●レース参戦報告


　　・日付：　　　2009年2月12日・13日　　

　　　　　　　　　　曇り　⇒スコール　⇒晴れ
　　　　　　　　　　気温30℃以上


　　・競技：　　　K4-GPセパン24時間耐久　　
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　現地時間　20日12：00スタート　
　　　　　　　　　　　　　翌日　21日12：00ゴール


　　・主催：　　　マッドハウス
　　　　　　　　　　http://www2s.biglobe.ne.jp/~madhouse/


　　・場所：　　　マレーシア・セパンインターナショナルサーキット
　　　　　　　　　　http://malaysiangp.com.my/

　　　　　　　　　　　　　　
　　・チーム：　　モータースポーツバリアフリー


　　・出場ｸﾗｽ：　ATｸﾗｽ　（GAS：340L）



2009K4-GPsepan24H 車載映像


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●ドライバー＆メカニック


　■No．26　ﾊﾞﾘｱﾌﾘｰ1号ｱﾙﾄAT　　　　　　　　　



　■ドライバー

　　*ﾄﾞﾗｲﾊﾞｰ13名：佐藤和洋、あべ松正雄、 岩井隆典、岡田慶太、
　　　　　　　　　　　　国田政俊、小山多壽雄、佐野健一、澤木謙太郎、
　　　　　　　　　　　　高橋幹哉、中村宏一　 、羽賀理之、橋本友好、
　　　　　　　　　　　　山田隆史



　■総合ｻﾎﾟｰﾄ

　　　*　岩川靖治　Ｓ.Ｉレーシング代表　、　ﾓｰﾀｰｽﾎﾟｰﾂﾊﾞﾘｱﾌﾘｰ協会　理事　　　　　　　　　　



　■メカニック

　　 　*　佐久間勝彦　ﾌｫｰﾐｭﾗｰﾆｯﾎﾟﾝ、ＧＴ選手権 他　

　 　　*　岩井照樹　　チャレンジャーKANTO代表　、全日本ジムカーナ

　　　 *　田口論史　　元公務員メカニック



　■サポート隊

　　　*　岩井　泉・岡田久美子・中村久美子・山田美穂子



　■ご協賛　※順不同

　　　*　Ｓ．Ｉレーシング　様　

　　　*　５ＺＩＧＥＮインターナショナル　株式会社　様

　　　*　有限会社 BANBI PLAN 山河総業 東海買取センター 代表 川口靖治　様　

　　　*　有限会社 Ｔ．Ｍ．ＷＯＲＫＳ 代表 轟 秀明 様

　　　*　株式会社　ワークスベル　　様

　　　 　*　有限会社　オリエンタル　様

　　　 　*　株式会社　AUTO　TRADER　様

　　　 　*　Ｔ．Ｎ．Ｋ ＣａｒＰａｉｎｔ　様

　　 　　*　ＣｈａｌｌｅｎｇｅｒＫＡＮＴＯ　様
　
　　　　 *　株式会社　ベルテール　松井孝之　様

　　　　 *　株式会社　パワークラスターホールディングス　様

　　　　 *　渡辺康義　様

　　　 　*　杉本愛美　様

　　　　 *　大川　様

　　　　 *　加藤幸弘　様　　



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●レースレポート

　１．再びセパンへ

　　　2年ぶりにセパンに戻ってきました。
　　　Ｆ１も開催される海外のサーキットに
　　　２度も来ることができるなんて
　　　夢のようです。
　　　
　　　今回は、灼熱の地
　　　マレーシアセパン国際サーキットの２４時間耐久に
　　　車椅子ドライバー１３名、メカニック３名、
　　　サポート隊４名で挑みます。

　　　






　２．グリッド整列

　　　ＡＭ１１：３０グリッド整列。
　　　ローリングスタートになります。

　　　気温は30℃以上
　　　グリッドに並んでる間も耐久です。











　３．スタート〜30分後、突然のスコール

　　　PM12：00待望のスタート。
　　　無事にスタートして、順調に周回を重ねていましたが、
　　　30分後に突然真っ黒な雲が現れ、スコールが降り出しました。

　　　通常なら夕方に降るはずなのですが、
　　　いつもより早いタイミングです。

　　　雨はコースの部分的に降っているので
　　　ハーフウェットだったりヘビーウェットだったり
　　　難しい状況ですが、2時間後に乾き、
　　　大きなトラブルもなくクリアしました。
　　　


