「うう・・GWなのに、何でこんな事に・・・」
ついつい、成歩堂は泣き言を漏らしてしまった。それは疑問でも理不尽さへの抗議でも運命への反抗でもなく、単なるボヤキ。
「クッ・・それは、まるほどうが崖っぷちベンゴシだからだぜ!」
小さな呟きだったにもかかわらず、ソファで仕事していたゴドーは耳聡く拾い、口角を意地悪く吊り上げた。
「異議・・・はありません・・」
ツッコミ返しも出来ない、成歩堂。心情的には机へ突っ伏したかったけれど―――そんな暇など、ない。従って乾いた笑いを漏らしながら、ひたすらペンを動かし続けたのである。