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目次
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餌となる虫
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▲コオロギ。ピンぼけすみません。
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■コオロギ■
今のところワイルドスカイの通信販売でAchetus domesticus ヨーロッパイエコオロギの一番ちっちゃいの(1〜2令)を購入して与えています。カエルはこのコオロギをとてもよく食べてくれます。今のところこれが主食です。
繁殖が簡単だそうですが、我が家ではまだ成功していません。卵を産み付けるものの、孵化しない……。
フタホシコオロギもよく売られていますが、我が家では湿度管理がより簡単なヨーロッパイエコオロギのみ使っています。近隣のペットショップではS・M・Lというサイズで売られていて、欠品中のSの代わりにMの中で小さいのを集めてくれたことがありました。ただ、やはり大きくて我が家のカエルには無理でした。
コオロギの中にも、すぐに食べられてしまうヤツと、うまく逃げおおせるヤツがいます。カエルに見つかるとじっと動かなくなる個体があり、カエルは動かないものに興味を示さないので、見逃してしまいます。そうやって逃げ延びたコオロギは、ビバリウム内ですくすく育っていると思われます。大きくなったコオロギを、飼い主が見たとか見ないとか……。
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以下は失敗例。コオロギを殖やそうとしましたが、ダメでした。卵は産んだんですが、孵化しませんでした。失敗例を公開する必要も無いかなと思いつつもご紹介。
飼育には昆虫飼育ケースを使用していました。ここに、トイレットペーパーの芯を数個ずつ輪ゴムで留めたものと、水をしみ込ませたキッチンペーパーを入れた皿、野菜屑、足場の割り箸を配置。
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▲昆虫飼育ケース。コオロギはケースの壁を上ることが出来ない。
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▲トイレットペーパーの芯アパート。
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▲この日のエサはマンゴーの皮。
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現在はこのケースに、定期的に購入している幼令のコオロギをストックしています。コオロギは一度に1,000匹(実質5,000匹だそうです)を2週間に1度のペースで購入しています。
コオロギには毎日餌と飲み水を与えています。コオロギの餌は爬虫類倶楽部で購入した「カルシウムたっぷりコオロギフード」。水はティッシュを丸めて水を含ませ、これをトイレットペーパーの芯に入れておきます。餌と水替えは、カエルの餌やりの時にしています。
コオロギはトイレットペーパーの芯の内外にひっついているので、この芯ごと引き上げ、ヨーグルトの空き容器(よく洗って乾かしたもの)の中に振り入れ、栄養剤をまぶしてカエルに与えます。
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▲幼令のコオロギ。通信販売で購入している。袋の中に軽くくしゃくしゃにした新聞紙と一緒に入ってくる。
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▲トイレットペーパーの芯を入れた飼育ケースに、その新聞紙からコオロギを振り落とす。新聞紙の皺に潜んでいるので洩れなく。
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▲ティッシュを丸めて水を含ませているところ。
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【追記】
平成21年秋から、コオロギの購入を中断しています。現在は後述のハエを主な餌として与えています。(平成21年12月16日)
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■アリマキ(アブラムシ)■
ベランダ菜園に初夏にたかる野生のものを採集しているので、詳しい種類は分かりません。見た目で判断して、少なくとも3種類いるようです。いずれも採集できるのは初夏のみで、盛夏(7月中旬〜8月)頃にはぱたっといなくなります。季節限定のオヤツです。
一種類目は、シロナ(野菜屑をプランターに鋤き込んだら芽を出した)やピーマン(これは苗を買ってきて植えた)に集まる緑色の小さなもの。これは3種類の中で最もカエルの好物のようです。ヨーグルトやアイスクリームの容器をよく洗って乾かしたものに刷毛を使って集めて栄養剤をまぶしてカエルに与えたり、大量にたかっている葉っぱをちぎってそのままビバリウム内に置いたりしています。
