●レース参戦報告●
・日付: 2008年2月10日 前日雪⇒晴れ
気温:氷点下〜10℃
・参加レース:K4ーGP 富士1000km3時間耐久
※積雪のため6時間から3時間へ変更
14:00スタート⇒17:00ゴール(1000km到達)
・主催: マッドハウス
http://www2s.biglobe.ne.jp/~madhouse/
・場所: 富士スピードウェイ(34番ピット)
・出場クラス: GP-W(燃料46L 851cc以上)
※過給器付は1.7倍計算
・チーム名: モータースポーツバリアフリー
結果: No.25、No.26 3時間完走!! |
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●ドライバー&メカニック●
※車椅子ドライバー 合計12名 うち頚損6名・胸椎損6名
■No.25 バリアフリー2号アルトMT
*ドライバー:佐藤和洋(リーダー)、岩井隆典、岡田慶太、
山田隆史、高橋幹哉、小山多壽雄、橋本友好
*メカニック: 佐久間勝彦(No.25チーフメカニック)
*結果:クラスW 29位/34台 50LAP ベストラップ2”33’821(32LAP) |
■No.26 バリアフリー1号アルトAT
*ドライバー:中村宏一(リーダー)、佐野健一、澤木謙太郎、
金山光一、羽賀理之
*メカニック: 岩井照樹(チーフメカニック)
田口論史(サポートメカニック)
*結果:クラスW 23位/34台 56LAP ベストラップ2”36’619(19LAP) |
■総合サポート
* 岩川靖治 S.Iレーシング代表 、 モータースポーツバリアフリー協会 理事
* 佐久間勝彦 フォーミュラーニッポン、GT選手権 他 メカニック
* 岩井照樹 チャレンジャー関東代表 、全日本ジムカーナメカニック
■サポート隊
* 田口論史・岩井 泉・岡田久美子・小山裕子・小山千里翔・小山千寿・中村久美子 他
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● ご協賛 ● ※順不同
* S.Iレーシング 様
* 5ZIGENインターナショナル 株式会社 様
* 有限会社 BANBI PLAN 山河総業 東海買取センター 代表 川口靖治 様
* 有限会社
T.M.WORKS 代表 轟 秀明 様
* 株式会社 ワークスベル 様
* 有限会社 オリエンタル 様
* 株式会社 AUTO TRADER 様
* T.N.K
CarPaint 様
* ChallengerKANTO 様
* 株式会社 ベルテール 松井孝之 様
* 株式会社 パワークラスターホールディングス 様
* Sport-Drivers.com 様
* 渡辺康義 様
※ その他にも当日に差し入れをたくさん頂き、本当にありがとうございました。
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≪今回のレースにおけるポイント≫
1.アルトMT号のクラッチシステムの信頼性を確認する
昨年8月はシェイクダウン時にクラッチ油圧システムが
焼き付きを起こし、手動クラッチを使っての苦しい走行であったが、
今回は問題点を解決して挑みました。
結果、ミッショントラブルはなく、積雪のため時間短縮となったものの
安心できる信頼性を確認出来ました。
2.アルトMT号のマニュアルシフトの操作性を確認する
マニュアルシフトの改良を重ねた結果、
初めて乗ったドライバーでも問題なく扱える
完成度の高い操作性を確立することが出来ました。
ヒールアンドトゥ、左足ブレーキも問題なく出来、
その走りは、健常者の乗る車と変わりなく、
サーキット走行をとても気持ちの良いものにしてくれます。
3.走行技術の向上
今回は規定ガソリン量に若干の余裕があり、
各ドライバーが練習に力を入れることが出来ました。
結果として、
アルトAT号の頚椎損傷ドライバーが全員
自己ベストタイムを更新しました。
アルトMT号のドライバーは
マニュアル操作の練習ができ、
マシントラブル時の対処も経験することができました。
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≪トラブル発生≫
