コルトM1911A1「ガバメント」 |
実銃について:
本銃はとにかく人気があり、ちょっと検索すれば詳細な情報は幾らでも手に入ると思うのでこちらでは本当にサワリだけに留めておく。
第一次・第二次と2つの大戦を戦い抜いた拳銃はこれとルガー、そしてモーゼルミリタリー位なもんだからね(細かい「将校私物」は除くとして)。
本銃はコルト社製だが原型の設計をしたのは超有名な銃器デザイナーのジョン・M・ブローニング。
1900年に設計した38口径のM1900を、米陸軍の45口径要望に沿うべく大口径化したM1905(ちなみに、45ACPはこの銃とあわせ開発された)がベースとなり、この銃の弱点を改良したM1910(試作のみ)を経てM1911が完成した。
第一次大戦中は米軍のみならずイギリスやロシアにも輸出され(イギリス仕様は45ACPではなくウェブリー用の455弾)、バトルプルーフされた結果、戦後数箇所の改良が施され、1926年にM1911A1として正式採用された(量産は翌1927年から)。
以降、1985年にベレッタM92Fが米軍正式銃に採用されるまで長きに渡り第一線にあったのである。
大戦中の量産目的でコルト社以外でもレミントン、イサカ、シンガー(ミシンで有名)、ユニオン・スイッチ等で生産されたのは勿論、M1911のマ
イナーチェンジ版がノルウェーでM1914として採用され、またスペインや中南米でもスター、リャマ、イタユバ、バリエスター等といったコピー品が多数生
産された。
更には本家コルトをはじめ、その他メーカーでも多数が45ACP以外の口径のガバメントモデルの銃を出したりしているのでそのバリエーションを取り上げたらきりがない。
ターミネーターの銃として一躍有名になったハードボーラーとか、45WINマグナム弾を使用するグリズリー、ブレンテンに対抗した10mm弾のデルタエリート等々・・・
勿論45口径のままでもデトニクスみたいなショートカスタムっぽがあったりと、ハンドガン談義でその親類縁者まで含めれば話題に上らない事はないといっても過言ではない位普及したモデルであろう。
エアーガン:
各社から各種のM1911A1が出ているが、人参軍正式拳銃の座にあるのは最も安価で入手のしやすいマルイのコッキングガバである。
勿論安いだけが理由ではなく、その性能が「コストパフォーマンス」の枠を超えて極めて高いからに他ならない。
最近のエアーガンで久々の「チーム内4丁以上」を達成しただけの事はあり、そのサイズ・バレル長からは信じられない程の飛距離と命中精度を有している点は特筆に値する。
弾さえ選べば、40mを有効射程距離に収めることができるので、サイドアームとしてお守り替わりに携帯していて実際にこれ1丁で1ゲーム戦い抜いちゃうメンバーが当チームには多数いる。
一撃必殺の心掛けを忘れない歴戦の勇士が手にしたなら強力な助っ人となる事は間違いない。
凄いのは性能だけでなく、グリップセーフティやフィールドストリッピングなど実射にはどうでも良い部分もしっかり作られている点。値段を考えると設計者が相当頑張ったとしか思えない。
何でもそのあまりのコストから、10才以上仕様では原価割れしてしまうという伝説を持つ事は有名(だから旧ガバもラインナップからなくならない。間違って買わない様に注意せよ!)。
南部十四年式がマルイの生産ラインナップから外れてしまった今、「コッキングのお勧め」と聞かれたら迷わず挙げたい1丁である。
その他ガバメント系