知香のサバゲダイアリー
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戦国春秋編・秋のE  シェイプ・アップサバゲ そのB お一人様でも安心「射撃編」

佐藤人:あっ、あの方は・・・

カケル:ロナウドさんではないですか!

ロナウド:やー、人参軍さんもこちらに来てたんですね。
これは心強い!

紅中兵:いえいえ、こちらこそ光栄の至りです。
それにしても、泪橋フィールド以外でお会いするなんて珍しいですね。

ロナウド:いやーそれが、泪橋フィールドは大規模な河川工事が入る事になり当分使えなくなってしまったんですワ。
これでも戦人の端くれ、1暴れしたくなって定例戦があると聞いたこちらに来てみた次第です。

紅中兵:そうでしたか。中々面白いメンツ野集まる希有なフィールドでしたが、それは残念です。
それはそうと、今日は同じグループ分けの様ですし、この後は共同歩調を取りませんか?

ロナウド:それはこちらからお願いしたかった事。願ったり叶ったりです。
実は、あのチャヤ小佐を退けたチームがいると聞いてもしやと思い、探してたんです。
やっぱり思った通り人参軍さんでしたか。

紅中兵:いや、我々は彼一人に部隊の半数をヤられました。
チャヤ、侮り難し、です。

ロナウド:えっ半分も残ったんですか。さすが!
彼らのホームフィールドでやったチームはどこもコテンパンにやられてるそうですよ。
チャヤ小佐1人に中華電動持ち12人が3分足らずで全滅させられた、とかいろいろと・・・

金子:どっかで聞いた様なシチュエーションだな。

ロナウド:腕が良いのもさることながら、メカにも造形深く、「次世代は銃の革新」と称し、チーム内で次世代電動の普及を精力的に行っているとか。

佐藤人:その成為で、チーム内には反チャヤ派閥もいるらしいですね。

ロナウド:ええ、少数派ながら作戦重視・技能重視の部隊がいるとの事。

紅中兵:どちらかというと俺達寄りだよねー。

金子:そうですね。毛色の違う2グループが1集団を形成している、という事ですか。

カケル:でも、ここでロナウド議長を得たは百万の援軍を得たも同じ!

知香:私も、できる限り力になります!
もっともっと、色々と教えてください!

金子:では、先ほどの続きに戻りませんか。
ここで、ちょっと質問です。
戦車の戦力を決定付ける3要素って何だと思いますか?

カタヤン:なんかわかんないけど、veni・vidi・viki。

金子:それはシーザーのガリア戦報告書だね。良く知ってたけどちょっと違う。
正解は、火力と装甲と機動力だ。
3つがバランス良く強い場合、傑作戦車として名を残している。
もっとも有名な例が、二次戦初頭のT−34だろうね。
快速戦車として有名なクリスティー型の足周りを踏襲して速度も出る上にディーゼルエンジン搭載で長航続距離、当時標準の戦車砲の更に1ランク上だった76.2mm砲を搭載、そして厚くはないが避弾傾避を意識した傾斜装甲により垂直装甲の3倍と言われた防御力、と3拍子揃っていたからその後の戦車のあり方に大きく影響を与えた。

これをサバゲに当てはめ、基本動作を戦車の基本「打撃力(射撃・火力)」「防御力(遮蔽物利用・隠蔽)」「機動力(動き・索敵)」というカテゴリー分けして1つづつ見ていこうと思う訳だ。

カケル:さすが、同志金子らしいアプローチですね。
ただ、知香ちゃんにわかりやすいかどうか。

金子:ぐはあっ!
あっ、いや、その・・・ガルパン・・・(ブツブツ)

知香:あっ、大丈夫です。
皆さん分かりやすく説明して下さいますから。

林当家:まあ、せっかくだから説明してみなよ。俺は前の章でだいぶ喋ったしな。

佐藤人:必要なら解説入れますよ。

金子:(私だとそんなに不安か?まあ良い、合いの手不要な位にバッチリこなして見せるだけだ)
はい、ではまず「撃つ」事から。
これは最小限の弾数で最大限の効果、すなわちこの場合は敵のヒットな訳ですが、を挙げられる様、キーポイントを見ていきましょう。

今、「最小限の投資で最大限の効果」を目標にしました。すると、なすべきは何でしょう?

