ボルゾイか。
アフガンハウンドか。
敏捷かつ綺麗な体躯をしていて、犬のくせして気位が高くて、飼い主にすらおいそれと懐かないタイプ。
猫なら、ベンガルとかシャムの中でも野性的な特性が強調され、擦り寄ってくるなんて期待したら虚しくなりそうな性格。
種類は何でも良いが。
ここで成歩堂が言いたいのは、気難しくて、構成物質の80%がプライドで、繊細で、でも外見は取り澄ました生き物と、目の前にいる御剣が相似点があるという事だ。
その中でも今厄介事を引き起こしているのは、何を考えているのか、どうして欲しいのかを伝えない(伝えられない)点。だからこちらは仕草やその他のサインを読んで、気持ちを推し量る必要に迫られる。
犬猫は、まだいい。話せる器官がないのは彼等の所為ではないし、ペットの管理は飼い主が責任を持つべきなのだから。