カマダのページ カマダはどこにでもいる普通の女の子。
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 ここでは、主に我が家で飼っているカエルのご紹介をしています。カエルやエサとなる虫(コオロギ・アリマキ等)の画像が表示されますので、虫偏が苦手なかたは(残念ですが)ご注意下さい

紹介 環境 給餌 自慢
 目次

概要
 ■システム全体
 ■ケース
 ■給排水・吸排気
 ■温度調節
配置
 ■底床材
 ■壁材
 ■小物
 ■植物
設置手順
 ■1. キャビネット(水槽台)設置
 ■2. ガラスケース設置
 ■3. ヤシパネル貼付
 ■4. 流木準備
 ■5. コルク板貼付
 ■6. ピートブロック貼付
 ■7. 底床材敷設
 ■8. 小物配置
 ■9. 給排水設備設置
 ■10. 温調設備設置
 ■11. 植栽
維持管理


 設置手順

 ここで白状しますと、ビバリウムの設置からカエルの普段の世話まで、ほとんど飼い主に任せっきりです。カマダは記録係というか、カエルを見てうっとりする係です。色々偉そうに書いてきて、だんだん良心の呵責に耐えられなくなりました。まるで自分がやってますーみたいな書きかたをしてごめんなさい。
 というわけで以下に我が家での設置手順をご披露するわけですが、大抵のことは飼い主の手によるものです。黙々と作業する飼い主にカマダが時々待ったをかけて写真を撮る。むしろカマダは邪魔係か……。

画像「キャビネット1」 画像「キャビネット2」 ■1. キャビネット(水槽台)設置■
 コンセントが確保できる近くに水槽台を設置。この作業と次のケース設置作業はさすがのカマダも手伝いました。
 この時はまだレグラス専用ライトスタンドは未購入。ビバリウム設置後、やっぱり有ったほうが何かと便利だろうと追加購入しました。
▲先にキャビネットのみ購入。取り敢えず植物を載せてみた。 ▲部屋全体の雰囲気とも合って良い感じ。

■2. ガラスケース設置■
 我が家では水槽台とガラスケースの間にウレタンマットを敷くことにしました。チャームで購入額に応じてオマケしてもらえたサービス品です。予めこれをガラスケースの底面と同じ面積に切っておき、この上にガラスケースを設置。
 設置と言っても、箱から出して水槽台に載せるだけ。とは言え大きなガラス製品をガラスの台の上に載せる作業なので、二人がかりで行いました。それから両面テープ付きの涙目(透明の戸当たりクッション)2枚とモール1本が同梱されているので、扉に貼り付けます。
 鍵というか、扉が容易に開かなくできる針金(忍具の戸締器のような仕組み)も付属していますが、我が家では今のところ不要なのでセットしていません。お店等不特定多数の人が出入りする空間や子供のいる家庭では必要な道具だと思います。
 写真はその後色々試してみたものです。蛍光灯は合計6灯。高さがあるので明るくしたいと思って。
画像「ビバリウムケース2」 画像「ビバリウムケース3」 画像「ビバリウムケース4」 画像「ビバリウムケース5」 画像「カエル型ランプ」
▲以前他の水槽で使っていたライトリフトを載せる。これは使えそう。 ▲ニッソーのライトを載せたところ。中が寂しいので植物を入れた。 ▲ジェックスのライトも追加。仮置きなので前後逆。 ▲肝心のカエルはまだ。慰みにカエル型ランプを入れてみた。 ▲カエル型ランプ。偉そうだが、ビバリウム設置とは無関係。

画像「ヤシパネル1」 画像「ヤシパネル2」 ■3. ヤシパネル貼付■
 ヤシパネルを切って両サイドにシリコンで貼付。シリコンはセメダインの「バスコークN 透明」。最初、間違えて同社の「バスコークN 防カビ 白色」を買ってきてしまいましたが、裏の注意書きに「飼育用水槽や池には、バスコークN『透明』を使用すること」とあったので改めて防カビ剤の入っていない「透明」を買い直しました。後述のコルク板の貼付や流木の組み立てにも「透明」を使用しています。
 ヤシパネルはこの後表面をちぎって変化をつけます。飼い主は乾いた状態で加工しようとしてかなり苦労していました。湿っていると簡単に指でちぎれるそうです。加工前には十分湿らせましょう。
▲表面加工前。 ▲両脇に置くとこんな感じ。撮影前にガラスケース内を片付けるべきだったなー。

