はなしの花

嗚呼、クリスマス不景気…

 クリスマスも終わり、きらびやかなイルミネーションが見られるのもあとわずか。

お台場の夜景
(お台場の夜景。写真をクリックすると拡大されます)

 この秋、米国のサブプライムローン破綻に端を発した世界同時不況の嵐が、師走の日本列島にも吹き荒れています。

 それにしても、この世に生を受けて数十年、今年ほど暗く地味なクリスマスは初めてです。テレビもCMも、例年のように大騒ぎしていませんでしたね。

 もっとも、仏教徒が圧倒的多数を占める日本で、異文化のクリスマスで大騒ぎするのも変といえば変なのですが。

 最近では、ネットを中心にアンチ・クリスマスの機運も高まりつつあるとか、ないとか(どっちなんだ?)。

 ところで、イブの日本経済新聞の夕刊に「マカオ『カジノ景気』失速」という海外リポートが掲載されていました。

 マカオと言えば、今秋、妻と旅行したばかり。その“旅行記”は以前、このコラムでお話しました。
「香港・マカオの旅」参照

 その時、「マカオだけは別格の『不況知らず』で、底知れぬパワーにあふれていました」なんて呑気なことを書いていましたが、マカオ経済も津波のように押し寄せる不況の波には勝てなかったようです。

 雨後のタケノコのごとく建設ラッシュに沸いていた高層ビル群は、完成に至る前に工事がストップしてしまったとか。

 他国のことながら、今後の成り行きが気になるところです。

 それにしても、確か今年の前半は好景気に沸いていましたよね? 学生の就職も“超売り手市場”なんて言っていたのが、後半になるや「内定取り消し通告」を受ける学生が続出。

 もっと大変なのが派遣社員として働いている方々で、「契約解除」という非常な通達一つで、職も住まいも同時に失ってしまう事態に。

 政治のことはあまり言いたくありませんが、「どげんかせんといかん!」と思いますね。

 常夏に始まり、氷河期で終わったような2008年。

 2009年は氷河期から始まりそうですが、どうか常夏で終わって欲しいと今から願うばかりです。

 冬来たりなば春遠からじ

 それでは、みなさん、良いお年を!

(12月26日 記)



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