日  程 2004年2月28日
地  域 長野県・頸城 乙妻山 山スキー 
メンバー 西村・榎本(名古屋ACC)・河野・藤田(誠/記録) 

岳人に載っている無木立の一枚バーンの写真(実際には木は沢山生えてる)を眺め、この素晴らしい斜面を滑ることができるのか!しかも前日までの弱い冬型の影響で、程よい新雪が降っているはず。コースは長いが、気合満々、今日もあの人達と・・・。

夜10時30頃、草津を出発。朝の4時30頃、登山口の大橋に到着。6時には登りだしたいので5時には起きなければならないのだが、案の定寝坊し、1時間遅れの出発となる。

気温はマイナス14度、かなり寒い。前日まで雪が降っているはずなので、パウダーラン間違いなしと、期待が高まる。登り出しの林道の雪はフカフカパウダー。しかし朝から異様に天気が良い。雲ひとつない快晴のため、雪質が変化しないか不安になる。嵐を呼ぶ女がいるというのに、これはいったいどういことだ!

佐渡山の鞍部までは特に問題なし。ここから、すべり降りて対岸の川沿いを行く方法と、ここからトラバース気味に滑り降りて、北東斜面の出合付近で対岸に渡る方法があるようだが、我々は後者のトラバース作戦にでる。しかし、これは失敗。トラバースといってもすぐに高度を下げてしまい、最後は川に阻まれ、危なっかしいスノーブリッジを渡り、対岸に渡ることに。これなら、素直に斜面を滑り降りて対岸に行ったほうが、滑りも楽しめたのに勿体なかった。

北東斜面出合付近に着く頃には雪質はかなり重く変化していており、パウダーへの希望が風前の灯火になってきた。乙妻山の北東斜面はパウダーに8割の確立で当たると話を聞いてきたそうだが、「ということは我々は2割の方に当たってしまうのか、運が良いのか悪いのか分からんな〜」と慰めあいながら登っていく。 出発時から既に先行トレースがあり、その後も後続者に次々と抜かれていき、改めて岳士会スキー部に遅さを思い知らされる。北東斜面の取り付きで、滑り降りてきた先行者と出会ったのだが、その方は単独ラッセルで、北東斜面を2往復して帰っていかれたというのに・・・。

北東斜面は緩急ある素晴らしい斜面。登っていく最中、山スキーヤー、テレマーカーが素晴らしい滑りで滑っていく。我々も早く滑りだしたい気持ちを抑え、黙々と登って行き、山頂直下に辿り着く。ここから山頂に行くには左から回り込んで尾根に取り付く必要があるのだが、先行のテレマーカーが斜面が凍っているため、諦めて引き返してこられたので、我々も山頂は諦め、滑り出すことにする。

ここからは今期最高の滑りとなる。雪質が良いので急斜面でも気持ちよくテレマークターンが決まる。みんな奇声をあげながら滑る。西村さんは美味しい斜面をいつもの小回りターンで滑り、河野さんは珍しく転倒し頭から雪まみれ。榎本さんも腰引けスタイルだが良い感じで滑り降りていく。最高に楽しい斜面でした。

北東斜面の出合からは、だらだした登りかえしで、再び佐渡山の鞍部へ。ここで西村さんのウ○子待ちをしていたのが、あまりにも寒くて死ぬかと思った。ここから再び滑って帰るのだが、朝のパウダーはどこへやら、強烈な表面カチカチモナカ。根性でスキーを履いたまま下ったが、下手すると怪我をします。林道にでてからも我慢のすべりで、駐車地点に到着。終わりよければにならなかったが、素晴らしい山行でした。

翌日は雨のため、温泉入って、寿司食べて、後は幸せな気分で帰るだけだったのですが・・・。高速走行中、後部座席でウトウトしていると「バーン」という音と共に凄い振動。突然のタイヤのバースト。横で寝ていた榎本さんも飛び起きて「なんや!なんや!」と目が泳いでいるは、運転している河ちゃんはも「わーわー」言いながら必死でハンドル操作しているはで、一瞬にして車内はパニック状態。

まあ、なんとか無事に帰れて、本当に良かったです。今回は、いろんな意味で印象深い山行となりました。

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