知香のサバゲダイアリー
−−−初心者入門講座−−−
戦国春秋編・秋のH 迫撃!オープン・セサミ
(ネオジウム側セーフティにて)
チャヤ小佐:春がやられ、フラッグも取れず・・・
どういう事ですぅ?
ハル:いや、私は生き残っていたかしら。
チャヤ小佐:それではそろそろ彼女の出番ですか・・・
もう出撃準備もできた頃でしょう。
「黒い3年生」を呼んで頂ける?
黒い3年生:チャヤ小佐、オ呼ビデスカ。
チャヤ小佐:敵になかなかの一団がいます。
貴女のUS仕込みのペイントボール技を見せて頂ける?
黒い3年生:ワカリマシタ。アメリカハ銃社会、怖イ思イサセルネ。
ハル:何かちょっと方向性が違うような・・・
チャヤ小佐:まあ、良いでしょう。
貴女の特別訓練プログラムに参加したメンバーを全員付けます。次のゲームで必ずやその実力を見せて下さいまし。
黒い3年生:オ任セクダサイ。
紅中兵のひっとこーるヲチャヤ小佐ニ捧ゲテミセマース!
チャヤ小佐:ユニット「ハットウシャシュ」を黒い3年生の配下に配属、次のゲームに臨むわよ!
ネオジウムメンバー:はっ、小佐!
(人参軍フラッグ付近)
紅中兵:次の作戦は、どうしたもんかねえ。
金子:2会戦に渡って叩いてしまいましたからね。もしまだネオジウムに切り札があるとしたら、出し惜しみせず出してくるのは間違いないでしょう。
カケル:赤覆面や青牛の他にもまだ手ゴマがいるってことっすか?
紅中兵:そうすると、次はさしづめ黒豚だったりして。餃子の具みたいだな。
金子:そういえばこの間の神保町の餃子屋、美味かったっすね。
佐藤人:出してないエースがいれば出す。出せる手がなければ彼らが一度に押し寄せる。
そんなところじゃないですか。
林当家:いずれにせよ、これで終わりって事は考えられないな。
仮に彼らが再び出てくるとしても、「人参軍シフト」を敷くだろうし。
カタヤン:まあ、より一層苦しくなるって事には変わりなさそうですね。
紅中兵:今回のゲーム、念のため防衛などに人数を割かず、人参軍は全力出撃としよう。
第2小隊は林当家、指揮を頼みます。
ロナウドさんは前進しなかった他のゲーマーと連携してフラッグ周辺の警戒を再度お願い出来ますか。
林当家:心得た。
ロナウド:お任せ下さい。紅中兵マジックをまた見せて下さいな。
紅中兵:さて、ルートは・・・
適度に開け、左右どちらへの展開も可能な中央をとりましょう。
人参軍一同:了解!
(ゲーム開始!)
チャヤ小佐:人参軍がどのルートで来てもすぐ駆けつけられる様、我々は黒い3年生と共に中央を行きます。
ネオジウム他ユニットは各々左右から進行し、もし人参軍を見つけたら直ちにハットウシャシュを呼ぶ様に。
ネオジウム一同:はい、チャヤ小佐!
チャヤ小佐:全軍出撃!
(ゲーム開始数分後、フィールド中央付近)
黒い3年生:チャヤ小佐、アレ・・・
ハル:よりによってここに出てくるとは・・・
チャヤ小佐:正面12時に人参軍出現!
黒い3年生は前へ!
黒い3年生:OK!Let’s Go,everyone!
「セサミ・ストリート・アタック」始動!
Today’s フォーム・・・「J」&「5」
ハル:(5名による片翼陣型ね。かけ声2つで瞬時に陣立てとその人数を決められる、これが「セサミ・ストリート・アタック」・・・)
林当家:ややっ、いきなり横隊展開か?
カタヤン:僕、左に回ります。
ネオジウムA:そうはいかない。我々「J」の跳ね部がいるからね。
バババン!
カタヤン:わわっ延伸されていたっ!ヒットー!
金子:いったん射程外に下がって敵フォーメーションの隙を探しましょう!
全軍20m後退!
黒い3年生:敵ガ下ガル・・・
NEXTフォーム、「A」&「3」!
カケル:楔形陣型?中央突破か!
ネオジウムB:その通り!邪魔する者は排除するのみ!
ババン!
カケル:(一気に伏せて)わわっ、あっぶねー!
黒い3年生:ソノママ前進、NEXTフォーム「W」&「5」!
林当家:我が軍の中央に食い込んだまま両翼を前進させ、包囲しようってか?
クソッ、どうしたら・・・
紅中兵:各員、なるべく厚い遮蔽物を使い防御!いったんアンブッシュして視界に入った敵を各個に反撃!
敵の勢いに飲まれるな!
こっちは姿を消して、1人・1人を確実に叩いていくんだ。
知香:(私は知っている、初参加の時の逆転劇を。
主席なら必ず挽回する筈。
今はただ敵の攻撃を回避してその時を待つターン)
チャヤ小佐:さすがアメリカ仕込み。
アメフトのフォーメーションチェンジを見事に取り入れて人参軍を圧倒しているわ。
黒い3年生:ソノママ前進、アブリ出シテ潰シテ行キナサーイ。
佐藤人:先行者、射程内に捉えた。
いただきます。
バン!
ネオジウムC:!ヒット!
ネオジウムB:あそこか!
ババババババン!
カケル:ここにもいるんだな。
バババン!
ネオジウムB:ヒットー!
ネオジウムA:Cのヒットを踏み台にBを?
落ち着いて!見つけた敵から倒していくのよ!
金子:じゃあ、私は安全ですね。
ババン!
ネオジウムA:うえっ、ヒット!
黒い3年生:What happens?
タチマチ片翼ガ全滅シチャイマシター!
紅中兵:じゃ、もう片翼も掃除しようか。ね、知香ちゃん。
バン!
知香:はい!
ババン!
ネオジウムD・E:ヒットー!
林当家:お、やるねえ。
じゃオジサンはショートケーキのイチゴもらっちゃうよ。
ババン!
黒い3年生:OH!HIT!
ネオジウムF:チャヤ小佐に報告!
はっ、ハットウシャシュ、壊滅しました!
「セサミ・ストリート・アタック」敗れたり!
チャヤ小佐:なっ何故?何故なの?
むう、手勢はまだ揃わないし、いったん後退するわ・・・
林当家:完全防御態勢に入った敵の掃討はおおざっぱな型通りのフォーメーションじゃあ難しい。
地形に応じて味方との距離やカバー出来る位置とかを考えて進まなきゃな。
カケル:奴らの戦術、所詮はアメリカ料理と同じで、大味なんっすよね。
派手だけど繊細さが微塵もない。
知香:そこに、我が方はアジア人の職人気質な繊細さを持って対抗した。
なんという、象徴的な・・・
紅中兵:これで、良いのだ!
(つづく)