知香のサバゲダイアリー
−−−初心者入門講座−−−
戦国春秋編・秋の@ 作戦立案の重要性
林当家:シーキューブ終わっちゃったねー。
金子:ラストでほのちゃんが自己紹介で「作戦参謀です」と言い切る姿、素敵でしたね。
その辺にゴロゴロいる、弾が飛んでくると前に出られない自称アタッカーとかスコープ付きなだけの自称スナイパーと違った重みを感じます。
私もその位に頭脳を以て人参解放軍を支えたいものですが。
カタヤン:サバゲで作戦って必要なんですか?
寄せ集まったゲーマーが蜘蛛の子散らす様にフィールドに消えていって、そっちこっちで気ままに遭遇戦をしているだけみたいですけど。
知香:この人、誰ですか?
林当家:ああ、知香ちゃんは初めてだったね。ウチのメンバー「赤口のカタヤン」だ。
カタヤン:どもはじめまして。知香(しるか)ちゃんで良かったかな?
カケル:んな読み方しないでしょ普通。
でもまあ、近接防戦力の鉄壁さはZSU-23-4とも相通じるものがありますね。案外言い得て妙なのかも。
知香:なんですか、それ?
金子:ピキーンッ!
ZSU-23-4
「シルカ」とは、1964年に旧ソ連で開発された対空戦車である。
23mm4連装機関砲を搭載してレーダーとリンクさせた迎撃を行う事が出来、第4次中東戦争ではイスラエル空軍機を多数撃墜、またソビエト・アフガン戦争ではアフガンゲリラ相手の対地射撃でも対空砲としての大きな仰角を利用して山岳斜面に対する攻撃手段として活躍した。
紅中兵:カッコ良いじゃない。じゃ、愛称は「シルカ」って事で。
知香:えっまあ、はい・・・
(この時知香は知らなかったが、実はシルカと呼ばれた事により、後々「人参軍のシルカ」として更に知名度が高くなったのであった)
林当家:さて、話を戻すか。
そりゃあほとんど個人が寄せ集まったフィールド定例戦とかではそんな展開になっちゃうよな。
でも、俺たちは違う。
折角チームとして纏まっているんだから、その連携を活かして1人2人では難しい、戦況を左右する展開が出来る。
それが作戦の立案と統一指揮による戦術の展開なんだ。
もうちょっとわかりやすく言おう。
例えば、このフィールドには主要ルートが大きく2つあるとする。
何もしなければ、確率論から言ってゲーマーは均等に2つのルートに殺到し消耗戦だ。
どっちも同じ様な人数同士、ちょっとしたきっかけで戦況はどっちに転ぶかわからない。
だけど、ここで作戦として「Aルートは防衛のしやすい地点に最低限の人数が残って敵の足止めを行い、残り全員でBルートから敵フラッグ突破を目指す」という作戦を立てたとしたらどうかな?
知香:Bルートにおける優勢は間違いないですね。
更に言うなら、Aルートの人はただ闇雲に交戦するのではなく、「Bルートの突入まで持ち堪える」という明確な目的をもって戦闘が出来ます。
Bルートの人もだらだらと撃ち合うのではなく、「Aルートが支えてくれている間に突破前進する」という意思をもって、迅速な敵の撃破と前進を意識して動く事が出来ますね。
林当家:そう、それが作戦なのさ。
同じ人数でも、どう動くかによって有利な状況を作る事が出来る。それを地形や人数、ゲーマーの練度等から考え実行に移すのが戦略的視点からのサバゲの楽しみ方だ。
そしてまた、作戦を立てた事によって同じ撃ち合いでも「すべき事」が明確になってくる。そしてそれは毎回同じとは限らない。
だから飽きる事なく遊べるんだよ。
勿論、すごく腕の良いほんの数人が大人数を抑えきって戦況を変えてしまう事もある。まあこれは戦術的優位だね。
でも、これで得られるのはあくまでも局地的な優位だ。大局から見た優勢が得られるとは必ずしも限らない。
ま、サバゲの場合は参加人数がそんなに多くないこともあるから、戦術的優位がそのまま戦略的優位に直結してしまう事も多いんだが・・・
カケル:だからこそ、我々個々人の練度もモノをいうわけなんですね。
金子:さっきの例なんかは、ソ連の軍事教本における防御の考え方そのものなんですよ。
曰く「防御とは決戦方面に兵力を集中する為、他の正面の兵力を節約せんとする場合云々」・・・
知香:基本は同じ人数で分けるのがサバゲですものね。どこかを減らさないとどこかを増やす事は出来ない。
林当家:その通り。
だから作戦を立てるって事は、効果的な戦闘を実現する為にも「しないよりはした方が良い」んだ。
ただ、普通は
・作戦を考えられる人材がいない
・作戦を立てたとしてもその通りに動いてくれる十分な人数がいない
という事が大半だから、結局は皆てんでバラバラに撃ち合って消耗していく事が繰り返される。人参軍以外は、だぞ!
紅中兵:そうなんだよね。だから我がチームには陸奥ほのか募集中なのだ。
まあ個人的には霧島れんとが好きだが・・・
カケル:主席の趣味はさておいて・・・
まあ、我が軍には既に同志主席と言う軍略家がいるので、作戦立案とその実施で他チームに先んじる事が出来、過去そういった「作戦勝ち」を何度も経験している訳ですが。
もちろん、来てくれるならどんな方でも歓迎ですよ。ね、主席!
紅中兵:ああ。ここ読んで資格ありだと思う人は誰でも入隊可能だよん。
カタヤン:それにしても、参謀募集したり調理人募集したり、単なるゲーマーだけじゃなくてこれだけ幅広い人材を求めているチームは人参解放軍ぐらいですよ。
紅中兵:そ。
うちは1芸あればキャラ立ち出来るから。
目指すは三国志の蜀みたいなチームなんで。
カケル:そうすると、五虎大将の筆頭はさしずめ・・・
林当家:彼だ!
果たしてそれは誰か。次回を期待せよ!