知香:1発で1ヒットですか。
でも、それじゃあスナイパーですね。

金子:うん、突き詰めるとそうですね。
でも、それだけではない。とはいえ、それに近い事は可能です。
そのためにすること、まずは照準調整です。
狙ったところに弾が飛んでいくように合わせる。或いは弾を飛ばしたいところが狙える様に合わせる。
ホップ1つとっても、厳密には弾が変わったら同じ重さでも微妙に変わってきたりする。
だから、ゲーム開始前にきちんと試射をしておくことは大事です。
ただ、これも数撃てば良いというものではない。自衛隊は5発で調整完了させると言います。
我々も、せいぜいノーマルマガジン1本の中で終えるようにしましょう。
照準を合わせることは、初弾命中の為に大変重要です。では、何故初弾命中が大事なのでしょう?

カタヤン:何事もはじめが大事だから!

金子:一面真実だけど、今回の回答にはなってないね。
それは、往々にして最大のチャンスだからだよ。
アンブッシュだったら敵が気づく前にしとめられる。
遭遇戦でも初弾からヒットが取れればすぐに次の標的を狙う事が出来ます。
仮に外したとしても、全然あさっての場所に着弾した場合と至近弾だった場合で、相手の受ける影響はまるで違う。
当然ながら行動が慎重になるし、そうなれば動きを封じる事も容易だ。
だから、チャンスがある限り正確な射撃を行う事は大事なんです。

でも、状況によってはとにかく撃っておく、というケースもあります。
フルオート銃なら撃ちながら着弾位置を目標に近づけていってそのまま一気にヒット取るというパターンも可能なので、緊急時でも何でも照準合わせ、ではない事もお忘れなく。

そして、事前にどんなに合わせていても着弾位置ってのは諸々の条件により変わってくる事がある。
顕著な例は強い横風とかね。
なので、サイトは絶対ではないという事も忘れず、ずれたら次の射撃からはそのズレを計算に入れたサイティングを行う事。
サイトが邪魔で狙えなかったら、バレル先端をどこに合わせたらどこに届くかを確認しながら修正射撃を行っていきます。

カタヤン:DATサイトを使ったら狙うの楽ですよ。

林当家:確かに、照門・照星式よりも格段に早く合わせる事が出来るね。
ただし、明るさ設定を誤って赤点が見えないとか、電池切れでそもそも狙う事が出来ないとかにならないよう、運用上の注意もあるぞ。
また、オープンタイプだと被弾して割れたりという事も注意しないといけない。
DATも1つの手段、しかし、所詮はスコープなので覗き過ぎるとあの「筒」の外側の索敵がおろそかになるという事は、意識しなくてはいけないよ。

知香:DATは等倍ですよね。どうせ載せるなら倍率のあるスコープを乗せてより精密な射撃を行えば、無駄撃ちを減らす事ができるのではないですか?

林当家:確かに、どこに着弾しているかを確認し的確な修正射が出来ればそれは可能だ。
ただし、前にも何度か言っているがあの筒を覗き込む事で筒外の世界での動きに対する観察が疎かになる。
オープンサイト(フロントサイト・リアサイト)やDATサイトの利点に対し倍率のあるスコープは寧ろ逆行する。
なので乗せている場合は使い方に注意が必要だ。

ま、サバゲ程度の交戦距離ならスコープは必要ないともいえる。

金子:さて、その初弾必中を心がけ、なおかつチャンスを逃さない為には、素早いサイティングは必須です。
これは、慣れが必要ですから折々に練習をする事でしょう。
もちろん、さっきカタヤンが言っていたDATサイトの利用も1つです。
ただし、それも「合わせやすい」だけであって、狙いを付けるのは最終的には人間ですから、それを使う人間の方がしっかりしない事には、何も変わらないことをお忘れなく。