1.前日の大雪
レース前日に積雪10cm以上の雪が降りました。
東名、中央高速も通行止めになるほど降り続け
翌日の開催が大変危ぶまれましたが、
主催者側の多大な尽力によりなんとか開催となりました。
雪の処理に時間がかかるため
6時間耐久が3時間に短縮になりました。
2.MT車両のエンジンがフケなくなった
スタートしてまもなく、コースの部分部分で
エンジンが吹けあがらなくなるトラブルが発生しました。
燃料系のトラブルと思われますが、
現場での修理は困難との判断で
ドライバーがアクセルワークを丁寧にすることで対応しました。
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≪総括≫
今回のK4-GPは前日の大雪の影響で開催の中止が危ぶまれましたが、
主催者スタッフの方々の尽力おかげで、無事に開催となりました。
今回はアルトATとアルトMTの2台でエントリーし、
頚椎損傷ドライバー5名、胸椎損傷ドライバー7名の計12名で3時間もの耐久を無事に走りきりました。
AT車両はトラブルなく安定した走行を見せ、ドライバーも全員自己ベストタイムを更新するなど
個々のドライビング技術の向上が目立ち、車両としては非力ながらもアルトMTに勝つ結果を出して大活躍でした。
MT車両は前回トラブルが起きたミッションは、改良の甲斐もありノントラブルで、
ギアの入りもすばらしく、普通のマニュアル車両として走ることが出来ます。
このマニュアルシステムは、下肢障害者にとっては”夢のシステム”なので、
引き続き熟成を進めていきたいと思っています。
MT車両に燃料系と思われるトラブルが発生しましたが、
車両製作の方向性は問題ないため、今後が非常に楽しみとなりました。
今後も安全面を考慮しつつ、個々のドライビングスキルも向上する方向で
メンバー全員で切磋琢磨していくつもりです。
最後になりましたが、
私たちをサポートしてくださった、メカニック、サポート隊の皆さん、スポンサードしていただいた企業様、
個人スポンサー様、応援に駆けつけてくださった皆様、本当にありがとうございました。
モータースポーツバリアフリーレーシングチーム 一同
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≪チーム員コメント≫
●高橋幹哉●
『極寒!雪景色の御殿場!!
でもスピードウェイだけは雪が溶けるほど みんな熱かった!!』
K4-GPスタッフの皆さん、エントラントの皆さん、それに我がチームの
皆さん諸々お疲れさまでした
<m(__)m>
前日からのあの悪天候の中、開催が危ぶまれましたが
無事(?)開催出来てなによりです。
また楽しい一時をみなさんと共有出来たことを感謝いたします。
それにチームのご好意でラストドライバーにまで乗せていただき
「ありがとうございます」の一言です。
開催時間延期で6時間が3時間耐久になりましたが、
チーム一丸となって「#25・#26」2台とも完走
(多少のトラブルはありましたが)です \(^O^)/
ボクは日常的に
グイドシンプレックス社製コンピューター制御式アクセル
&クラッチシステムのマニュアル車に乗ってますが、
今回のマシンは岩川さん佐久間さん製作の
油圧式クラッチシステムでした。
ボクなりにグイド式とMT号式の大きな操作制の違いを感じたのは、
グイド式はコンピューター制御なので
「乗り手がマシンに合わせなければいけない」ことです。
しかしMT号式は逆で乗り手にマシンが反応してくれるとこが
大きな違いのような感想です。
上手く表現出来ないのですが、
身障者がマニュアル車を操作することにはどちらの方式も一緒ですが、
MT号式のほうがよりダイレクト感があるように感じました。
#25号車・#26号車・夏に参戦した#24号車、
このような素晴らしいマシンを製作して頂いているメカニックのみなさん
チームスタッフのみなさん、サポート隊のみなさん
本当に有り難うございます。
また夏に向けて事務手続き等、マシンメンテナンス等
お手数をお掛けしてしますが宜しくお願いします。
夏もガンバリましょう。そして来年2月はセパンですね !!(^_-)!!