二つ目はやや大きなもので、足が細くて長く、バラの新芽や蕾に集まっています。刷毛で容器に集めて栄養剤をまぶして与えます。少し大きいのでカエルはややビビりますが、慣れると食べてくれます。同時に上記の小さい方のアリマキを与えると、小さいほうから先に食べ始めますが、大きいほうも食べ残すことはありません。
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▲ピーマンの花や葉にたかる緑のアリマキ。噂を聞きつけてテントウムシもやって来る。
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▲バラの花と大きいアリマキ。蕾の右側に2匹いる。
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▲大アリマキ拡大(左とは別の写真)。足が長く、やや赤い。
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三つ目は一見ダニのような、黒いアリマキ。ネギ・ニラにびっしりつきます。カエルのオヤツにもなるし駆除せずに見守っていたら、ネギは全滅してしまいました。宿主を殺しちゃってどうする。ニラは強(したた)かで、何度も枯れてはまた芽を出して黒アリマキにたかられてました。盛夏になって、とうとうニラが勝ちました。ビバニラ。ネギごとちぎってビバリウム内に入れるのはさすがにためらわれ、刷毛で容器に集めて栄養剤をまぶす方法で与えています。カエルは食べ残すことがあります。やっぱりネギ臭いんでしょうか。
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▲ネギの根元にびっしり黒いアリマキ。ヤな絵ですね。
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▲黒アリマキ拡大(左とは別の写真)。
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【追記】
緑のアリマキはハイビスカスにもつきます。びっしりアリマキの取り巻いた新芽を剪定してビバリウムに入れてみました。「むひょ〜」って感じで頭を突っ込んでいるのはすみれ。伸ばした右後ろ足の必死さが可笑しかったので掲載してみました。(平成21年12月16日)
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■トビムシ■
シロトビムシを爬虫類倶楽部の通信販売で購入。カップに湿らせた床材(小さな木片? みたいなもの)と一緒に入ってきます。この床材ごとビバリウム内の一角にぶちまけてます。小さすぎて私にははっきり見えませんが、入れるとカエルが大喜びでぺろぺろ食べ始めます。湿った環境で繁殖もするらしいので、もしかしたらここで殖えてるかも知れないし、カエルが都度食べ尽くしてるかも知れません。小さいので携帯電話のカメラではうまく撮れてなくて、写真が載せられません。ごめんなさい。
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■ハエ■
羽がカールして飛べない(でもジャンプは結構する)イエバエを通信販売で購入。我が家のカエルには大きすぎて、結局食べられませんでした。養殖モノ(?)なので多分清潔なはずですが、ハエが闊歩するビバリウムは一気に不潔に見えてしまうから不思議。あの不潔感溢れるビバリウムは写真に撮っておけばよかった。今度はもっと小さいハエにチャレンジしたいです。
【追記】
ショウジョウバエを通信販売で購入。Drosophila melanogaster キイロショウジョウバエ(以下「キイロ」)とトリニドショウジョウバエ(以下「トリニド」)のいずれも我が家のカエルはモリモリ食べてくれます。キイロの種親と培地はワイルドスカイから、トリニドの種親はワーニングカラーズから購入しました。スフィロアクアの培地も評判がいいのですが、タイミングが悪く入手できませんでした。いつかチャンスがあれば試したいと思っています。今のところワイルドスカイの培地(ポテトベース)でハエは順調に殖えています。
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繁殖方法はカマキリを飼育しているかたのMantid Maniacsというホームページを参考にしたところ、とてもうまくいっています。Topページから画像クリックで入り、左の「Trouble Shooting」→「ショウジョウバエの管理法」のやりかたで、失敗なく繁殖できています。我が家ではハエの足場として、トイレットペーパーの芯を縦に2つに割って縦にWの形状に折り目を付けて差し込んでいます。
因みに、上記ページはショウジョウバエの飼育方法を探す中で見つけました。美しいカマキリを中心に、色々な生き物の写真や記事があります。エデュケーショナルで情熱的で、カマキリを飼っていない私にとってもとてもワクワクする内容です。
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▲種親と培地をセットして10日後のペットボトルを下から見上げたところ。下部に見えるのはW形に折ったトイレットペーパーの芯。ハエの足場として培地に差し込んでいる。
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飼育温度を一定に保つために、我が家では二通りの方法を採用しています。今のところどちらも成功しています。
