日 程 | 2003年11月22日〜24日 |
地 域 | 広島県 下帝釈峡&岡山県 備中 フリークライミング |
メンバー | 梁瀬・西村・松岡・一本松/河野(記録) |
11月24日(月) 山陽自動車道賀陽インターで降り、そこから成羽川傍のキャンプ場までは神戸から約3時間で行くことができた。 翌朝長屋坂に移動、初めて訪れた岩場は思っていたより小さいものであった。今回の目標はスプリング5,11aをOSすることに決めていた。そのためにまずプラナン1/10(5.9)に取り付く。見た目より手強い。石灰岩の特性か手がとても痛い。短いルートなのに腕がパンプしてきた。気持ちも落ち着かない。しかしなんとかぎりぎりでOS。 先が思いやられたが次のザグ5.9、ミセスリエコ5.10aは最初に比べて随分楽に登れた。ムーブを組立てるのに余裕をもってレストできる。 その次のTTハイスクール5.10dはトライしたが、調子を崩さずに目標ルートに臨みたいのであっさりと敗退する。 お昼時になったが休憩をとらず目標のスプリングにトライする。今日登ったどのルートより納得できるクライミングができOSできた。 夕方近く、有終の美をかざるべく壁の散歩道5.10bに取付くがうまく登れない。どう考えてもムーブが組立てられない。2度トライしたが結局RPできなかった。悔しいが、たぶんいまの僕の実力からすると当然の結果だと思う。イレブンへの道はそう甘くはないということだ。 僕が学生時代のころ、備中松山藩の儒者山田方谷に興味があり備中を訪れた事があるが、高梁川の清流と松山城下の町並みと白く聳える採石場の印象はよくおぼえている。その時は車窓から眺める石灰岩の壁をクライミングの対象にすることなど思いも寄らなかったけれど、歳を経て、いい友人達に巡りあい、とても楽しく充実した日をこの地で送ることができた事に感謝したい。また出直しだ。 <記:一本松> 11月22日(土)〜23日(日) ■広島・下帝釈峡 奥村道場(第一道場) <<アプローチ>> 100岩場にもコメントがあるように、徒渉しなくていい新アプローチが霧降山荘の中に掲示されています。ただし、その地図も結構アバウトなところがあって、少し迷いました。というのも踏み後程度の道だと思っていたのですが、結局正解はかなりしっかりとした遊歩道でした。 地図ではお墓の横の林道を入って100Mほど登って左に入る、とありますが、実際はもっともっと登り、一旦下り坂になった杉林の中の分かれ道(踏み後なんかじゃなくて、林道とほぼ1:1の太さがあります)を左に入ります。赤テープなど、しるしはありませんが、はっきりした別れ道なので絶対分かります。 杉林を過ぎるとちょっと狭くなって雑木林になり、ちょこっと歩くと、急な下り坂になります。 ずっと下っていくと、地図にあるfixロープのところにでてくるので、あとはひたすらロープを頼りにがんがん下ります。落石注意。5本分あるので、長いしくたびれます。行きは懸垂、帰りはユマールだと早いそうです。駐車場から岩場まで、行きも帰りも25分位。ワンちゃんにはちょっと厳しいアプローチかも。 ●白帯 5.9 奥村道場で唯一?ボルトも近く、ルートも短い貴重な一本。しかし、これを登ると、次のグレードが11aになるというのがあまりに悲しい。 ちなみに、黒帯、赤帯というルートがあるが、どちらもいきなり13台にまであがる。空手だったら、黒帯まで水色、緑、黄色、茶色、といっぱいあるのになー。 ●いただきます 5.11a 今から4年前、まだイレブンを登れなかった頃に、前川さん、大越さん達にこの岩場に連れてきてもらった。今から思うと、よくぞ連れていって下さったなあと思う(ありがとうございました!!!)。このルートは、TRで触らしてもらった。TRでも下部が全然できなくて、その頃の手帳に、2ピン目までのムーブがメモしてあった。行く前にその手帳を見て発見したのだが、何のことやらさっぱり分からなかった。 このルートは、長いし、ランナウトするけど、確か下部がこなせたら、上部はなんとかその頃の自分でも行けたはずだった。今回は一撃でいきたかった。 ヤナッチがOSした後(かなりビビリが入っていたように見受けられたが、これは内緒にしておこう)、何とか一撃できた。あんなに苦労していた下部は、自然とムーブが組み立てられたので、4年の間に少しは賢くなったのかな。決して簡単じゃなかったけど。上部も、終了点近く、右へでていくところがいやらしかった。ヌンチャクがもうすぐ近くにある=めっちゃランナウトしてる=ここで落ちたらやばいやばい、で大丈夫、落ち着いて、と自分にいいきかして登った。長いルートを登った後は、とても充実感がある。 ●ケロケロ 5.11a 今回の目標は、このルートのオンサイト。昔は確か11bだったと思うけど、100岩場では11aになっていた。ちょっと残念?! 下部の右手を出す一手がスタンス甘く、いやらしかった。上部、ちょっとハングした所から出ていくところも、かなり悩んで行きつ戻りつしている内にパンプしてきてどんどんやばくなる。何とかこなしてガバまで登るも、ああ、指が開いてくる・・・。 必死の思いでレストして、次のホールドに手を伸ばすが、ガバに見えるのに奥まで届かない。何度やっても届かない。「くっっそーとどかねーっっ!!」と大声で罵るも、下でヤナッチは笑っていた。全く、必死になってるっちゅーのに。で、落ちる覚悟で甘いので耐えたら、何とか次のガバが取れた。終了点までも、大分近づいた。ここで落ちたら、完全なアホだ。十分過ぎるほどレストして、終了点へ・・・。 今年一番の、頑張った一本となった。この一本だけで、ここに来た甲斐があったと思えるほど、満足のいく登りだった。11aなんだけどね。 ●バラクーダ 5.12a 奥村道場の中でも人気のルートらしい。私も恐れ多くも、一度TRで触らしてもらい、一度リードでトライしてみた。ぎりぎりのグレードでランナウトし、しかもクリップできるかどうかも定かでない所に突っ込む勇気はなく、情けないが途中で敗退した。パワー、持久力共にまだ私が登れるルートではないが、長くてかっこよくて、目標にしたい一本。 11月24日(月) ■岡山・備中 長屋坂 ●プラナン 1/10 5.9 奥村道場の後だったので、ボルト間隔がとても近く感じた。道場だったこのルートの終了点でやっと一本目くらいじゃないかな?!でもこれくらいの方が嬉しいのであった。 ●女王様 5.12b ヤナッチに登りやすいからと、とすっかりだまされて取り付いてしまった。ヌンチャクかけて終了点に到達するまで、大変だった(涙)。ハンドドックして、ムーブを確認させてもらった。雨がふりそうなので2便目で回収したが、また次回も触ってみたい。まだまだパワー不足だけどこれも目標にしたい一本。長いので持久力勝負。ヒールフックを使うらしいけど、さっぱり分からないよう。 奥村道場は連休にもかかわらず初日は我々のみ、2日目もあと2パーティだけで空いていました。奥村さんによると、いつでも空いているそうです。理由は、行ったら分かるような気がします(笑) <記:河野> |