　４．トラブル発生！！タービンブロー

　　　スタートから4時間後、マシンより煙が噴出しトラブル発生！！
　　　タービンが大変なことに！！羽根がなくなってしまいました。

≪使用前≫　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　≪使用後≫
　　

　　　スペアのタービンの持ち合わせがなく、リタイアも頭をよぎったところ
　　　他のチームの車両ジムニー用のタービンを使ってよいと言っていただき（本当にありがとうございました）
　　　メカニックが借りるタービンはずし組と二手に分かれて作業開始。

　　　だが、お借りしたタービンはビミョーに取り付け位置が合わず
　　　そのままでは使用できないことが判明。




　　　　　　　　





　　　



　　　夜もふけた頃、ブローしたタービンと借りたタービンをバラして
　　　「ニコイチ」のタービンを作成することに決定。
　　　
　　　・・・と簡単に言っても、我々一般人はそんなことは考えもつきません。
　　　しかも特殊工具はほとんどない状態。
　　　やはり一流メカニック、タダモノではありません。

　　　
　　　とはいえ、作業は困難を極めます。
　　　他のチームにあらゆる工具を借りに行きました。
　　　
　　　我々が苦労していることを心配して、他のチームの方々が
　　　駆けつけてくれたり、部品を調達してきてくれたり・・・
　　　Ｋ４ＧＰの方々は、いざとなると頼りになる方ばかりです。
　　
　　　何より我々障害者チームを普通の仲間として扱ってくれるのが
　　　とてもうれしかった。


　　　メカニック3名の作業は8時間におよび、ついに修理完了！！
　　　時間は夜中の0時でした。
　　　
　　　ついに走り出した時には
　　　チームの全員と周りのチームから大拍手が！！
　　　メカニックの「絶対にリタイアさせない」気持ちとプロ根性に感動です


　　　ゴールの12時まであと8時間、がんばって行きましょう！！



　　　朝、明るくなるのは日本よりだいぶ遅い7：30頃。
　　　その後のマシンは絶好調。
　　　メカニックの仕事の確かさが証明されます。

　　　交換したタービンも少し大きかったため、
　　　ベストタイムも8秒短縮されました。


　　　今回は、燃料冷却に対策をほどこしたので、
　　　燃料温度上昇によるパーコーレーションも起こらず問題なしでした。











　　　睡眠不足と上昇する気温と共に徐々に過酷になっていく状況の中、
　　　ドライバーが自分の仕事をこなし、次に託していきます。















　　　ついにゴール！！
　　　全員の力で成し得た完走です。
















≪総括≫

今回もＦ１も開催されるセパンサーキットを走りきることができました。

完走することができたのは、決してあきらめないメカニックの情熱と
Ｋ４ＧＰの仲間達のお互いを支えあう気持ちのおかげでした。

ドライバーも、灼熱の地であっても自分の体調管理を怠らず
自分の仕事を確実にこなして結果を出しました。

また、サポート隊の皆さんとご支援いただいたスポンサーの方々の
支えがなければここまで来ることもできなかったでしょう。

数々のトラブルがありましたが、
それも乗り越え、ケガもなく完走することに意味があり、
障害者でも問題なく海外であることも関係なく、
普通に走ることができるということを
また一つ証明できたと思います。

私達は今回のことを積み重ねる実績の一つとして、
また次へ進んで行こうと思います。

応援してくれた皆様に感謝します。
これからも引き続きご支援いただきますようよろしくお願い致します。



澤木謙太郎

セパン24時間、みなさんお疲れ様でした。
セパンは今回が最後かもしれないということで寂しい気もしますが、その分セパンサーキットを思う存分楽しんで走ってきたつもりです。自分的には体調不良や、顔が痛くて緊急ピットインすることも無くレースを終えることができてよかったと思います。このような体験をできたこと、無事ゴールできたこと、お手伝いしてくださった方々、今回は特にメカニックの方々に感謝の部分が大きかったと思います。本当にありがとうございました。
何か、終わってしまうとあっという間だった気がしますが、ホント楽しかったです。