一方は発泡スチロールの箱に「ピタリ適温」等の爬虫類飼育用のシートタイプのヒーターを敷き、昆虫飼育用のプラスチックケースを置き、その中に浅く水を張ってペットボトルを並べています。
もう一方は、針金ハンガーを解体して渦巻き状にし、熱帯魚水槽にキイロ飼育のペットボトル浮かべています。ある意味恒温槽。熱帯魚歴10年を超える飼い主は、この水槽をとうとう「ハエ飼育器」と呼び始めました。
後者と同じ考えかたで、ビバリウムで回している温水の溜め水容器にトリニドのペットボトルを浮かべています。熱帯魚水槽・溜め水容器共に、熱帯魚用ヒーターで水温を26度に保っています。
発泡スチロール・熱帯魚水槽・ビバリウムは全て居間にあります。この秋から始めたハエ飼育ですが、夏はエアコンのクーラーで凌ごうと思っています。
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▲飼い主曰く「何がしたいねん? という水槽」。中の魚もエビも水草も元気だよ。
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逃亡したハエは、フライトレス(飛べない)であれば簡単に捕獲できます。ショウジョウバエは不潔な虫ではありませんが、進んで一緒に生活したいとは思わないので、速やかに捕まえます。
脱走したハエが床を歩いている場合、トイレットペーパーの芯を被せて少し待ちます。ハエはそこに壁があると登りたくなるらしく、中程まで登ったところでプリンカップ等の中に振り入れます。
カーテンや壁を登っている場合、プリンカップとハガキ等で捕獲できます。(平成21年12月16日)
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【追記】
■ダニ■
上記方法でショウジョウバエを飼育する中で、勝手に湧きます。ハエ飼育法を参考にした(というかまるっきりマネさせていただいた)ページMantid Maniacsではダニが湧かないようにする対策も解説されています。ダニが苦手なかたはご参考下さい。
我が家では培地を見限る際にはわざとダニを湧かし、ペットボトルごとビバリウムに入れています。カエルは喜んで食べています。カエルの中には餌を捕るのが下手な個体(あやめ)がいるので、大量に発生して動きが遅いこんなオヤツを待っていた! って感じです。
難点を挙げるなら、小さいためビバリウムの通気口等から脱走することくらいでしょうか。脱走ダニはアルコールで拭き取ることにしています。元々我が家に生息していた生き物なので生態系に影響はないと思いますが、念のため。(平成21年12月16日)
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▲ダニに夢中のすみれ。左半分の白いツブツブがダニ。左端の白いものは見限ったペットボトル。
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■謎の虫■
トビムシと同じくらいか少し大きい感じの黒くて腹が長くて全体に細長くてツルっと黒光りする虫。ベランダ菜園にわらわらいたものを捕まえて与えてみたら、カエル大喜び。
当初、第一発見者の飼い主に軽い気持ちで「カエルの餌になるね」と言ったものの、こんな小さくて素早く逃げる虫の捕獲方法なんて二人とも分かりません。1週間ほど経った頃、飼い主が画期的な方法を編み出して捕獲成功。
【謎の虫捕獲作戦】
- 用意するもの:
- 手順:
- かえる炭をプランターに置く。
- その周りに水を撒く。
- 謎の虫が、すわ洪水と かえる炭によじ登る。
- 謎の虫がいっぱいたかったかえる炭を火鋏でプラスチックケースに移す。
- ビバリウムに謎の虫付きかえる炭を置く。
- カエル大喜び。
この虫も小さくて動きが速くて写真に上手く撮れてません。
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■シロアリ■
爬虫類倶楽部の通信販売で購入。カップに湿らせた床材と一緒に入ってきます。この床材は不織布みたいなもので、カップの底面と同じ大きさの円形で、厚さが数ミリあります。この床材ごと給餌用の皿に入れ、ビバリウム内に置いておきます。カエルはあっと言う間に食べ尽くしてしまうので、ご飯の時間に遅れた者は食いっぱぐれます。床材をひっくり返してやるとまだ裏側に残っていることがあるので、満腹のカエルが立ち去って食べられなかったカエルがカラの皿の前で呆然としているときにこれを食べられるようにします。
シロアリはとても栄養価が高いので、こればかり食べさせていると内蔵の病気になる、と洋書("Poison Dart Frogs: Facts & Advice on Care and Breeding (Reptile and Amphibian Keeper's Guide)" →井蛙 紹介 ■参考になる図書)に書いてあったと思うが、カマダの英語力は甚だ怪しいので、全然違うかも知れません。また、その洋書には山野で採集する方法も書いてありました。雨上がりの夕方にマツの朽ち木を狙うといい、と書いてあるんじゃないかなあ(英語読解力乏しい)。
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▲購入直後、カップの蓋を取った状態。