■4. 流木準備■
 この日のために、あちこちのお店で面白そうな形の流木を見つけては買い溜めていました。全てを使うわけではなく、ビバリウムの完成図を想像しながら使う流木を決めます。
 観賞魚水槽に配置する場合は事前に水にさらしてアク抜きをしますが、カエルビバリウムの場合アク抜きはしてもしなくてもどちらでもいいみたい。
 流木は単体でだけでなく、複数本を組み合わせると一層変化をつけることができます。組み合わせるにはセメダイン「バスコークN透明」で接着し、輪ゴム・セロハンテープ・クリップ等で固定して乾くまで数日待ちます。乾いたら輪ゴム等は取り外します。
画像「流木1」 画像「流木2」
▲手持ちの流木を古新聞の上に並べてイメージを固める。植木の影がかぶって見にくい写真ですみません。 ▲バスコークで固めて、セロハンテープで固定しているところ。

■5. コルク板貼付■
 内壁にコルク板をセメダイン「バスコークN透明」で接着します。あっちゅう間にできあがって、途中経過の写真はありません。

■6. ピートブロック貼付■
 水に一晩入れてふやかしたピートブロックを壁に貼り付けます。見ていて「ええっ、こんなに貼っちゃうの?!」というくらい大胆にすると良い出来映えになります。美術の課題でも、大胆過ぎるくらい大胆なほうが点数が良かった。
 尚、ピートブロックには接着剤を使いません。壁に押し付けるだけで落ちてきません。
画像「ピートブロック」

■7. 底床材敷設■
 カエル飼育に必要な池は、我が家では容器ではなく地面に作りたかったので、池の輪郭を流木で作り、セメダイン「バスコークN透明」で隙間を埋めました。池の表土には炭ボールを敷きます。
 次に、池以外の底面全体に軽石を敷きます。我が家では2〜3 cmの厚さで敷きました。
 直接軽石が見えないように他の底床材で覆います。変化をつけるために、ソイル・ヤシパネルをちぎった後の屑・ピートブロックの屑をそれぞれ適当と思われる場所に敷きました。
 底床材が排水口を塞がないような工夫が必要です。ワイヤープランツを買ってきたときのポットが丁度良い大きさだったので、これをネットとして使いました。
画像「底床材1」 画像「底床材2」
▲園芸用ポットをハサミで加工。 ▲これで排水口が詰まるような大きさの軽石やヤシパネルの屑は入らない。

■8. 小物配置■
 ブラジルナッツシェルター・流木・石・かえる炭(たん)等を配置します。センスが問われるところです。カマダには無理無理。
画像「小物1」 画像「小物2」
▲左の写真を素材別に色分けしたのが右図。
 イ:バージンコルク板
 ロ:ピートブロック
 ハ:ブラジルナッツシェルター
 ニ:ヤシパネル
 ホ:流木
 ヘ:ヤシパネルの屑
 ト:石
 チ:炭ボール
 リ:軽石
 ヌ:かえる炭

画像「給排水」 ■9. 給排水設備設置■
 フィルターの説明書に従って取り付けます。
 排水口から溜め水容器に、溜め水容器からフィルターに、フィルターから分岐点を通して溜め水容器と天井部に、パイプを繋ぎます。天井部から給水パイプを取り込み、吸盤で貼り付けます。
 溜め水容器に中和した水道水を入れ、ポンプを回してみます。意外と排水口の容量が小さく、水がビバリウムのアルミメッシュから溢れたりします。かといって分岐点から溜め水容器に戻る量を多くしすぎると、今度は空気が入って排水音がうるさくなったりします。しばらく付きっきりで適量を調節します。ある程度安定したので「もう大丈夫だろう」と就寝したら、水の滴(したた)る音で目覚めて大慌てで床掃除、ということが何度かありました。

