その7 私と友達♪
ようやく初めて他のユーザーとしゃべった数日後、
意外に早く他の人と出会うことが出来た
とことこと、いつもどおり島を歩き回る私の前に、子供キャラが掲示板を
見ていた
『あ、他のユーザー発見(++』
私は「おっちゃん」と出会って、1つの目標を決めていた
それは、出来るだけNETの欄を埋めることであった
よくよく説明書を思いだしてみれば、このゲームは横と横との助け合いが
重要なようであった
『ちゃんとした攻略本もない以上、そうしないといけないんだろ〜な』
ということで、出会った人には声を掛けまくって顔を覚えようと思っては
いるのだが・・・・
なにしろ、本当にNETゲーの経験が浅いため、どんなことを喋ればいいのか
さっぱりわからないのだ
話題が合わなければ、話が盛り上がるはずはなく、とーぜんながら顔なんて覚
えさせてくれる訳がない
色々考えた末、自分のわからないことを質問することにした
「あのー」
と、声を掛けた
大佐「はい、なんでしょう」
「すみませんが」
大佐「はい」
「あそこにおちているんです」
大佐「たましい?」
「はい」
大佐「とりかたですね?」
「はい、どうすればいいんですか」
大佐「がめんの上のほうをみると
いろいろちっちゃいせいほうけいがありますね」
「はい」
大佐「そのうち、なにもアイコンがない
せいほうけいのところをおしてください
そしたら、つぎはたましいのまえにいって
マウスを右クリックしてください」
「そうですか
どうもありがとうございます」
大佐「いえいえ」
「ところで」
大佐「はい?」
「わたしともだちほしいんです
いいですか?」
大佐「いいですよ」
「そんじゃあ」
大佐 のかおを 覚えた!
「どうもいろいろありがとう」
大佐「いえいえ、またなにかこまったことがあったらいってください」
あれ、急に動かなくなったぞ
回線切断されました
『あーあ、いいところだったのに〜』
回線をつなぎ直す
『もういないかも』
と思ってLS2に入ると、
「あ」
まだそこに大佐さんはいた
大佐「やあ」
なんていい人なんだろ〜〜♪
と単純に思ったのだった(わ
「すいません、きえちゃって」
大佐「いえいえ」
私は正直に回線が切れたことを話した
すると、
大佐「やっぱり・・・
よくきれるんですよ、これ」
「そうなんですか」
これは初耳だった
大佐「ええ、さいきんはよくなってきたんですが、それでも」
「なんせしょしんしゃなもんで
よくわかんないんですよ」
大佐「そうですか、
ところでかいものとかはだいじょうぶですか?」
「おかねないんで」
大佐「(^^)」
「どうやったらもらえるんですか?
てきたおしてももらえないんです」
大佐「おとすときとおとさないときがあるのです」
「そうなんですか?」
大佐: ええ
「たいへんそう」
大佐: あと、クモタイプはけっこうたくさんのかねをおとしますよ
「え、ほんと?」
大佐「ええ
スライムタイプはあんまり・・・、ごぶりんタイプは
あんまりたくさんのかねはおとしませんが
ゴブリンタイプはレベルアップにさいてきです」
「ふーん」
大佐「まあ、かねはあるていどつよくなれば
かんたんにかせげるほうほうがありますけど・・・」
それはどんな方法かと聞こうとしたそのとき、
回線切断されました
『おのれ・・・JSS、私に何か恨みでもあるのか!!』
心の中で叫ばずにはいられない一日であった・・・・・・(わ