知香のサバゲダイアリー
−−−初心者入門講座−−−
戦国春秋編・秋のC 強敵(ライバル)登場!
某フィールド:黄チームフラッグ付近
チャヤ小佐:我が「ネオジウム」の同志諸君!
今日のゲームは我々にとって初の有料フィールド定例戦への参戦となる。
しかし、恐れることはない!
訓練通り各員の個人技能を存分に発揮し、敵を撃破して我がチームの武威を大いに示すのですぅ!
ネオジウム隊員:ジーク・ジウム!
(ゲーム開始)
赤チームフラッグ付近:
カケル:オラオラオラーッ!先陣は我らのものぞ!
中央の櫓をダッシュで奪取して目にもの見せてくれる!
知香ちゃん、遅れをとるなよ!
知香:はっはい!とにかくガンバります!
金子:(走りながら)今回、敵側に気になるチームが参戦しています。
紅中兵:(同じくダッシュ中)ほう、それは?
金子:チーム名は「ネオジウム」。チャヤ小佐率いる新進気鋭のチームで、普段は自前フィールドでの隊内戦で技能向上を主眼としたゲームをしているらしいのですが、今回有料フィールドに初参戦だそうです。
林当家:よく調べてるねー。流石は政治領導員。
金子:いえ、たまたまフィールドのBBSを見たら書き込みがあったものですから、ちょいと調べてみたまでです。
紅中兵:ほう。聞いたことがあるよ。
彼らの戦術からすると・・・我々とブチ当たるね!
カケル:ぐはあ!並みいるゲーマーの3倍早い集団が既に砦下に到着!
先を越されましたっ!
紅中兵:さては、その磁石野郎だな?
一旦砦を囲むように散開、更に先に進出しようと出てきたところを叩くぞ!
一同:了解っ!
チャヤ小佐:なになあに、敵ゲーマーは英軍歩兵戦車ですか?
ダッシュでこの砦にアプローチする者はいないのですか?
ネオジウムA:チャヤ小佐、この隙を利用し更に前進して出来る限りのフラッグ接近を目指しては?
チャヤ小佐:敵が愚鈍でなければ、罠かも知れないですぅ。
ネオジウムB:どうせ使えないカスタム厨共、銃が重くて走れないヘタレばかりですよ。
我々にお任せください。一番槍の栄誉を頂きます!
チャヤ小佐:まっ待つのですぅ。
功を焦るものではないのですぅ。
赤ゲーマー壱:流石に人参軍さんは早いなあ。もう見えなくなっちゃった。あっ、あそこ砦じゃない?
赤ゲーマー弐:そうだねー。ちょうどフィールドの半分か。敵はいるのかなあー。
ネオジウムA:来たわよB。左をやりなさい、私は右を。
ネオジウムB:らじゃー!
バッバババッ!
赤ゲーマー壱・弐:うわわっ!ヒット!ヒットー!
ネオジウムB:だから言った通りでしょ。「赤い翠星石」もビビりなものね。
このまま赤フラッグも頂いて行きましょう。
ネオジウムA:ええ、1ゲーム5人抜き、チャヤ小佐だって出来たんだもの、我々だって・・・
知香:はっ!私の目の前に敵2名が!
撃つべきか撃たざるべきか・・・
カケル:いつやるの。今でしょ。
ババン!ババン!
ネオジウムA:何っ!ヒット!
ネオジウムB:しまった!アンブッシュね!
知香:あっカケルさんずるーい!私も!
バババン!
ネオジウムB:ちっ、左に逃げるしかないか。
砂糖人:残念でした。
バン!
ネオジウムB:わわ、ヒット!
チャヤ小佐:それ、いわんこっちゃない。
仕方がない、私が行くのですぅ。
カケル:これで終わり?あっけないなあ。
バーンッ!
えっ?ヒット!
チャヤ小佐:君は良いアタッカーだが、油断したのがいけないのですわ。
金子:ちぃっ!セミで1発とはごあいさつな!
吠えよステン!
ババババ!
チャヤ小佐:ほう、ステンマークUとは味な銃を。
だが、当たらなければどうという事はないのですぅ。
バン!
金子:ぐっ!ヒット!
カタヤン:ならば僕が!
(カチッ)
あれ?あれ?
チャヤ小佐:そこにもいたのですね。
とっととセーフティにお帰りなさいですぅ。
バン!
カタヤン:ヒット!
あー!バッテリー入ってないー。
知香:皆さんが交戦して気を引いている間に横を取りました。これで倍返し!
バババン!
チャヤ小佐:おっと、これはこれは。
しかし、ブッシュ貫通ってのは思ってるほど易しくはないんでね。
知香:当たらない?抜けない?あんな薄いブッシュなのに?
林当家:素早い機動、だがきちんと遮蔽物を意識して行動している。なんて奴だ!
バババン!
チャヤ小佐:ほう、左手にもいたのですか。
このままでは包囲されるですぅ。一旦は砦まで退がるのですぅ。
アンブッシュの巧さ、畳み込む様な連携、女性ゲーマーをもしっかり戦力化出来る組織力。
これほどとはね、人参軍。
覚えておくですよ。
フィールドマスター:ゲーム終了ー。タイムアップですー。
林当家:何なんだアイツは。
あっと言う間にウチのメンバー3人倒してさっさと引き上げていきやがった。
紅中兵:ナリも言う事もイチイチ仰々しいけど、確かにメチャ強い。
あれがネオジウムかぁ・・・これは手強いねぇ。
砂糖人:確かに、引き際も見事でした。
判断力は我がチームの誰よりも早くかつ的確といえるでしょう。
知香:こ、こんなゲーマーがいるなんて・・・
私、まだまだヒヨッコでした。
紅中兵:まあ、多大な損害を出したとはいえ我々の連携で撃退には成功した。
やりよう次第で、勝てない相手では無いよ。
ただ、油断したら確実に足下を掬われる。
基本をしっかりと覚え、忠実に実行していく事を忘れない事だ。
先にヒットされた3人にも良く伝えておこう。
知香:はい!次は私が討ち取ります!
林当家:よーし、その意気だ。
じゃ、セーフティに戻ったらさっきの話の続きをしようか。
ー次章に続くー