日  程 2005年2月11日〜13日 
地  域 高知県 大堂海岸 クラッククライミング
メンバー 西村・一本松・戸叶・梁瀬・河野(記録)・新田(須磨労山)・荒木(須磨労山)

大変遅くなりましたが、2月に行った大堂海岸の記録です。かなり記憶があやふやですが…。
自分が登ったルートの感想など、1月に触ったのもあわせてご報告します。

2月12日(土)

金曜の集合時間になって、とかちゃんから「まだ会社」という悲痛な一報が入る。西村号には先に出発してもらい、2時間ほど遅れて無事とかちゃん到着。
高知自動車道の最後のPで睡魔にノックアウトされ、翌朝、大堂海岸展望台近くの駐車場で先発組と無事合流できた。

今回は須磨労山のマメオさん、美和ちゃんともご一緒し、総勢7名。今日はメインのモンキーエリアへ。

<モンキーエリア>
○ぐいの実 5.8
他のルートに比べると、傾斜がないので、足はスラブっぽく登れる。1月登った時はTRでも難しいと思ったのに、今回リードでも面白かった。RP。

○シャトル 5.9+
中間部がシンハンド〜フィンガーでカムのセットがポイントか。これも傾斜が強くないのとフェース的に登れるのごまかしがきく。自分は男性よりかは指が細いので、体感的にはまだ易しいのかも。これも1月はTRでもひっしのぱっちだったのだが、今回1撃RP。

○モンキーハング 5.10a
ハング下は自分の好きなサイズ。しかし2mほど張り出したハングに頭を悩ます。何で落ちないんだろーと不思議なくらい微妙なバランスでハング越え、無事OS。

以下は1月に登ったルートです。

○スーパークラック 5.9
1月はじめて大堂に来てまず最初にトライ。モンキーエリアの中でも、一番見た目が綺麗なクラックだと思う。
自分はルートも人間も見た目重視っちゅう訳じゃあないのだが、ここまできたらまずは一番いいとこどり?でOSトライ。下から見るよりもクラックが結構広くて、自分には苦手型のサイズだった。やばやばでうっきー!!とモンキー状態で何とかOS。あ、そうか、だからモンキーエリアっちゅうん?!自分はフィストでも広いところもあったのだが、今回OSしたとかちゃん曰く、「ばっちりハンドサイズ」。うー人によってこんなに変わるもんなんだなあ。

○おまたせクラック 5.8  
○お祭りクラック 5.7
どちらも短いながらもちゃんとセットして登らないとあかんルート。終了点はスリングが岩に引っかかっているだけなんで、ちょっと恐い。FL。

○胎内クラック 5.9+
取り付きあたりは細かいフェースで、クラックに届くまでリーチがないとちょっと危ない。しかも濡れていたのでめっちゃ恐かった。
ルート名の由来であろうポコンとした穴で、途中レストできる。けど一端そのポコンに入ってしまったら、一生出たくなくなる。クラックサイズも自分にはイマイチで、かなり奮闘的どろどろクライミングで何とかOS。

○セイシクラック 5.10b
ヤナッチがOSした後、フォローで登る。下部がフェースなのだが、ボルトにクリップした後、クラックへ移るためのムーブがリーチがないとかなりハード。極小ホールドを使っても解決せず、TR用超ハードムーブで抜けたが、こんなんでリードできる訳ないわ。困った。

クライミング終了後は、みんなで大月のスーパーに大漁買い出し、夜はおこたを囲んで呑めや喰えやの楽しい宴となった。

2月13日(日)

朝からマメオさんと美和ちゃんが、旨いお雑煮を作って下さった。感謝感激、こんな豪華な朝ご飯、岳士会ではありえへんわ。
今日はヤナセ号チームは帰れずエリア、西村号チームはモンキーエリアに分かれる。

<帰れずエリア>
駐車場から2〜30分くらいかかったか。一箇所、確かに満潮では渡れないところがある。誰のせいかしらんけど、凄く寒い。岩場には無事到着したが、クライミング意欲も萎えるほどさぶーーい。

○南風 5.7
見た目からしておもしろそーっというルート。ルートの抜け口は匍匐前進。OS。

○イースター1P 5.9
上部最後が少し広めで肩を入れないと登れない。超苦手サイズながら、このサイズの登り方も短ければなんとなくはごまかして登れるようになった。FL。

