未だ、眠るのが億劫な時がある。
強制的に見せられた悪夢の、後遺症。
またしても寝たまま目覚められなくなったら、と背筋がすうっと冷えるのだ。そんな恐れを抱いている事自体、あの女にしてやられているようで不快極まりなく。ありとあらゆる手を使って払拭に努めた為、以前と比べて回数は格段に減った。
そしてトンガっている可愛いコネコちゃんが腕の中にいる夜は、全くと言って良い程、すんなりと眠れる。(もっとも、別の意味で眠りたくなかったりするが)
しかも、目覚めが抜群。瞼を開いても尚、暗黒の中にいる憂鬱さが消え失せる。