなんとか克服できればかなりの高性能が期待できそうだ。早速マルシンストックを探そうと決意した程である。

ただ、マガジンが新品のせいか中で詰まる事が時々あった。コーティングしてあると大丈夫なようだが無加工のエクセル0.25g弾はしばしば詰まってしまい上がってこない事が発生、おそらくバイオ弾でも同状況に陥る可能性は捨て切れない。
ちなみに0.2g弾と0.12g弾(共にコーティングされている様でつるつるしていた)ではこの症状は発生しなかった。

ガスの持ちも思っていた程悪くはなく、正確にカウントしてないが数回位は弾を補充するだけで連続使用出来てた感じ。
ただし同一マガジンを連続使用し、ダブルアクションでドカドカ撃ってたら冷え過ぎ射撃不能に陥った事がある。

それにしても、この外観にこの精度、もしパワーを落してその分ガス消費量も低下させてくれれば或る意味「名銃」である。ハイパワーに拘り通常のゲーム使用を困難にしているとしたら、なんとも残念。

その2・CDぶち抜き試験
また、某雑誌のレビュー記事で話題となった、皆さん懸念のCD2枚抜きテストも実施した。
ちょうど2丁ある事から銃を替え各々2回づつ実施した結果は以下の通り。
共通データ:
実施日:4/30 夜23:00頃
場所:ミタカ大本営
気温:ちょっと肌寒かった
使用銃:MAXIM712スタンダードタイプ・メタルフィニッシュタイプ
使用弾:エクセル0.25g弾

まず、1枚でどうなるかやってみた。CD〜マズルまでだいたい10cm程の間隔を空けて射撃。結果、余裕で丸穴(ただし穴周辺にクモの巣状のひび割れも発生)を開ける事に成功。確かにパワーはあるようだという事は判明。


次に2枚重ねにて同じ条件で発射。が、某雑誌のような奇麗な穴はあかず、断片になって割れてしまった。
何度かやってみたが、うまくすると前の1枚は何とか穴が空くが後ろの奴はどうしてもバキバキに割れて飛び散ってしまう。
しかもひび割れの為に同一CDに3発も撃ち込むともうバラバラに砕け散ってしまい測定不能。

そんな条件でCDを次々に替えつつ10回以上のテストを行って得られた結論は


※少なくともウチのでは2枚抜きは不可能
であった。

追記:その後弾速計を購入、測定した所(2001/5/6・夜23:00頃)、スタンダード・メタルフィニッシュとも83〜84m/s程度であった。
同時期に同じロットで購入した別銃(実はケース単位で購入している)でもやはり80m/sをやや超える程度であったとの報告があり、どうやら少なくとも我々の手元にある物は1J未満で納まっているようだ。
この程度なら通常の電動とほぼ同程度なので、特にデチューンの必要はないといえる。

エアーガンデータ
全長:296mm
全高:160mm
全幅:35mm
可変HOP内蔵
装弾数:ショートマガジン12発・ロングマガジン27発
価格:スタンダード¥12800、シルバー¥14800、メタルフィニッシュ¥14800
 
 

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