知香のサバゲダイアリー
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戦国春秋編・秋のA 掃除は大事

佐藤人:何ですか?

カケル:キター!人参軍のケーニッヒ!

金子:同志佐藤人といえば射撃関連での伝説には事欠きませんからな。

佐藤人:いえ、私は射撃は下手ですから。

紅中兵:ヲイヲイ(笑)

知香:なっ何があったんですか?

林当家:まあ、追々話してあげるよ。
それにしても、佐藤人にせよ主席にせよ、射撃の腕に覚えのある人はおしなべて銃の手入れを丁寧にしている。
今回はちょっとその辺の話をしよう。

知香;わあ、これはお役立ち情報になりそう。
今日帰ったら早速しなくては、ですね。

林当家:面白いもんで、古いエアーガンは故障が多いかというとそんな事はない。その一方で、買ってきて1年も経ってないのに動作不良なんてケースもしょっちゅう聞く。
これは何故だと思う?

知香:メーカーの設計ミス、とばかりも言えなそうですね。

林当家:うん、確かに無理してモデル化した成為で動作の方がイマイチなんて銃も無いわけじゃあないが、昔に比べそういった奴はだいぶ減ったね。
中華電動の不調はそっちこっちで聞くがこれは製造行程の問題である事が多いけど、俺が気になってるのは銃故障を起こす奴はしょっちゅうやってるって事だ。
どちらかというと銃より使ってる人じゃないの、と思う時がある。

カケル:某ショップには「中華銃は自分で調整出来る奴だけ買え」と(もっと丁寧な言葉だけど)書かれた看板がショーケースにありました。

金子:確かに、雑な組み上げ方による不調は分解組み直しが必要ですね。

林当家:勿論、設計通りに作ってなきゃあ性能は生かせない。
それもあるけどさあ、メイドインジャパンであっても整備はやっぱり重要なんだぜ。
なあ、佐藤人。

佐藤人:はい、その通りです。
例えば、私の場合
・ゲームが終わったらマガジンから弾を抜く(スプリングのへたり防止)
・泥汚れ等があったらふき取っておく(錆・腐食の発生防止)
・ガスガンは時々ガスルートにオイルを吹く(Oリングが油切れによるガス漏れ防止)

等は必ず、その日のうちにやってます。

林当家:おー基本だよねー。でもやってない奴、多いんだよねー。
ついでに整備の基本を説明してやってよ。

佐藤人:そうですか。では簡単に、基礎の基礎的なところを。

基本的に
・スプリングはテンションがかかった状態のままにしておかない
・可動部やOリングはオイル補充(やり過ぎも弊害ありなので、あくまで適切な量を)
・ゴミや汚れは綺麗に取り除く(バレルやチャンバー・給弾部、多弾数マガジンの内部等)

といった事を心がけるだけで、特別な整備やオーバーホールをしなくても長期間気持ちよく動いてくれます。

基本整備時は、ねじを外さないといけないところまでの分解はしなくて良いので、マガジンを外したり蓋を開けたりして見える範囲をちゃんと清掃したりするだけでだいぶ違います。

かつて、多弾数マガジンの中にBB弾ほどの大きさの木片が紛れ込んでいて、それがギアに噛んで給弾不良になっている物を見た事があります。

カケル:あっイタタ、それ私です・・・

紅中兵:ねえねえ、私は使ってないけどさぁ、電動には「お作法」があるじゃない?

林当家:ああ、そうでしたね主席。
電動の場合、1日の終わりで最後にバッテリーを抜く前に「マガジン外してセミで1発」を忘れないように。
これは何かというと、電動はその構造上セミオートで撃つとギア位置がピストンにテンションのかからない位置で止まる。
これにより、ピストンスプリングをリリースしたのと同じ効果が得られるから、スプリングへたりを防止出来るんだ。

金子:マルイは最初の電動であるFA−MASと電動スナイパーライフル第一弾のPSG−1だけにピストンリリース機能がついていたんですよ。
だけど、電動第2弾のM16からはこの構造がないメカボックスになってしまった。
そんな事情から、元々は内部メカに詳しいゲーマーがやっていた事がいつの間にか広まっていったという訳です。

林当家:だから、FA−MASとかを使っているゲーマーなら不要か、と思うだろ?
だけど、マガジンを抜いて行う事によりチャンバーに残弾があってもここで抜く事が出来る。
チャンバー内に弾を残しっぱなしにしておくと、ホップパッキンやチャンバーパッキンに無用のテンションをかけ続ける事になり、これが長期間になるとパッキンの変形等を引き起こしホップの効きが悪くなったり弾ポロする様になったりという事に繋がるから、この点でも有効なんだ。

カタヤン:でも、その程度ならホップ調整を強めにしたりで対処出来る話ではないんですか?

林当家:甘いぞ小ワッパ!
弾ポロというのは発射前のBB弾の保持がきちんと出来ていないという事だから、「撃つ」事は出来るものの、パワーや命中精度は当然不安定になる。
ホップにしても、例えば最近のは真ん中1点ではなく2点式で掛ける事により弾の精度バラツキの影響を受けにくい安定した弾道が得られるような工夫がされているのに、この突起部が潰れて変形していたら、昔の1点掛けと同じになってしまう。
これも「ホップをかける」事は出来ているから気づきにくいかも知れないが、1世代前のと同じ精度までしか出せなくなってしまっている、のだよ。
それでも良いのかな?

カタヤン:あーん、ごめんなさーい・・・

林当家:それから、1日のゲーム終了後に「マガジンの弾抜き」と称してバリバリ撃ち続けるのは銃を痛めるだけ、各パーツの消耗を早めるだけだから、余所の人がやっていても真似しない様に。
だいたい、これだって昔のマガジンはBB弾をリリースする構造が無かったから、フォロアースプリングのテンションを弱めない為に撃つ事で抜いていた名残なんだ。

今はリリースする構造がマガジンにあり、簡単に排出出来るんだから理由にならないよな。
まあ、そんな事やってるのはどうせゲームでまともに戦えなかった連中が腹いせにバラ撒いてるだけだから、知香ちゃんは恥ずかしい人達の仲間入りなんかしないでくれよ。

知香:はい、勿論です!

カケル:確かに、そういう事をしてる人ってゲーム中を見てると単にあたふたしてるだけでまともに戦えてないのが多いですモンね。

林当家:まあ、エアガン全般と電動についてはこんなモンかな。

佐藤人:次に、ガスガンの場合だと、マガジンは前面又は側面にスリットが開口していてゴミが入りやすいという特徴がありますので、ここに泥が付いていたりしたらスライダーの動きが悪くなるだけでなく、弾に泥が付くと給弾不良や、最悪の場合チャンバーやバレルに傷を付けたりという事にも繋がる事を意識する必要があります。

金子:使う時は思いっ切り使って汚しても、終わったらその分徹底的に清掃をして原状回復させてあげる様にしたいものですな。

知香:人だけじゃなく、エアーガンにも労りが必要って事ですね。

林当家:うむ、その通りだ。

知香:そういえば、主席のブログにありました。
「銃をしあわせにしたら、
  銃がしあわせをくれます」ですね。(ニッコリ)

ほっこりしたところで、次回に続く

サバイバルゲーム初心者・女性向けの解説

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