■10. 温調設備設置■
 溜め水容器に観賞魚用ヒーターを入れます。
 ガラスケース外壁にヒーターをセロハンテープで貼り付けます。その上から、色付きのシートをセロハンテープで貼り付けます。ヒーター丸出しだと見た目も良くないし、熱が逃げそうです。ホームセンターで、厚さ5 mm程度の発泡スチロール板の両面に色を付けたボードを買ってきました。
 ガラスケース内に温湿度計を設置します。最初は入り口付近のデジタル温湿度計だけでしたが、温湿度が全然安定せず、設置場所によるのかと思い、上部奥に新たにアナログの温度計と湿度計を設置しました。また、水温チェックのために炭ボールの池に水温計を吸盤で貼り付けました。設置方法は、デジタル温湿度計は別項「温度調節」の写真の通り、本体は水槽台専用ライトリフトのメッシュ部分にS字フックで掛けてビニタイで固定しました。センサー部分はフィルターの余りの材料で壁に固定しました。アナログの温度計と湿度計は両面テープで貼り付けたところ、何度やっても数日で落ちてきます。今のところ、ヤシパネルの上にそっと置いています。

■11. 植栽■
 植物を植えます。我が家の場合、水が多くても育つ植物をメインに選びました。植物の種類は前ページ植物の項で述べた6種類。植えかたでざっと分けると以下のような感じです。これでいいのか? と不安になるくらい簡単ですが、どの植物も元気に育っています。
  1. 壁材の窪みに根を差したもの
     ……ネオレゲリア「ファイヤーボール」
  2. 壁材や底床材に載せただけのもの
     ……ウィローモス・リシア
  3. 底床材を少し掘って根を植えたもの
     ……ガジュマル・ワイヤープランツ・シダ
 肥料は今のところ何も与えていません。壁材・底床材からのエキス(?)で十分やっていけているみたいです。カエルを入れてからは、カエルの排泄物も役に立っていると思います。
 写真は、上段が平成19年12月23日、下段が平成20年1月24日撮影です。温水をかけ流して光を当てているだけなのに、1ヶ月でこんなに青々と育ってびっくり。特にウィローモスのヤル気満々ぶりと言ったら。
画像「植物4a」 画像「植物5a」
画像「植物4b」 画像「植物5a」


 維持管理

 日常の維持管理は、主に2点しかしていません。
 
 1つ目は足し水。溜め水が少なくなると排水に空気が混じり、一定間隔でシュゴーシュゴーとうるさくなります。この状態を飼い主は「潮騒モード」と命名。カエルへの実害は無さそうですが、人間には不快な騒音なので、潮騒モードになると溜め水に水(常温水道水+コントラコロライン)を1〜2 L程度足します。あまりたくさん足すと別項「給排水・吸排気」や「9. 給排水設備設置」の通りビバリウムから水が溢れるので、ビバリウム内の池の水位に注意しています。
 
 2つ目は簡単な掃除。エサの食べ残しの死骸やカエルの糞の処理。エサのコオロギが、カエルに踏まれて死んでいたり、入水して波打ち際や水底で息絶えていたら、もうカエルは食べません。特に水中のものはミズカビがすぐにつくので、見つけ次第ピンセットで取り除いています。踏まれたり入水してすぐなら、水気の少ない場所へ救出すればまた動き出すこともあります。
 糞は、土や植物の上のものは目立つもののみピンセットでつまみ出します。下からスースーして気持ち良いのか、前面下部のメッシュ部分の上や、前面ガラスにもよく付着しています。この場合はティッシュで拭き取ります。見えないところまでは清掃していません。多分微生物が処理してくれているんじゃないかと思っています。水が濁るようならまた考えますが、今のところ問題無さそうです。
 
 上記以外に、1〜2週間に1度は前面ガラスを外して消毒用アルコールで汚れを拭き取ります。脱皮のカスのようなものがこびりつくからです。ガラスを外す作業は必ず二人で行います。一度、飼い主が一人で掃除していた時、カエルが脱走してしまいました。一瞬慌てましたが、落ち着いて給餌に用いている容器をカエルの上からそっとかぶせたら捕獲できました。でも、骨折してやしないかとか短時間でも急激な温湿度の変化で大丈夫かとか心配になりましたし、その後の床の消毒も面倒なので、以後は見張り役(カマダ)と掃除役(飼い主)とで共同作業するようにしています。脱走後もカエルは元気なのでまあ良かった。
 
 以上、カエル導入からまださほど経っていないので日常の維持管理はこんなもんです。植物の剪定や大がかりな掃除等、実績ができたら報告しますね。
 

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