「成歩堂さん! マ、マンネリ防止に用意しましたっ。今夜はコレでお願いします!」
「・・・オドロキくんさぁ・・マンネリの意味、知ってる?」
成歩堂は、ニット帽の影から可哀相なものでも見るような視線を投げ掛けた。
事務所の床へ正座し、キラキラの、子犬にたとえてもいい眼差しで見上げる王泥喜だが。両手で捧げ持ったモノには、純粋さの欠片もない。
黒なのにピカピカ光っている、革のボンテージ。身体の中央部分は大胆に5p幅でカットされており、クロスした紐で止めてある。どうやら、布をケチったらしい。そう思いたい。