紅中兵:ハンドガンなら普段でも手元に置いて、ちょっとした時に部屋の中の目に付いた目標をサイティングする練習がしやすいぞ。

金子:それと、初心者が陥りがちなのが前方に動く敵ゲーマーを見るなり、どんなに遠くても発砲しちゃうこと。
これは最悪だ。

・まず、自分達の居場所を敵に教えてしまう。
・射程外(つまり、見えていても被弾の心配なく動ける)である事を敵に教えてしまう。
・下手すると、本当に射程内に入った時は既に弾切れということにもなりかねない。

だから、きちんと自分のエアーガンの射程を知り、無駄撃ちをしない。
試射エリアでは単に撃つだけじゃなく、こういったHOP調整・照準調整・飛距離確認等を知るために利用して下さい。

知香:はい。わかりました。
そうすると、どんなフィールドに行ってもゲーム開始までに必ず試射をした方が良いって事ですね。

紅中兵:戦場によって異なる弾道の確認だけでなく、その日その日の「今日の銃の調子」を知る事、愛銃との対話の場としても大事だと思うよん。
慣れてくると、バッテリーのへたり具合やギアの異音なんかもわかるから、この後に来る動作不良や故障を未然に防ぐ事も出来るのだ。

金子:正にその通りですね。
今、主席は意図的に電動のケースで仰いましたが、ガスガンなんかは特に外気温の変化から受ける影響が大きいので、この事前確認は特に重要なんです。

林当家:初心者によくある特徴って言えばさあ、一度始めるといつまでもいつまでも撃ってる奴っているよな。
あれも、ダメだよ。
例えそこに敵が隠れているのを知っていても、いつまでも撃ち続けるんじゃあなくて断続的にするんだ。
いくら300発だ500発だといっても、トリガー引きっぱなしじゃああっと言う間に弾切れだ。
ましてや最近は腕も目的もはっきりしないまま、HC(ハイサイクル)なんか買ってる奴も多いから、尚更この傾向がある。

知香:それでは、どうしたら良いんですか?

林当家:制圧の為に撃つにしても、「バースト射」といって断続的に撃つんだ。
3点バーストと言ったらバババン、バババン、と3発毎に切る。
バリケードの後ろで動かない相手だったら、こんな感じで散発的に撃ち込んで、「出てきたら即撃たれるぞ」ってのをアピールしておくだけで十分に制圧可能だ。
どうせ撃ち続けてたところで、バリケードから出て来なけりゃヒット取れないんだから、明らかに無駄撃ちなのがわかるだろ?

知香:そうですね。寧ろ「射撃が止んだ瞬間に出よう」と思わせて、誘い出したところを撃つほうが現実的ですもんね。

カケル:おう!良くわかってるじゃない!
それともう1つ、ずーっと撃ち続けるのは良くない事があるんです。
知香ちゃん初陣の時に経験したでしょう。
射撃している自分の位置が相手にバレバレになる事、そして足音等の敵の動きが自分は聞こえなくなるって事を。

知香:あっ、そうでしたね!
私はそのおかげで2回とも成功したんでした。

林当家:俺たちは良く、弾数について「多弾数マガジンは1本あれば十分」と言っているのは、こういった理由からなんだ。
バカスカ撃たない事で、ヒットが取れるしゲット数が稼げる。
わかったかな?

知香:はい、実戦経験と合わせてみる事で、とても良くわかりました。

金子:(あっ、この章は私の章だったはず・・・なのに(涙 )
まあ、他にもまだいろいろありますが、それはまたその都度に説明します。
じゃあ、次は戦車でいうところの「防御」、遮蔽物の利用等について見ていきましょう。

ロナウド:あのー、そろそろ次のゲーム始まるみたいですよ。

(続く)

サバイバルゲーム初心者・女性向けの解説

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