●小山たつお●
K4GPお疲れ様でした。
天候により6時間から3時間になったことは
残念と物足りなさは残りましたが
マシンをコントロールする楽しみには変わりはないので、
少ない時間でしたが凄く楽しめました。
楽しめたもう一つの理由は、
マニュアルトランスミッションを乗ることです。
前回のトラブルを解決し、
ミッションに関してはとても気持ちのいいシフトが出来ました。
特にシフトダウンのシステムは完璧で
他のMT車両と全く変わらないことを体感しました。
今回も応援に来たくれた方々と、チームの皆有難うございました。
最後に、岩川さん、佐久間さん、隊長、夏もマシンポテンシャルを
僕自身出来る限り引き出す走りをしたいと思いますので
次回夏も宜しくお願いします。
主催者のマッドハウス杉山代表様、スタッフ、ボランティアの皆様、
そして、レースが出来るようにコース上の雪を除雪してくださいました
FSWの皆様、チームメカニックの皆様・サポートの皆様・ドライバーの皆様、
寒い中、本当に、お疲れ様です。ありがとうございます。
昨年の夏、10時間耐久に続き、冬6時間耐久(3時間)に参加できて
すごく楽しい時間を過ごしました。
10時間耐久よりかは、緊張はしなかったけど、
今回は、違った意味で緊張しました。
ラストドライバーとしてチェッカーフラックをうける事になりました。
アルトATの皆が、つなげたレースを壊さないように、意識して走行しました。
そのなかで、自己ベストが出たので嬉しかったです。
もっと、攻めのレースが出来けど、無理してクラッシュだけはしたくなくて・・・
そして、もっとも、嬉しかったのはアルトMTに勝った事です。
PS:デザートは、控えます
天気予報は晴れでした。1週間前までは。
しかし木曜日になっていきなり、
お天気お姉さんが『週末は大雪です。』
と笑顔で言い放ちました。予報は見事に的中し、
K4GP前夜、御殿場には雪が降り積もりました。
幸い、家を少し早く出たので交通規制や
渋滞にはまることなくホテルまで来れました。
ホテルのレストランで会食後、
明日はどうなるのだろうと思いつつも、
“シュガー&スパイス”を観ながら就寝。
K4GP当日のAM7時、ホテルで食事。天気は晴れ。
残雪有り。今日の予定は未定。
AM8時過ぎ、FSWへ出発。
一糸乱れぬ?ランデブー走行でFSWに到着。
到着と同時に閉ざされていたゲートがオープンしましたが、
エントランスに参加者が溢れていたので頃合を見て列に。
ゲートをくぐると左一列に長い渋滞ができていたので、
“長いものには巻かれろ”精神で最後尾に並びました。
のろのろ進んでいましたが、
富士山が真正面、、、からやや左に大きく見えたので、
これはこれでいいもんだなと感じました。
久々にあんなでっかい富士山を見ました。
途中でコース(第1コーナー?)もチラッと見えて、
コース上には雪が残っていないように見えたので
わりといけるのかも、と期待を持ちました。
ピットに着いて、
レースは6時間から3時間に変更となったと聞きましたが、
走れるだけマシかと思いました。
後で聞いた話ですが、
何とか少しでも走れるようにコース上だけでもと、
昨夜から除雪してくれていたようです。
そのおかげで半年に一回の楽しみがなくならずにすんで、
ほんとにありがたいぁと思い、感動しました。
また、周りにあんなに雪が残っていて
コース上だけ雪が無いという状況で、
よく考えれば誰かがかなりの尽力をしなければ
走れる状態にはならないよなぁと、
言われてから気付きました。
お昼ごはんを折鶴で食べて、いよいよレーススタート。
自分の順番は4番手だったので路面は完全にドライでした。
去年の夏に比べると出走数も少なかったみたいで、
とても走りやすく感じました。
燃料も十分でスピード制限もなく、特に気を付けることは
黄旗と接触とコースアウトだけだったので、
走ることに集中できました。
去年の夏は圧倒的に抜かれる数のほうが多く、
バックミラーばかり見ていたのですが、
今回は抜く数のほうが多かったので気持ちよく走れました。
帰るまでがK4GPです。
安全運転で帰路も渋滞にはまらず順調でしたが、
分岐を間違えてしまい一旦高速を降りました。
世田谷の高級住宅街を通り抜け、首都高に復帰。
明日は休みなのでゆっくり帰りました。
●橋本友好●
●MSB事件簿
K4-GPのスタートは”変則ルマン形式”となっており、
スタート担当が仮装をしてコースを横切り、車両にステッカーを貼ってスタートします。
今回もスタートで仮装をしていただきました。
またもやレース業界で有名な方に似ているような似てないような方もいらっしゃいますが、
本人が「私じゃないってことにしておいてくれぃ!!」とムダなことおっしゃられるので
そっとしておいてあげてください。
でも結構好きみたいです。こういうの。(すんませんテキトー言いました)
※以下、若干見苦しい点がございますが、ご容赦ください。