日 程 2001年3月3日
地 域 岐阜県 三方崩山弓ヶ洞谷右俣 山スキー
メンバー 福西・波多野・一本松(KAS)・河野(記録)

去年の3月11日。滝のトラバースに1.5時間もかかった我々は、右俣の大斜面を稜線目指して登ったが、1580m付近で時間切れの14:30となった。あと300m残しての滑降。来年はずえったい早立ちして、稜線まで行くもんね!と誓いつつ・・・。
 あれから1年。
 昨年のメンバーであった西村常務は、残念ながらリベンジに参加できなかったが、一本さんとはたねーが新たに強力メンバーとして加わった。

 3日7:30出発。・・・早立ちの決意は何処へ??
 標高580m、積雪は1.3m程。林道が除雪してあり、車で行けば時間稼ぎできるのだが、ブルドーザーがとうせんぼしているので、諦める。
というのはうそで、細いぼこぼこ林道、コウノ号が途中で立ち往生したらどうすべか・・・と最初から歩いていくつもりであった。(皆の衆、すまぬ)歩いて間もなくブル君がいてくれて、内心ほっとしていたのだよ・・・。

 さてこの日はぽかぽか陽気で、暑いくらい。除雪した林道上は積雪もほとんどないので、スキーを担いで歩く。
が、福西部長は「重いの嫌い」と、無理矢理スキーを履いて歩き始めた。
 675m地点で除雪が終わり、雪道となる。雪はよくしまっており、そのままつぼ足で歩けるくらいであった。が、小生の次に雪道にあがってきたはたねーは、「すぼっずぼっ」。スキーをすぐはいたのは言うまでもない。
 10:15二俣着。去年二俣に行くのにも、雪のついた堰堤付近で対岸にわたり、またその上のスノーブリッジを渡り返すという面倒なことをしなければならなかったが、今年は雪が多いため、右岸をそのまま直進できた。らっきー!
・・・と思ったのもつかの間、右俣を臨むとデブデブ、デブリ!ぐわー、お楽しみの大斜面がああああ!
ひょっとして、フジッコが夜の間に大地震を起こさせたのか?!
しかしながら、そのデブリのお陰で滝が埋まっており、これは大変らっきーであった。滝越えより、デブリの方が楽としよう・・・。
 さあさあ、こっからが本番。標高差約800mを一直線に稜線を目指す。デブリを越えると稜線が「すぐ近く」に見えている。これがクセモノ。広がる無木立の大斜面をえっちらおっちら登って登って登って登って登りまくっても、ぜーんぜん近づかない。なんで〜!
へろへろになる我々に、「気合いが足りん!」と部長の喝が飛ぶ。
とにかく、ここ単調すぎるんですよ。景色が変わる訳でもなく、右、左、右、左、単純に足を出すだけでさー。
あと標高差150mからまた遠いこと、遠いこと。稜線が手の届く範囲にあるのに。
ここから一本さんとはたねーはスキー登高を断念し、つぼ足で登る。きっと余計にしんどかったと思います・・・・・。
 13:40へろへろになりながら念願の稜線(1850m)着。天気が下り坂のため、稜線上は風強し。
つぼ足組も少し遅れて無事到着。はたねー、よくがんばった!!!

 14:20、さあさあ、とうとうこの時が来ました。
元気良く飛び出す。が、はたねーがちょっとびびり気味。
「気合いが足りん!気合いが!」「そこで止まるな!」「3ターンは続けろ!」部長の喝!が谷間に響く。
雪は少し重めで、小回りはできないが、何とかターンはできる。デブリを避けながら、二俣まできゃーきゃーひゃーひゃー滑り降りた。
うう、このお楽しみのために、苦行に耐えたのじゃ。がんばった甲斐がありました。
一本さんの華麗なテレマークターンは、いつ見ても惚れ惚れします。
15:20二俣着。あ〜楽しかった!

 ここからは林道。除雪した地点からは、藪スキーに変更。林立した木の合間をぬって、強引に国道まで滑り降りた。
っと、国道についたはいいが、ここどこ? はたねーの巧みな読図により、駐車地点へ戻ることができた。
16:40、無事帰還。リベンジ成功、お疲れ様でした!!

この後、恒例の(っていっても2回目だけどさ)平瀬温泉と次平名物「とろろステーキ定食」を堪能して帰る。

★★
今回、もし滝が出現していたら、時間切れて稜線まで行けず、
同じ失敗を繰り返すところでした。
ここのルートは針ノ木大雪渓に匹敵するほどの大斜面です。
単調な登りがつらいところですが、登るにつれて後ろを振り返るとアルプスの連峰が少しずつ頭を出してきて、絶景ですよ。

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