私たちの周りには比によって構成されているものがたくさんあります。
例えば、均整がとれた最も美しい比率といわれる黄金比は、ミロのビーナスなどの優れた美術品やギリシャのパルテノン神殿などの歴史的建造物、自然界では、植物の葉の配列や巻貝の螺旋に見ることができ、身近なものでは名刺やクレジットカードなどにも使用されています。
 また、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「ウィトルウィウス的人体図」は、人体の各部が黄金比であることを図示したものです。
 人体寸法をもとに目的や用途に応じて設計されている建築の中にも、居心地が良く落ち着く空間は、人間の感覚に働きかける比例が巧く使われています。
 このような比を考慮し、より良い空間を創る探究心を持ち続けることを設計方針とするために、アトリエレシオという名称にしました。