南部十四年式


日本軍の代表的な国産正式自動拳銃。
ドイツの「ルガーP08」イタリアの「グリセンティ」等、1900年代の拳銃を参考に設計された「南部式自動拳 銃」を更に改良・発展させた物で、片支持式のリコイルスプリングを両側に配置したり、手動セーフティの追加(南部式自動拳銃ではグリップセーフティしか安 全装置が無かった)、効果が疑問視されるタンジェントサイトを固定式にする等、デザイン的にもかなりすっきりした。

「十四年式拳銃」として軍に正式採用されてからもマガジン脱落防止バネの追加、「ダルマ」と呼ばれた大型ハンドガード等各種改良が施されている。
機能的には改良(?といえないものもあるが)が施され、それ以前の物も修理などで後方に送られると適宜改修が施されたそうなので、前期のシリアルに後半の機能組み込み型があったりと結構マニア泣かせらしい。

機能的には工夫がされていったが戦況の悪化に伴い仕上げの方は劣化の一歩をたどり、表面仕上げが雑なのに始まりグリップ溝の無い奴やコッキングピースの溝を省略したりと戦時色が反映されて来る。

ちなみにグリップ溝がマガジンキャッチ上まである物と下までしか無い物があるが、これは戦時省略ではなく名古屋造兵廠製造タイプはマガジンキャッチ下までしか刻みがないとか。

小柄なアジア人にも握りやすい細身のグリップや、ターゲットピストルとも比される軽いトリガープル等は他に類の無 い逸品だが、弾丸パワーは45ACPの約半分(32ACP程度)。それもあって反動も軽く撃ちやすかったらしいが、銃の大きさ的にはガバメントとほぼ一緒 (嵩張るのだ)でこの威力、どう思う?

そんなこんなもあってより小型の、九四式拳銃の要求へと結びついていくのである。

エアーガンとしてはマルイの1900円シリーズで出た物が有名。というか6mmBB仕様はこれ一つしかない。
シリーズでも極初期型の為、ホップなし・リップなし「割り箸マガジン」のコッキングエアーであるので、これ一丁で電動フルオートを相手に戦い抜くのは至難の技。
 ※追加情報:その後マルシンからMAXIシリーズで前期型が2004/05/06、後期型が同6/10に発売された。待望のガスガン!だけど8mm仕様。その後6mm仕様も出たけど動作不安定な個体が多く、やっぱりゲームじゃ使えない・・・

とはいえ、日本軍マニアそして我々の様な「第二次大戦銃」ファンにとってはなくてはならない一品として今でも根強い人気がある。
「せめてハイグレードモデルを」という声は常に出ているのだが非常に望み薄の様で、1万数千円もするホルスターの中身がこれという日本軍装ゲーマーを見る度に、同情の涙を禁じ得ない。
ちなみにボルトを水平に引くタイプのため、コッキングがとてもし易く、スリムなグリップもナイフや日本刀のグリップの様で握りやすい。マルイ定評の命中精度とも相俟って、我々的評価は低くないのだが・・・
ちなみに我等が首領様の南部にはHOPが組み込まれているので30mの標的に直進弾道で当てる事も可能(バネはノーマルのまま)。

エアーガンデータ(マルイのエアーコッキング)
全長:230mm
全高:152mm
全幅:33mm
重量290g(マガジン33g)
装弾数:15発
銃身長:105mm(内径6.15mmアルミ製)
価格:¥1900

おまけ:日本の拳銃っぽいのシリーズ


兵器課へ  人参武力部へ  本部ビル一階受付へ