タイトルイメージ     



●車両紹介

  【バリアフリー1号アルトAT】
  車両:スズキアルトワークス AT

    
    



  【手動装置】

  下肢障害者用の手動装置はすべて手で操作できるようになっています。
  前方に倒すとブレーキ。後方に引くとアクセルになっていて、足元でシーソーようにアクセル・ブレーキペダルを押します。
  先端のボタンはブレーキロックボタンで押しながらブレーキをかけてブレーキを踏んだままの状態にして
  ATシフトをDレンジに入れます。ブレーキをもう一度押すと解除されます。


  我がチームの超一流チーフメカニックがシンプル且つ頚椎損傷障害にも扱いやすい
  スペシャル手動装置に仕上げてくれました。さすがです!!
  ちなみにブレーキロックボタンはGTのポルシェのボタンなんだそうな(笑)高級ボタンです。

  
   
  市販の手動装置握りやすい角度に作り直し、     乗り降りをしやすくするためステアリングを可倒式とし、
  頚損ドライバーにも使いやすいように別途レバーを    足がペダルの下に挟まらないようペダルを加工しました。
  取り付けました。                       シートには低反発座布団を使用しています。


   
  暑さ対策のため、冷房からダクトで首筋にあてています。
  ウルトラ給水装置も完備しており、ステアリングのボタンで水が出てきます。
  6リッターまで飲んで結構です。飲み放題です。






  【バリアフリー2号アルトMT】
   車両:スズキアルトワークス MT

  

  
 
  ←≪油圧クラッチシステム≫

    ブレーキレバー裏とシフトノブにボタンがあり
    押すとクラッチが切れて、離すとつながります。
  
    コンピュータ制御のクラッチシステムもありますが、
    半クラを多用することで24時間耐久レース時のクラッチの
    耐久性に不安があることと、
    レース中にトラブルが発生した場合に即リタイアとなって
    しまうことを考慮し、
    トラブル発生時もレース中の修理に対応できて、
    且つドライバーの裁量で走れるようなシステム
    となっています。




 ←≪手動クラッチ≫

    ゼロ発信時に使用します。
    万が一のトラブル時にも使用でき、走行することが出来ます。












 ←≪手動クラッチ 〜進化形〜≫

    後日、手動クラッチに新たにブレーキレバーが付きました。
    これにより、ピットストップやグリッドに並ぶまでの
    ゆっくりとした走行、坂道発進も問題なくなりました。











 ←≪ブレーキ≫

    ブレーキレバーを押すと、足元のブレーキペダルを押します。
    レバー裏側にブリッパーパドルがあり、
    指で押すとクラッチを切りながらアクセルをアオってくれます。
    

    シフトダウン時は、
    ・親指でステアリングを押さえる
    ・手の甲でブレーキングをする
    ・指でブリッパーパドルを押す
    ・右手でシフトダウン




 ←≪ブリッパーパドル≫

    ブレーキレバーの裏側にブリッパーパドルがあり、
    ブレーキングをしながら押すと、
    クラッチを切って、アクセルをアオってくれます。

    









 ←≪アクセルリング≫

    リングを握るとアクセルが開きます。
    ブリッビング時はリングが自動的に動きます。












 ←≪シフト≫

    シフトノブは右ドアについていて、ドアと一緒に開きますので
    乗り降りにはジャマになりません。

    I字シフトを使用しており、前方に倒すとシフトダウン、
    手前に引くとシフトアップになります。

    シフトノブにクラッチボタンがついていますので
    シフトアップ時はアクセルを戻して、クラッチボタンを押しながら
    手前に引きます。
    




このアルトMTは、アクセル、ブレーキ、クラッチ、ハンドル操作、ヒールアンドトゥ、左足ブレーキもすべて手で行います。
一見、操作が難しそうに見えますが、コースに出るとすごく扱いやすく、普通のマニュアル車として走ることができます。

私たち障害者ドライバーの夢でもある「ブレーキングしながらのシフトダウン」もハンディなく行うことができ、
まったく”普通”に走れることが感動的です。

この一連のシステムを作った岩川氏、佐久間メカニックの発想力と技術力には感動します。
また一歩、私たちの夢を実現することが出来ました。感謝です。