日  程 2004年1月31日 
地  域 岐阜県 石徹白 小白山〜野伏ヶ岳北東面 山スキー
メンバー 藤田(誠)・榎本(名古屋ACC)・河野(記録) 
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以前、野伏ヶ岳へ行った時に、ダイレクト尾根の向こう側に真っ白く魅力的な斜面の広がる山が見えていた。地図で見ても山の名前は載っていない。その後岳人の小さな記事で、その山が小白山と呼ばれていると知る。いつか行ってみたいな〜と思っていたところ、えのもっちゃんからお誘いがあり、喜んでご一緒させてもらった。

8時。白山中居神社を出発し、橋を渡った林道からスキーをつけて歩き始める。今シーズンはこの辺りは特に積雪が多いらしい。近くの白鳥ウィングヒルズスキー場でも3m積雪がある。林道にもたっぷりと雪は積もり、先行パーティーのトレースを辿る。途中、林道からのショートカットを試みるも、和田山牧場近くの林道にまた出てきた。この日は天気の回復が遅れているようで、朝からずっと雪が止まない。風がきついので、牧場の台地にでる手前で休憩する。

10時半、牧場からダイレクト尾根の末端方向へ、いつも通り左の小山の斜面をトラバース気味に歩く。尾根下の台地に着く頃に、ようやく雪が止んで、青空が見えてきた。尾根を越え、野伏ヶ岳南面の台地に降り立つ。凄い凄い!野伏のスカイラインから台地へと何とも魅力的な大斜面広がっている。ぐわーおいしそー!!そして広い台地の向こうには、2つのピークが見える−−小白山だ。う、まだまだ遠いぞ。

橋立峠を経由すると、時間が余計にかかるそうなので、ちょうど2つのピークのコル近くにある大きな木を目指して取り付く。ダイレクト尾根からこちら側に来るパーティーは皆無。どんどん高度をあげ、振り返るたびにその景色、ロケーションに感動し、この斜面を滑る瞬間を考えてわくわくしながら登る。

遠くからでも目立つ大きな木から、左の斜面を更に登り、稜線に立つ。いやもう、すんばらしい所!!
稜線は風強く、奥のピークに行くにはここでスキーをデポしてアイゼン歩行になる。今回は野伏北東面にも行きたいので、ピークはカットしてここから滑降することに。

14時。お待ちかねの滑降開始!ひゃーっ、んもうサイコー!!!!

ひゅーひゅー台地まで滑り、「一粒で二度おいしい」計画のため、ダイレクト尾根上部に向かってまたトラバース気味に登行開始。タイムリミットの16時まで尾根を登り、そこからシールを外して北東斜面へ滑り込む。

野伏の北東斜面も、前来た時にトレースを発見して、ここは滑らなアカンやろ、と思っていたところ。和田山牧場の台地まで、ルンゼの斜面を滑る。日があたらず雪が固めで、ちょっと難しい雪質。それでもぎゃーぎゃーと奇声をあげて滑る3人。転けてもまた楽しいのであった。

台地から林道へ入るまでは、ほとんど平坦又は少し上りがある。フジッコと小生は意地でもスキーを履いたまま歩こうとしたが、途中でギブアップ、板を外してつぼで歩く。途中でシールをちゃんと着け直したえのもっちゃんに追いつかれた。歩くのは少しだけなので、シールつけるのが面倒な人はつけなくてもいいかな。

最後の最後は、林道の拷問が待っていた。林道の滑りはじめが17時を回っていたので、トレースのついた雪面がガチガチに凍りついており、トレースを辿るともの凄いスピードが出てしまう。エッジを効かすのにいつもより数倍圧を加えなければならず、かなりハードであった。恐怖の人間椅子。
そろそろヘッドランプが欲しいなあという18時、橋に無事到着。

楽しい1日だった。欲張った甲斐があって、素晴らしい斜面と景色を満喫できた。石徹白周辺は魅力的な斜面が広がっている。また行きたいな〜!

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