知香のサバゲダイアリー
−−−初心者入門講座−−−
戦国春秋編・夏のA 銃種別戦い方:SMG・アサルトライフル
林当家:んじゃ、まず一番普及しているSMG・アサルトライフルから行こうか。
カケル:その位なら私でも。
林当家:んじゃ、任せようか。
カケル:はい。それでは。
実銃だと使用する弾の種類によって、また基本設計によってマシンピストル・SMG・アサルトライフル・バトルライフルなんて呼び名がある様ですが、はっきり言ってエアガンでは大差ないので一纏めにしてここで触れるよ。
知香:いろんな名前が出てきましたが、何がどう違うんですか?
カケル:実は今、わざといろんな名前を出したんだ。
実際には大きく分けてSMGとアサルトライフルの2種と思って良い。
SMG(サブマシンガン)、これは拳銃用の弾をフルオートで打ち出す銃を指す。
旧日本軍では機関短銃・自動拳銃等と呼んだ。ちなみに呼び方が2種類あるのは陸軍と海軍の違いね。
ドイツ等ではマシンピストルと呼ぶ。MP40のMPは「マシーネンピストーレ」の略だ。
要は弾が拳銃弾でフルオートが出来ればこの範疇なんだけど、拳銃でフルオート可能にした物を敢えて「マシンピストル」と区別する場合もある。モーゼルM712やスチェッキンなんかだね。
そういったピストルベースな一部を除くと、普通は弾が拳銃弾なだけで、ハンドガンとは無関係にオリジナルで設計されているから、「小さな機関銃」サブマシンガン、という訳さ。
知香:では、もう1つのアサルトライフルとは?
カケル:これは元々が「拳銃弾だと威力が弱いけど、ライフル弾だと扱いにくい(反動がきついなど。普通の機関銃はこれだよ)」ということでその中間をいく銃として開発された。
その為、SMGの拳銃弾みたいな従来あった弾の流用ではなくて、専用弾が新たに作られた。
第一号はドイツのSTG44、これは(対ヒトラーへの)秘匿名がMP44だったのでこの名前でも知られている。ライフル弾の薬きょう長を短くしたクルツ弾を新規開発し、SMGより長射程を実現。遠距離ではセミオートで狙い撃ち、接近されたらフルオートを浴びせかけるという用兵思想に基づくものなんだ。
STGがシュツルムゲベール(突撃銃)の略なので、これにちなんだ英語名「アサルトライフル」と呼ばれる。
AK47やM16なんかが有名だね。
この中でも特に大型で弾の威力もあるH&K G3とかを一部で「バトルライフル」と呼んでいるが一般的ではないし、そもそも戦わないライフルもないもんだろ?
たぶんB級映画「バトルライフルM16」の影響だと思うよ。
知香:弾が違い、設計思想が違うんですね。いや寧ろ、SMGの長所を残しつつ高威力を求めた結果アサルトライフルが生まれた、という事なんですね。
林当家:おっ、飲み込み早いね。流石!
カケル:次に、特性(エアーガンとしての)を説明するよ。
・種類が多く、メカボックス的にこなれている
・容積が大きくとれる事からパワーもあり射程もある。
・基本的に多弾数マガジンがある。
といった事から、性能が安定していて汎用性が高いのでこのカテゴリーから主戦武器として選ばれる事が多い。
マガジンもサードパーティー製が安く出回っていたりするし、初心者が揃えていくには良いと思うよ。
また、流通量が多いだけあっていろんなカスタムパーツも豊富だ。
後々、ノーマルの性能に限界を感じた時に適宜必要なパーツを調達する事も容易だよ。
でも、まずはノーマルでとことん使い込む事!
知香:確かに、ノーマルの状態を知らなければパーツを変えたことによって何がどうかわったかわかりませんからね。
カケル:そして、これを生かした戦い方:
多弾数マガジンを生かした弾数で圧倒するフルオート制圧、またしっかり狙って半自動狙撃銃的にも使える。
ロングレンジで正面からぶつかり合うなら頼りになるぞ。
よっぽど無駄撃ちするのでなければ、フツーは多弾数マガジン1本で十分1ゲーム遊べる。ただしマガジントラブルやもしもの弾切れの事を考慮し、本体にセットで入ってくるノーマルマガジンも予備で携帯しておくと万全だ。
最後に、苦手とする条件。
何を選ぶかによって変わってくるのだが、基本的に長くて大きいから、インドア戦やブッシュの中等、狭い場所や入り組んだ地形での取り回しは良くないので、そういったケースでは思い切ってハンドガンにスイッチする等の工夫をする人もいる。
ただし、これもVZ61(スコーピオン)やMP5Kなんかだと全然問題ないので、一概に言えないけどね。
同じAKでも固定ストックはライフルと同様だが、47SやクリンコフだとSMG的に使えるよ。
それだけ、種類が多いのがこのカテゴリーの特徴でもあるんだ。
林当家:うん、バッチリだ。
知香:ところでカケルさん、かき氷は?
カケル:あーっしまった!ソビエト崩壊の夏!
林当家:ちいっカケル、迂闊な奴め。
まあ、お代わりもらいなよ。
じゃあ次は俺が。
さっきのゲームでもちょっと苦しめられたボルトアクションライフルでも話そうか。
知香:はい、お願いします。
以下、次回に続く