●レース参戦報告●
・参加レース:K4-GP冬の耐9(9時間耐久)
・主催:マッドハウス
・日付:2月19日(日)曇り
・場所:富士スピードウェイ
・チーム名:MSバリアフリー+MIKA
・出場クラス:GP-1
・車両:スズキアルトワークス(AT)
・ドライバー8名(全員車椅子使用者)
佐藤和洋・山田隆史・坂田光右・小山多壽雄・中島 司・佐野健一・澤木謙太郎・岡田慶太
・メカニック:岩川・佐久間
★今回のレースにおけるポイント★
@今回の出場は初の快挙となる障害者ドライバーのみでの参加となり且つ8名もの人数で9時間もの耐久レースに挑んだ。
A8名のドライバーのうち、若干手が不自由な頚椎損傷の障害者が2名いたが、手動装置の加工・工夫により、安全かつ問題なく完走を果たした。
Bドライバー交代はサポートするメカニックとの注意点の共有を行い、安全且つ円滑に行うことが出来た。
≪総括≫
今回、9時間にわたる耐久レースをトラブルやケガも無く、障害者ドライバーのみで無事完走することが出ました。
私たちが推進している「モータースポーツバリアフリー」を社会やモータースポーツ界にアピールすることができ、また一歩前進できたと思っています。
また、障害者といっても一人の人間であり、モータースポーツをやりたいという気持ちは一緒であり普通だということが実感できました。
同時に、レースをやってみたい、見てみたいと思っている障害者がまだたくさんいるはずなので
私たちが活動を続けることにより、もっと多くの仲間を増やし、活動の場を広げていきたいと思います。
今回、支援してくださったスポンサー各位をはじめ、メカニックや応援に駆けつけてくださった方々、並びに主催者の方々のサポートが無ければ成し得なかった結果だと思っています。
尚、今後も「モータースポーツバリアフリー」を目指して更に活動を進めていくつもりです。
次回は8月の10時間耐久に、来年の2月にはマレーシアセパンの24時間耐久に出場予定ですので、引き続き更なるご支援いただければ幸いです。
本当にありがとうございました。
≪今回のレースに関しての各ドライバー感想≫
【山田隆史】
朝早くからお疲れ様でした。車両にトラブルもなく無事に完走できて良かったと思います。
【坂田光右】
富士スピードウェイを走れる機会はそう無かったので貴重な体験をしました。
富士スピードウェイ、K4GP主催者様、スタッフの方などこころよく迎えてくれたので気持ちよく走る事ができました。
ありがとうございました。
【佐野健一】
本当にいろいろありがとうございました。
緊張感のある、また楽しいよい経験になりました。
バックミラーの追い抜かれる気の使い方と、軽のFFの走りをもっと練習したいです。
走行会等あったらまた声をかけてください。
いろいろ細かい仕事、手続き等ご苦労様でした。感謝しています。女性の方々、理事、メカニック、スポンサーの方にもよろしくお伝えください。
【中島 司】
今回、K4GP耐久レースに誘っていただきありがとうございました。
以前から走りたかった富士スピードウェイを初めて走ることができました。
普段の走行会とは違い、貸していただいた車両に初めて乗り、初めて走るコースで初めてのレースに出るという、初めての経験ばかりでかなり緊張していましたが、とても貴重な経験ができたと思っています。
MSバリアフリー+ミカのチームの一員として、9時間をこれといったトラブルがなく完走できて本当に良かったと思います。
皆様に色々サポートしていただき、本当に感謝しています。
【澤木謙太郎】
とにかく楽しかったです!
サーキットの雰囲気やチームでひとつのことをやり遂げたっていう充実感、たまらなかったです。
なにより富士のコースを自分で走れたということがとても嬉しかったです。
心配していた手動装置も一週間で改善されていてとても感激しました。
初めはやはり怖さや緊張でいっぱいいっぱいでしたが、
走り出したらそれが楽しさに変わり、またやりたいと思いました。
いろいろな手続き等、本当にお世話になりました。
またぜひお声をかけていただいたら嬉しいです。
ありがとうございました。
【岡田慶太】
19日のK4GPは、この体になってから経験する
本当に楽しかったと思えるイベントでした。
正直、12日のことを引きずっていて最初はビビッていましたが
イヤホンマイクからの佐藤さんの声でかなり救われ
終わってみればまた走りたいという気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
【小山多壽雄】
大変充実した楽しい時間を過ごせました。
本音を言うと朝は、少し心配だったんだけど、マシンもノントラブルで良かったですね。
足回りのセッティングは特にしていないと言っていましたが、小山好みの少し硬めのセットはナイスでした。
やはりプロの仕事なんですね(凄い)。
今回の富士で小山が一番マシンをドライブしてて面白かったのはヘアピン手前の高速コーナーでした。
あそこは、全開で行けなかったので(もしかしたら全開で行けたかも)気持ちスロットルを戻すのですが、そうすると若干のタックインが発生して気持ちよくマシンが曲がるので、そのコントロールが凄く面白かったです。
今度はアルトの本来のパフォーマンスが見たいですね。
リミッターを外した時のマシンをドライブしてみたいと思いました。
でも耐久、マシンを労わりながら、ドライブするのは当り前ですよね。
しかし、ATアルト、富士ではいけますね。今回のレースのようなバックアップ体制は本当に凄い!!と思います。
【佐藤和洋】
今回、初めての障害者のみ、且つ8名ものドライバーで9時間のレースを完走することが出来ました。
特に車両を製作していただいたメカニックの2名の方の活躍はすばらしく、ただでさえ車両製作時間のない中、手の不自由な頚椎損傷にも扱えるような手動装置の工夫をしていただき、レースに間に合わせていただきました。
レース中の車両には何のトラブルもなく、ドライバー交代や給油時にも障害を持っているドライバーに最大限の配慮をいただきました。
結果、無事に完走でき、チーム全員がゴール後の感動を味わうことが出来ました。他にもサポートしてくださった方々や応援に駆けつけていただいた方々に感謝いたします。