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鑑定官とは

 鑑定官とは国税庁職員の官職名のひとつです。酒類行政の技術面と課税物品の分析及び鑑定を主たる職分としています。
 国税庁という徴税機関に、鑑定官が設けられ経緯は酒税が国家予算の30%も占めていた時期があり、安定した歳入を確保するためには、ずば抜けて酒税額が大きかった清酒が計画どおり生産されなければなりませんでした。そのために、清酒の醸造指導を行なうポストが鑑定官として国税庁内(当時の税務監督局)に設けられたのです。
 現在の清酒の酒税額は約900億円で国税収入全体の2%程度になっていますから鑑定官の業務は、ほとんどが国の中小企業対策の一環として清酒製造業へ技術支援を行なうことに主眼が置かれています。私も国と県で行なってきた仕事の大半は清酒の酒質向上と需要振興でした。しかし、鑑定官の努力にも拘らず国酒である清酒の需要は昭和47〜48年の1000万石(180万KL)をピークに低下の一途を辿り、平成19年には最盛期の40%である400万石(72万KL)を下回ってしまいました。その原因としてはいくつか考えられますが、私は、最大の原因は一般の方があまりに清酒のことを知らなすぎることがあるように思えるのです。清酒の魅力が日本人に十分理解されていないように思えるのです。
 私は、退職したこの機会に、大好きな清酒の応援団をして行こうと思いこのホームページを作成しました。清酒の知識を広めることで清酒需要の回復を願っています。

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