○熱風セレナーデ 1P 5.10a、2P 5.10a
2Pのルートながら、足しても28mなので、1プッシュでヤナッチがOS。ロワーダウン中、60mロープのはずなのに、ロープが足らなくなる。危うくすっぽ抜けになるところだった。1Pでトライされる方は要注意!
下でとかちゃんと寒いし時間だし帰ろーと言ってたんだが、終了点にヌンチャクを置いてきた、ってことでTRで回収に。とにかく長いし、こんなところがさくさく登れるようになりたい。

夜は再び買い出しとお風呂へ。さっぱりしてからはたまたプッシュ〜の大宴会。やっぱここは刺身がうまいっちゅうの!!
おこた最高。外は寒風、テントにせんでほんまにヨカッタ。


2月14日(月)

今朝も豪勢な朝ご飯でスタート。コーヒーもインスタントとちゃうねんでー!マメオさんの、マメオさんたる故の姿に感激。
最終日なので、クライミングは午前中だけ。みんなでモンキーエリアに向かい、ヤナッチとここから顕著に見える大フレークを登りに、大滝エリアへ移動。モンキーエリアから5分くらい。前回来たときに遠くトライされている人たちが見え、是非登ってみたかった。

<大滝エリア>
○大フレーク 5.10a
ヤナッチがOSした後、「結構むずいでやばいで」というありがたき助言をもらったが、リードトライ。下部は短いクラックからフェースをトラバースしてまたクラックに入っていく。意気込んでスタートしたものの、フェースが意外と悪く、1本目のボルトにクリップした時点で腕がパンパカパ〜ン状態になってしまいもうあかん、テンションする〜と泣きが入ったが、下から「もうちょっと頑張り」とテンションさせてくれなかった。仕方なく、何とか粘ってクラックポイントまで頑張り、くたくたになってやっとクラックが始まった。
小生にとっては決して快適なクラックではなかったが、ちょっとでもレストポイントがあれば十分にレストをし、何とか次のポイントまで!との必死のクライミング。大フレーク部分は思ったよりも良心的?でやっとの思いで終了点にクリップ…。登れた…。
登り方もむちゃくちゃやったけど、全身大奮闘クライムで、大きな充実感。たった10aなんだけどね。いやまあ、クラックのグレードって、よく分からない。このルートとモンキーハングが同じなんてことあるかな…。

もっと登りたいが如何せん遠いし、13時頃撤収。
途中道の駅でじゃこ天をぱくつき(あと3枚はいけるで)、帰路につく。

ご一緒しました方々、お世話になりました。ありがとうございました。
クラックは毎回恐いばっかりで悲しいくらいに上達しませんが、ぼちぼち頑張っていこうと思います。

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大堂海岸は、遠いのがつらいところですが、ほんまにいい所です。グレードも易しいものからあり、初心者でも楽しめます。
ただし、よく登られる人気ルートは終了点がちゃんとありますが、そうでないのもあるそうです。また終了点といってもフツーの岩場のように残置ビナはほとんどなく、支点+スリングのみで懸垂で下降、というのが多かったです。

以下は参考情報です。

○大月のスーパーは、夕方行くと海の幸が半額になっていて、どのお刺身もとても美味しいです。
 大堂海岸の駐車場からスーパーまで15分くらいだったかな。

○今回お世話になった大月エコロジーキャンプ場は、コテージ1棟が4名で1万円。 
  追加一人700円で6名まで泊まれます。室内に冷蔵庫、外に流し台付き。 
  お布団は毛布+羽毛布団でぬっくぬく、1000円でこたつをレンタルできます。
  みんなでおこたを囲んでの宴会は、一度やったらテントに戻れません。
  なお、このキャンプ場は管理人さんがいらっしゃる当日9時〜17時までに受付をすまさないと、その日の宿泊ができませんので、ご注意下さい。

○岩場で天気がいいと、太陽の照り返しがかなり眩しいです。サングラスがあった方がいいかも。

○岩場でカラスがコンビニの袋をあけて食べ物を失敬しているのを幾度か見ました。食べ物はザックに入れましょう。カラス被害は大堂に限りませんけどね。

以上です。長々と失礼しました。

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