「THE SUN」(04) 解説1(2004.8.8UP)

4年半ぶりのアルバム。待った、本当に待ってたアルバム。
それぞれの曲に対するボクの雑感を書いていきます。
(ジャケット&ブックレット)
アルバムジャケットは「フルーツ」以来の色華やかなジャケット。
中ジャケも真っ青な空、ブックレットの写真もとてもイイ。
帯やCDのはめ込み箇所にも一寸した計らいがあったのがウレシイ。
「バーン」「いしたま」と地味なジャケットが続いてたので、このカラフルさは楽しい。

(1.月夜を往け)
これは事前にシングルで聴いた時は、キレイな曲だけど一寸あっさりし過ぎかな?と思いました。
もう一寸サビを繰り返して、長めでもイイような。でも、こうやって改めて「アルバムの1曲」として
聴くと、丁度イイサイズ。ともかくメロディが美しい。オープニングに相応しい曲。

(2.最後の1ピース)
これは「ジグソー」だったんですね。この曲のこと、もう、すっかり忘れてた(^^:
イントロの拓ちゃんのサックス。この「突き抜けた」感じがとてもイイです。
バックのメロディさんとLeyonaのコーラスが素晴らしい。ツアーの時は是非メロディさんをメンバーに加えて欲しい。

(3.恵みの雨)
これは歌詞がともかく素晴らしい。「答えはまだなくていい 錆びてる心に火をつけて」のくだりには感動しました。
ある意味、苦い歌なんだけど、殊更ドラマチックに盛り上げるコトもなく、むしろ渋め。そこがイイ。
後半の「Comon、Comon」のくだりはきっとライブでは客席との熱いコール&レスポンスが繰り広げられるのでは?
とライブでの演奏を期待させます。ふと気付いたけど、オープニングから3曲は全て「君」に語りかける唄なんですね。

(4.希望)
これも歌詞が素晴らしい。もう泣きました。ここで初めて唄の主人公のココロの呟きを描きます。
歌詞が色んな物語を想像させます。主人公は連れ子(かわいい女の子)のいる女性と結婚するため「家」を買うのかな?
「墓参り」は「従姉」の「墓参り」のコト?なんて、ボクの勝手な想像ですが(笑。
主人公は「家族」と「家」を手に入れて、別の土地に移り住む・・この唄には自分を重ねました。
「ありふれている」けど色んなドラマがある毎日。
元春が、「現実」を踏まえた上で「希望」と「自由」を語ってくれているコト。それがたまらなくウレシイ。

5.地図のない旅
これはこのアルバムの中で一番好き。イントロのコロちゃんのギターの響きが素晴らしい。
再び「君」に語りかける唄になります。この唄の「君」に自分を重ねずにいられませんでした。
ずーっと生きてきて、現在(いま)自分が何処にいるかワカンナイ、凄く不安な頼りなく感じるコトが在る。
ハッキリ目指していた場所なんて無い。今いる場所に不満がある訳じゃない。でも、「ココ」でヨカッタのか?
どこを目指していたのか。どこに着いたのか。これから何処に行けばイイのか?そんなのはワカンナイ。
考えないようにして、でもいつもココロに巣食っているそんな感情を元春は軽やかにさり気なく書いてくれた。
「alone with you」の歌詞に救われた気分になります。

6.観覧車の夜
これはアルバムの中でもかなり異色なナンバー。ラテン調という事もあるでしょうが。
MJTの時とは少し印象が違います。アルバムヴァージョンの方がよりリズムが強い感じ。
歌詞が最初ネガティブな感じから徐々にポジティブになっていきます。次は是非「サンバ」に挑戦して欲しい。(笑。


(7.恋しいわが家)
とても明るいトーンに満ちている曲。「Home」というコトバが何度も出てくる。
再び主人公の心の呟きを描いています。「希望」の主人公が「君」と一緒になって「家」を手に入れた様な、そんな気がする。
「家」は憧れの対象。「僕と君の」場所。このアルバムでは「家」が今までより具体的に表現されている気がします。


解説続きは「パート2」へNEXT

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