以前より中国製のコッキング式モーゼルがあると聞いていた。しかし中々ショップでお目にかかる事がなく、ネットオークションで時々流れているという情報を頼りにそちらでも網を張っていた所、運良く新品を競り落とす事が出来た。
弾が出るモーゼルは入手次第掲載している我が頁であるのでこれもまた紹介すべく、おまけの４としてちょっと取り上げてみる事にした。

　
梱包の様子。
今回は箱の上に付けられた薄ヨゴレた熱圧縮ビニールもまだ付いたままの、本当に未開封新品であった。
ショートマガジンは本体に装填した状態で入っているので、一応ショート＆ロングの２本セットである。蓋にも「１＋１　新版増加長弾盒」のシールが貼られていた。
箱側面を見るとカラーセレクトがあり（でもチェックは入ってなかったけど）、どうやらシルバー（でも色的にはベージュに見えるが・・・）もある様だ。
バレルは抜いた状態で入っており、使う前に差し込む。っていうかこれアウターバレルだけじゃん！て事は６ｍｍバレルはせいぜい５ｃｍ位しかない訳ね。
ランヤードリングには赤いヒラヒラの飾りがデフォルトで同梱されているのが嬉しい。ドイツのモーゼルをモデル化したんじゃなくて中国の「盒子砲」をモデル化したものである、だからなくてはならないんだ、という確たる信念を感じる。素晴らしい。
例によって付属のＢＢ弾は、これを使うんだったら落ちてる弾を拾って使う方がまだまし、というレベルだ。
あ、そうそう勿論取り扱い説明書も入っているけど、箱・銃含めどこにも「モーゼル」とは書いてない。あくまでこれはＭ３２というモデルなのである。

　
中国製のストックホルスターに入れてみたところ、なんとぴったり収まった。
ちなみにマルシンのストックホルスターでは若干銃の方が大きく、左の写真程度までは入るのだがそっから先が無理だった。
よく見ると稼動しないシルバーのリアサイトがオーバーサイズでこれが当たってしまうのである。
サイトだがフロントサイトが低すぎてリアサイトと合わせるのがギリギリ。何故かここだけ銀メッキのリアサイトをもうちょっと小さく出来てればいろんな面で良かったのだが。
ちなみに、ストックホルスターに「入れる」事は出来るがグリップ背面にスリットは無いので「装着する」事は出来ない。残念！

実銃の場合、ボルト部分が前後動して給弾と排莢を行うのだが、本銃はなんと機関部後方が丸ごとスライドしてコッキングを行う。
リコイルスプリングが妙に太くて強く、そのうちスプリング基部が折れてしまうのではないかとちょっと不安。
中国製のエアーガンは大抵がＡＢＳではなくて普通のプラで出来ている様で、こういった繰り返しの衝撃でパーツが折れてしまう事が良くある。
あ、ちなみにスライド（というのか？）を引く時に邪魔になるので、ハンマーは一応可動する。
勿論セレクターなんか単なるモールドである。ここでは見えないがセレクター裏面軸にマイナスネジが切ってあるのはフジミかマルシンを元にしたのか？
上の方でピカピカしているリアサイトも単にメッキの別部品なだけで、まったく可動しない。

お約束の比較ショットである。
今回はマルシンのMAXIモーゼルと比べてみた。
外観的にはほとんど同じ大きさである。しかし持ってみた時の重量感がまるで違う。
私のＭＡＸＩモーゼルは木グリップに換えてあるので通常よりは格段に軽いのだが、それでもこの中国製をもった後に握ると「う、本物っぽい！」と感じてしまう。特にマガジンの重量感たるや・・・
ちなみにマルシンモーゼルのグリップの溝の線が違うのは自作だからである。試しに銃身と水平にしてみたがちょっとイメージが違ったかな？
それにしても中国モーゼルの赤いヒラヒラ、なんか青龍刀とかみたいで良いぞ。これだけでぐっと東洋テイストが増すから不思議である。

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誰もが気にする実射性能であるが、先日フィールドにて見たところせいぜい１０ｍ程度であった。（０．１２ｇ弾使用）
箱には「adpte　the　latest　developed　high　performance　hop　up　system」と書いてあるのだが全く効いていない様だ。
分解まではまだしていないが、スライドを引いて覗いて見た感じではＨＯＰアップの突起らしいものは全く見えない。もしかしてスーパーソニックバレル仕様か？
まあ初速は５０ｍ／ｓも無いからどうあがいても電動とタメを張るのはかなわないとしても、インドア戦でなら十分いけるだろう。

性能緒元
全長：　３１０ｍｍ
重量：　１５１ｇ
バレル長：７０ｍｍ位
パワーソース：コッキング（エアー）
装弾数：６発（ショート）　１３発（ロング）
初速：４１．５ｍ／ｓ　（０．２ｇ弾使用し５発測定した平均）