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▲シロアリ拡大(左の写真の部分)。
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▲真っ先に気付いてウハウハのききょう(左)と空気を察知して駆けつけたりんどう(右)。
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【追記】
最近はワーニングカラーズから購入しています。(平成21年12月16日)
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▲こんな蓋付きのカップで届く。
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■ワラジムシ■
爬虫類倶楽部の通信販売で購入して初めて給餌してみました。「ホワイトワラジムシ」の名で売られているもので、カップに土(?)と一緒に入ってきます。土ごと給餌用の皿に入れ、ビバリウム内に置いておきます。カエルは早速ハンティングを始めます。黒い土に白いワラジムシなので、見つけやすいみたい。たまに目測を誤って舌で土を絡め取ってしまい、前足を使って吐き出したりします。
ワラジムシは土から出たり入ったりして、カエルがすぐに食べ尽くすことはありません。ていうか、カエルはすぐに「もう居ないかな」と諦めてしまいます。もうちょっと辛抱強く狙いを定めていればもっとたくさん食べられるのになー。
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一日置きっぱなしのお皿を翌朝引き上げてみたら、土の中にワラジムシがまだ結構生きてました。給餌の方法をもっと考えなければいけませんね。篩(ふるい)にかけてもワラジムシだけを取り出すことはできないし……土をお皿に薄く薄〜く均せばカエルが発見しやすいかな?
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▲蓋を取るとこんな感じ。白い粒に見えるのがワラジムシ。
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▲いつもの給餌用皿と、ヨーグルトの蓋に薄く敷いてみた。早速カエルが食事にやって来る。
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■コクヌストモドキ■
以前、爬虫類倶楽部の通信販売で購入してみました。小麦粉と一緒に蓋にキッチンペーパーを噛ませた密閉容器に入れてそのまま放置しています。ある程度増えたら茶漉しでふるってカエルに与える予定。
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▲こんな瓶に入れてほったらかして、はや半年近く経つのではないか。
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▲蓋を開けてみました。うぞうぞ小さいのが動いています。
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▲コクヌストモドキ拡大……って分かりませんね(左の写真の部分)。
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▲横から見ると、掘り進んでいるのが分かる。地味な写真。
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【追記】
与えてみました。下の写真の右は、左の写真の下部を拡大したもの。茶色い甲虫が2匹見えます。皿の地の色と同じなのでちょっと見えにくいですが、白い粉まみれの虫もたくさんいます。栄養剤をまぶしたわけではなく、小麦粉の中から取り出したらこんな感じでした。
取り出すには茶漉しでふるえば簡単だろうと高を括っていました。しかし、実際には脱皮ガラや死骸が多く混じり、生きたコクヌストモドキだけを取り出すのが面倒だということが分かりました。茶漉しでふるってキッチンペーパーの上に撒き、しばらく経ってキッチンペーパーを振ると生きていればしがみつくのでゴミだけが落ちる……という方法を飼い主が見つけて試しましたが、生きてる虫も落ちるしゴミも残りました。我々が手荒だったのかしら……。とにかく、最後は二人がかりでひたすらピンセットで選別しました。疲れました……。
肝心のカエルの食いつきについて、まあ食べてくれるのですが、大喜びという感じでもなさそう。コクヌストモドキの動きが穏やかだからかも知れません。コオロギやハエのようにちょこまか動くものではなく、時々のそのそ歩くだけなので、気付いたカエルは2匹だけでした。我々の苦労に見合う感じではなさそうです。ただ、繁殖が容易(ほったらかし可)なので、他の餌の手配ができない時等の非常食として役に立ちそうです。(平成21年12月16日)
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■ワックスワーム■
お店で何度か目にしたことがあるのですが、うちのカエルが食べるにはちょっと大きいと思われます。小さいサイズのものがあれば試してみたいです。
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