寝転がって見上げれば
深い、深い青
引き込まれそうなその色の中に
身を投げ入れて溶けてしまいたい
+ + +
誰よりも大切なお前に向かって
放った言葉の痛さに
最早立っていることすらできぬ愚か者は
私だ
きつくかみ締められた唇が
震えていた
私を見返した瞳は
ひどく傷ついたいろをしていた
背を向けて足早に去って行こうとするお前を引き戻したかった
引き戻して抱きしめて
違うのだと
私が言いたかったのはそういうことではないのだと
お前にそのような顔をさせたかったのではない
ただ、楽にしてやりたかったのだと
告げたかった
だがそれもできずに
行くに任せた
動けなかったのだ
私も
自分の
言葉にうちのめされて
自らが放った刃が私自身をも切り裂く
お前の痛みが私を貫く
私など何の価値もない
お前を苦しめるだけならば
いないほうが良い
この身など溶けてなくなればよい
跡形もなく
このまま地の底の闇に紛れて消えてしまいたい思いと
どうせ消え去るならばいっそ
お前の瞳のようなあの空に溶けてしまいたい思いと
そして
そう思いながら何もできぬ己を持て余している
お前を傷つけると知りながら
言ってしまった言葉に
抱えきれず溢れたものが頬を濡らしている
泣いている? …私が?
いや、この痛みはお前の痛み、この涙はお前の涙だ
お前の代わりに私が流してやろう
泣くことすらできぬ、首座のために
壁紙: トリスの市場
■BLUE ROSE■