日  程 2008年5月2日〜5日
地  域 北アルプス 槍ヶ岳 北鎌尾根
メンバー 一本松(記録)・梁瀬・河野

行程)高瀬ダム〜湯俣〜千天出合〜P2取付〜北鎌のコル〜独標〜槍頂上〜肩の小屋〜槍沢〜上高地

5月2日朝、大町に車をデポ、タクシーで高瀬ダムに向かう。雪のない林道を歩き湯俣に到着。
そこから水俣川にかかる吊橋を渡り、千天出合いに向け左岸に沿って進む。5年前水俣川増水のため進路を絶たれ、敗退したことがあるので、今回無事出合いまで辿り着けるか心配だ。

数日前より好天が続いていたせいか、渡れない水量ではない。しかしそれでも渡渉となれば雪解けの冷たい水に股まで浸かるし、対岸に渡った所が雪の台地なので、できるだけ渡渉しないように高巻きをしたり、水際をへつったりして進む。川を渡らなければならない所に幸運にもスノーブリッジがあったりして、結局千天出合いを過ぎP2取付まで渡渉をすることなく行けた。
その日はP2取付き、遭難碑の前で雪をならしてテントを張る。

5月3日、テントを撤収している時、その付近で幕営していた先行パーティーが先に斜面に取付いた。P2までは雪と露岩の入り混じった斜面。先行パーティーはラッセルに苦労をしている様子。すぐに追いつき先頭を替わる。気温が高く雪が思った以上に悪い。膝から股にかけてもぐり
なかなか進めない。ラッセルを替わりながらP4P5と進む。天気は快晴無風。暑い。雪が腐って簡単に登れるところでもなかなか進まない。P5は天上沢側を大きくトラバースする。その箇所ではじめてロープを出す。P6は千丈沢側を巻く。P7からの下りは懸垂する場合もあるようだが、今回ロープは出さないで各自がクライミングダウンして降り、北鎌のコルに着く。
誰かが千天出合いまでが核心で、そこまで行ければあとは一日で槍まで行けると言っていたが、それほど甘くはなかった。本日は北鎌のコルでテントを張る。

5月4日 テントを撤収していたら北鎌沢からコルにむけて登山者がどんどん上がってくる。
最近は湯俣からの渡渉を避け、北鎌のコルから上半を登るパーティーが多いようだ。
P8を過ぎ、独標の登りは巻かないで直登することにする。ロープを出し20mほどの雪壁を登る。雪が締まっていてダブルアックスがよく効き気持ちがいい。独標からは槍の穂先が眼の前。依然天気は快晴無風。あたりの景色を楽しみながらゆっくり進む。小槍に人が見える。アルペン踊りでも踊っているのかな? 
北鎌平を過ぎ、いよいよフィナーレ。ロープをつけ3ピッチで槍ヶ岳頂上に到着。景色を楽しんだ後、肩の小屋まで降り、そこから槍沢を一気に下山。暗くなる頃、槍沢ロッジの少し上部で山行最後の幕営。

5月5日横尾に着く頃から雨。ここで山行中始めてヤッケを着る。

コースタイム
5/2 高瀬ダム7:45−湯俣11:05−P2基部16:30
5/3 P2基部6:30−P2 8:40−北鎌のコル16:45
5/4 コル6:05−独標9:00−北鎌平12:50−槍頂上16:00 −槍の肩17:10−槍沢18:40
5/5 槍沢9:00−上高地14:00

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