合気道とは? これから合気道を始めようとする人のために

合気道は一般のスポーツと異なり、力に頼り他人と相対して 無理に相手を倒そうとしたり、強弱、勝負を争うことでなく相手と相和して切磋琢磨をはかり自己の人格完成を目指す武道です。

合気道のもっとも大きな特色は、無理をせず素直に合理的な動きが自然に出来るように技をくりかえし反復しながら稽古することです。合気道に試合がないことも、自然と一体となった無理をしない動きの本質から当然と言えます。心身鍛練法としても理想的な物と言えます。

したがって、学生、壮年者はいうまでもなく、少年、婦女子、高齢者までその体力に応じて年齢層、性別に関係なく愛好者がふえつつあることは誰にも出来るということを裏付けています。女性の入門者が多いのも、心身の修行や護身術として身につけたいという理由や、なかには美容法、健康法としても各方面で推奨されているからでしょう。

合気道を修行していくうちに自然と姿勢や立ち振舞いが美しくなり物事をきちんとけじめづける態度が養われ、全身の柔軟運動や無理のない動きによって内臓の機能が活発に働き、調和のとれた健康美が知らず知らずのうちに得られます。

稽古を通じて養われる機敏性は日常生活においても自然に生かされ、てきぱきとした動作となり、合気道を修行して身につけた自信は人間として生きる姿勢にもそれが現れます。

道場にはさまざまの職場や学校の人々が集まりいろいろな人々と話し合うことによって、物の見方の幅を広げることにもなり、人間形成に極めて適した場といえます。
                                             府中合気会冊子より

※合気会公式サイトにも説明が載っています。