知香のサバゲダイアリー
−−−初心者入門講座−−−
壁に願いを(インドア戦ー2)
紅
中兵:さて、恒例
の上海戦ルールを説明するよ。
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ゲーム形式:
特別ルールとして、本戦では以下の上海戦ルールで行います。
これは、一定数の分隊(3名から5名程度)を多数作成し、この単位で移動・索敵・攻撃・負傷者救出・全滅後の復活、等を行うものです。
上海戦ルール:
・3ー5名程度の分隊(グループ)を幾つか編成。
・戦闘で被弾したら白布を頭上にかけ、その場にて移動攻撃不能状態に。しかし自分の分隊の仲間がタッチしてくれたら復活(友軍でも所属分隊が異なると復活
させる事は出来ない)。
・敵にタッチされたら「即死」となり、復活ポイント「ヤスクニ」に向かう。また、白兵戦で殺られた場合・手榴弾(後述)も1発即死で「ヤスクニ」行きとな
る。
・被弾したら「ヒット」、タッチされて復活する時は「復活」コールを大声で行う。
・「ヤスクニ」で自分隊の全滅が確認されたら、「増援」として分隊単位で復活し、再度ゲームに参加。
・・・これをどちらかが勝利条件を達成するか制限時間までの間、繰り返す。
・エアーガンの規定:
【ボルトアクションライフル】
弾数・製造年代など問わず、全て使用可能。
ポンプアクション(ショットガン系)やコッキング長物(マルイのG−3とかMP−Lとか)もこの区分で使用可。
【ハンドガン】
特に制約なし。ただし、マルイの電動ハンドガンはノーマルマガジン(30発又は40発)限定。
【電動・ガス長物】
電動については、1945年8月までに正式化された銃・試作された銃・およびこれらの派生型についてノーマルマガジンのみで使用可。
※特例:M14(EBRタイプは除く)はM1ガーランド・ZH29・SVT−38等の代替として使用を認める。
上記以外の現用銃は、リアルカウント(実銃と同じ装弾数)にて使用可(マガジン数の制限はなし)。
※多弾数マガジンしか販売していない銃の場合、多弾数マガジン1本のみ・戦闘中の補充不可の条件により使用可。
※ガス長物は装弾数・マガジン数等の制約なし。
・フルオート火器統制:
フルオート火器は原則、1分隊に1丁まで。
・白兵戦武器:
スポーツチャンバラ・玩具刀・ゴムナイフなどナイフアタック有ゲームで使用可能な物のみ使用可。
・手榴弾:
手榴弾(BB弾を飛ばさない物)は「香格里拉大酒店2階の屋内」に対してのみ有効。
手榴弾形状の物を室内に投げ込まれたら、敵味方問わず室内の全員は死亡(タッチ復活はなく、即「ヤスクニ」行き)。
※投げ込まれた手榴弾を投げ返す・腹の下に入れて他の仲間を助ける、は無し。
・
死亡時の注意点:
白兵戦でやられた・救護に来る自分隊員がいない等で死亡となった場合、デッドマーカー(白布)を頭上に掲げて室外に設置された復活ポイント「ヤスクニ」
まで向かう。
1ゲーム終了するまでセーフティには戻れない。弾・ガス・予備銃等必要なモノは全て身に付けるか或いはヤスクニポイントにデポする等しておく。
(銃が壊れたとか弾切れとかは、友軍内で融通して戦闘を継続)
その他注意:
・貴重品・身の回りの品の管理は各自で行うこと。
盗難・紛失について当局は一切関知しない。
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知
香:なんか、普段
の外でやるサバゲとだいぶ違いますね。
金
子:そうだね。イ
ンドア戦の特色でもある「ゲーム時間が短い」というのを逆手に取って、すぐ撃ち合えるけど決着がつくまではアウトドア戦より長いというのを実現しています
からね。
紅
中兵:んではで
は、早速第一戦始めるのでフィールド入りしてたもれ。
一
同:了解ー。
(数分後)
紅
中兵:んじゃ、両
者配置についた様なので始めるのだ。
先頭開始ーっ!