岡田慶太

チームの皆様、特にメカニックの方々ありがとうございました。
市内観光やレンタカードライブなどレース以外も楽しめました。
ただ２年前に比べ夜間の走行が思ったよりもキビシかったです。
食事中に寝たり（笑）往復の飛行機も問題無かったのでホッとしてます。










羽賀理之

セパン24hはとてもいい経験になりました。
海外進出は初めてだったので、パスポート取得から始まり、機内ではアジアンビューティーを実感し、クアラ空港で言葉の壁に阻まれ、日本車の人気の高さを知りました。現地のコンビ二ではレッドブルが格安で入手でき（日本のより飲みやすく美味しかった）、見慣れたチョコと見慣れないチョコが同じ棚に並んでありました。守りに徹するのはどうかと思いましたが見慣れたチョコのみを買ってしまった自分を悔やんでいます。（日本では絶対入手不可のレアものがぁ…）

自分は夜の走行で、アウトラップでいきなり180度ターンをかまし、ゲームのようにはいかないなぁと、実際に走る醍醐味を満喫しておりました。（怖かったけど）
また、耐久レースはドライバーだけでなく、メカニックやサポート隊にとっても耐久なんだと実感しました。あの炎と汗の８時間もそうですが、ドライバー交代の度に乗り降りの手伝いなどで、ほとんど寝る時間が無かったと思います。本当にありがとうございました。

帰国してパスポートのスタンプ欄を見たら、4つもスタンプが貰えてたので何か得した気分でした。
ただ心残りは、巨大生物に遭遇できなかったことです。



田口論史

様々な貴重な体験有難うございました。
レースもさることながら、マレーシアの交通・道路事情を肌で感じ、日本ってちゃんとしてる・・・
と思いました。（でも、車の流れ見てると、効率は日本の方が悪いかな）






中村宏一

今回、ご支援ご声援頂いた皆様またメカニックの方々本当に有難うございました。
また、奥様方からの苦労して現地で購入した差入れのあま〜いケーキ美味しかったです。
レンタカーの故障から始まりドライバー乗せ忘れ事件タービンブローから8時間に及ぶ修理、復帰、完走と数々のトラブル等がありましたが、それだけに思い出に残るセパン24時間耐久でした。
また今回クアラルンプール市内の車椅子に優しく無い道路事情を痛感したセパンでもありました。




橋本友好

応援して下さった方々、メカニックの皆様本当にありがとうございました。
レンタカーの故障に始まり、部屋のダブルブッキング、ＫＬライナーの切符紛失、タービンブロー等、色々なトラブルがあったけどとりあえず無事に帰ってこれたので、終わりよければ全てよしって感じっすかね。

佐野健一

応援してくれた全ての皆様、感謝しています。
何よりも諦めない！大事さを教えていただいた、メカニックの方々、本当にありがとうございました。

成田では、遅くなりご迷惑をおかけしました。
マレーシア到着時にはレンタカーのバッテリー不良で一時間ほどエアコン無しの予行練習が出来ました。
復活後もホテルまで岩井さんとドルフィンさんでドライブも出来ましたし（笑）
トラブル続きだったセパン、最後だと思うと残念です。

帰国して「ただいま〜」って元気に玄関を開けた時が本当のゴール！
皆さんも無事ゴールのようでなによりです。


国田政俊

飛び入り参加の初心者を温かく迎えてくれたメンバーのみなさん
奥様's、メカニックさん、トラブル解消に力を貸してくださった方々
本当にありがとうございました。

貴重な体験が沢山できてとても楽しかったです＾＾

追伸１　無い無いと言っていた充電器ですがPROTEXの奥から出てきました。お騒がせして申し訳ありません。
追伸２　繰り返しますがライセンス講習中にう○●が出たという事実はございません。




小山多壽雄

チームの皆２４Ｈお疲れ様でした。
応援してくれた皆様ありがとうございました。
トラブルもありましたが、無事完走しました。













　　

　　

　　

　　

　　　　

　　

　　

○ェダイの戦い　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マレー蚊取り線香
　　

マレー青いご飯　※白いご飯と青いご飯が選べる　　　　マレーケミカルカラーパン（赤）※材料不明
　　

岩川靖治　25歳