ガバメント番外編・エングレーブゴールドガバ


ふと覗いた駄菓子屋で、とんでもない銃を見つけた。
駄菓子屋のかつての主役銀玉鉄砲・円盤銃に代わって最近の主流は中国製の安価なBB弾使用銃が幅を利かせていたのだが、平均¥500前後のその中にあってヤケに地味でカッコ良い箱。開けてみるとフルサイズのガバが何と全身金粉プレイならぬ黄金塗装な上に、装飾銃お約束の彫金(エングレーブ)まで施されているではないか。
しかもグリップは龍の彫り物。これはもしかして「青龍」か?
という訳で、帰りの電車賃が心細かったのだが思い切って買ってしまった。
作りは・・・まあ想像していた通りの「中国製エアガン」そのまんまであったが、ゴールドルガーに続く「敵の大物とかが持っている趣味の悪い銃」シリーズ第二弾になるのではないかと思いここに紹介してみる。
 


パッケージ。
生成りダンボールの地に黒文字のみ。中々渋い。
ちょっと小さくて読みにくいが、上の方に「射撃運動、武器模型愛好者的収蔵珍品」の文字が。
また、箱の脇には「本生産品限年齢18歳以上消費者才能使用」とある。
普通にガスブロガバが入っていても違和感ない(というか、アリだと思う)シンプルかつ好感の持てるデザイン。まあマルゼンとかハドソンをパクってるんだろうけど。
いずれにせよ、どっかの趣味の悪い8mmブローバック銃の100倍カッコ良い。パッケージだけは・・・


ところが、中の取り説は漢字に全てふりがなが。
ちなみにその他添付品は20発位のBB弾。まあ最低限のセットだね。つーかオイ、使い方は?
なるほど、だから「18歳以上消費者の才能をもって使用」(取説より)な訳ね。


一応マガジンキャッチを押すと落ちてくるマガジン。
何故か真ん中らへんだけ塗装されている。この意味は?
中華銃お約束の重りがしっかり入っていて無用に重い。BB弾スペースだけ確保したら後は空だから、仕込みやすいんだろうな。
私は実戦前に抜いちゃうけどね。


動かないハンマーは、スライドを引くとその中に入ってしまう。
知らない子供がみたらこの部品(ハンマー)って何の為にあるのか不思議に思うだろうなあ。


フロント周り。まあ典型的な左右貼り合わせのモナカ仕様なわけで。でも一応バレルにはくどい位のライフリングが。


で、スライドを引いてみた。バレルは何と、先端チョボッとしか塗ってませんでした。
どうせ一瞬のことだから良いのか。いや、きっとスライドと擦れて剥げたという設定なのかも?


グリップは嵌め込み式らしくネジはモールド。これを普通のガバに付けてみたいのだが・・・
パールカラーで塗って象牙っぽくしても中華っぽさ万点で良いかも知れない。
グリップセーフティは当然モールド。どう握っても動きませんから。だったら始めから握りこんだ形状にしてくれるとグリップ感が増すのにね。あ、見た目重視だからしょうがないのか。
トリガーはガバが後ろに引くタイプなのに対し、この金ガバはトリガー根元を軸に回転するタイプ(ワルサーP38とかと同じ)。コッキングする前は非常に軽く引きやすい。
あ、それとスライドストップもセーフティも全てモールド。どう頑張っても全く動きません。つーかそもそもスライドに切り欠きが一切無いぞ!


マルイコッキングガバとの比較。
サイズはほとんどフルサイズ。お子様の手には大きいんじゃないかと思うが本物志向という観点からは歓迎である。それにしても可動部分少ないなー。
スライド、トリガー、マガジンキャッチ位しか動かないし動かせない。


こっちは右側面。
ゴールドガバではマガジンキャッチを押すと出っ張ってくるパーツがモールドすらなくなっている上、ネジ穴が多数見えてあまり見目麗しくない。
スライド中央部辺りに「SUPER 38 AUTOMATIC」の刻印がある。なーんだ45口径じゃなかったんだ。


背面比較。
一応フルサイズなんだよね。一応・・・リコイルスプリングガイドのチェッカリングが違う。ってーかそれがどうした?


フロント周りの比較。
バレル先端のライフリングは迫力あるけど、さすが38口径は45ACPとは違う。

マルイガバとどこまで互換性があるか(・・・ったって想像の通り別物ですから)やってみた。といってもトリガー構造からして全く異質なのでまあマガジン位は・・・と思ったのだが角度が違ってたりしてやっぱり無理でした。
あわよくばこのガワでマルイガバを仕込み・・・なんて考えたのだが、だったら素直にマルイガバ塗った方が早い。
まあこれはこのままでインドア戦とかに投入して撃破記録を作ってやろう。


・・・さて皆さんお待ちかね、ゴールドルガーとの2ショット。
いかにも普段銃使わない人用って臭いがプンプン。
どうもゲーリングルガーとかのイメージがある所為か、ルガーの方が高級な気がするのは私だけ?どうでも良いですよ〜♪
「インドアコッキング限定戦」なんてのがあったら、軍閥将軍装備でこれもって暴れてみたいぞ。
お約束としてはやっぱ最期は往生際悪く逃げ回った挙句、若き英雄に一撃で仕留められちゃったりするんだろうか。
 

その後、外でプリンキングの機会があったので実射してみた。
なんと(というか思った通りというか)、飛距離は良くて5m。うーんこりゃあかなり「漢な性能」だな。インドア戦でも白兵戦武器と刺し違えるかも、というレベルである。
それでも妙に期待する人がいるといけないから言っておくが、マルイ10才以上用の方が信頼性も速射性能も上である事はいうまでもない。
つー事で、ますますもってこれでどこまで戦えるかやってみたくなった次第。
でもプラの材質が弱そう(ABSじゃなくて普通のプラモ素材っぽい)なので、どこまでもつか度胸試し的な要素もあるのだが・・・
 


その他ガバメント系

マルイコッキング・M1911A1

マルイコッキングガバ・ストックホルスター装着


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