金
子:先ほどの続き
ですが、この上海戦では同一分隊メンバーのタッチで復活できるので、普段のゲームだとすぐ被弾して終わっちゃう初心者でも復活により長時間ゲームが楽しめ
ます。
だから、怖がらないでドンドン前に出て乱戦を楽しんでみましょう。
知
香:はーい。背中
はお任せしまーす。
林
当家:おっ、頼も
しいねー。
それじゃあ、インドア戦を有利に戦うコツを幾つか教えてあげよう。
まず、アウトドアと違って敵味方とも動けるところが限定される。
これはつまり、敵の存在に注意すべきポイントが限定されるという事だ。
曲がり角とか窓の向こうとか、敵が潜んでいそうなポイントはある程度想像を働かせる事で警戒ができるので、そこに注視して進めば良い。
知
香:確かに、いろ
んな建物がありますね。足音はするけど動きが見えません。
とりあえず行けるところまで進んでみます。
林
当家:おう、それ
は結構だが、知香ちゃん自身が生き残る為には全般的に遮蔽物を有効に利用する必要があるよ。
それには自分が小さくなるのが有利なので、姿勢はなるべく低くする事。
インドア戦でも伏射が有効か?といえば、間違いなくYESだ。
ただし、前の項でも触れたけど短時間で機動力を生かした戦いとなる事が多いから、なんでもかんでも寝てれば良い訳じゃない。
すぐ動く必要がありそうな時は中腰とかで、次にどこに移動したら良いか?を意識しながら索敵することだ。
知
香:アウトドア戦
の応用をしつつ、インドア戦特有の事象にも対応する必要がありそうですね。
林
当家:そうだね。
バン、ピキィーン!(2階からの射撃音と着弾)
林
当家:おっとそう
だ、特にこのフィールド「リトル上海」は壁沿いがほとんど全て2階も使える。
なので、前後左右だけでなく上から・下からの攻撃にも注意する必要があるよ。
まあ、見つかったら即射程距離となるのがほとんどだと思うので、いかにして見つからない様に敵に接近するか、言ってみれば「かくれんぼ」みたいなモンか
な。
そして、見えない敵を知るためには、足音とか銃の操作音といった、様々な音にも注意した方が良い。
紅
中兵:こんな時、
足音のしない「足袋靴」は絶大なのだ!
金
子:そうですね。
かつてインドア戦の雄・ウルバヌスさんをして「インドアの人参軍は忍者の様だ」と言わしめた程ですからね。
カ
タヤン:いいから
反撃してくださいよー。
トカレフ1丁ではいつまでも援護できませんよー。
林
当家:おうっ、す
まんすまん。
紅
中兵:目標・11
時方向2階の敵兵に一斉射撃なのだ!
一
同:バンバンバ
ン!
敵:ヒットー!
復活ーっ!
知
香;あっ、早速復
活しちゃった!
金
子:そう、これが
上海戦名物『無限復活』。
とどめを刺すには白兵戦に持ち込むしかないですよ。
林
当家:なので、前
に出るのは大事だけど、出過ぎて味方のタッチができなくならない様に注意してな。
知
香:はーい。
カ
ケル:このゲーム
は、如何に「敵に倒されず、敵を倒す」ことができるか、にかかってきます。
ですので、線ではなくエリア単位を目安にして、制圧しては次のエリアに進む、というのを意識すると良いと思いますよ。
主要な建物は名前が付いていますから。
紅
中兵:大半は実際
に上海に存在した建物の名前が付いているのだ。
ごく一部、映画とか我が輩に縁のある建物名があるけどね。
金
子:と、いうこと
でまずは上海銀行の2階を制圧しましょう。
あそこを取れればリトル上海を一望できます。
砂
糖人:今のところ、まだ敵は侵入していないようです。このまま警戒を続けます。
紅
中兵:よし、走れ
る者はついてくるのだ!
階段を駆け上がるぞ!
知
香・金子:は
いっ!お供します!
紅
中兵:突っ込
めぃ!
林
当家:さすがだ
な。あっという間に占領しちまった。
知
香:わあー、すご
い眺めですね。
金
子:その分、敵か
らも見えるということですよ。
窓や隙間を狙って撃ち込まれる事もあるので、遮蔽物の穴と周囲の遮蔽物の向こう側で動く者には注意してください。
林
当家:おっ、向か
いの楽宮旅社に敵が籠もっているようだぞ。
砂糖人、我々は1階からアプローチしよう。
砂
糖人:わかりました。主席達に援護をしてもらいましょう。
紅
中兵:了解な
りー。
それ、向かいの建物の窓に一斉射撃!
バ
ンバンバンバンバン・・・
敵:ヒット・ヒット・・・
カ
ケル:チャンスで
す!カタさん行きましょう!
カ
タヤン:はいっ、
援護します。
バタバタバタッ・・・
敵:
復活、復活ーっ!
カ
ケル:れれ、誰も
いない・・・
カ
タヤン:ほんの一
瞬の隙を突いて、隣の楓林閣酒家に全員撤退したみたいです。
紅
中兵:ようーし、
包囲して一気に殲滅するのだ!
(次に続く)