日  程 2002年6月23日
地  域 兵庫県 雪彦山 地蔵岳正面壁加古川−紅菱会ルート
メンバー 西村・梁瀬・波多野・河野・藤田(由&記録)

早朝3時20分起床、こうちゃん宅に5時そしてはたねー宅へ、はたねーは5時10分より自宅前で待機しているとのことだったが、いない・・・携帯に電話しても電源が入っていない。仕方ないので呼び鈴を押すと「まりちゃん! まりちゃん!」と母親の声が・・・そしてあたふたと寝癖つきのはたねー登場「ごめん、寝てた」・・だと思った。
後は順調にやなっちを拾い、西村さんの待つ中国道福崎インターへ。7時頃、西村さんと合流し、雪彦山へ。
駐車場に向かう途中で雨が降り出した。はたねー雨女復活か!? しばし車の中で朝食を食べながら様子を見ることにする。すっきりとはいかないが、雨は上がったようなので、とりあえず取り付まで行って判断することになった。

9時出発。ずっとフリーばかりいっていたので、「アプローチが長い。岩場はまだか」とすでにバテバテ状態である。
マルチ初心者の私がいるため、「まずは東稜ルートを、時間があれば、地蔵正面壁のルートも行こうか」という予定だったのだが。 東稜ルートの取り付きに付いてみると・・・人、ひと、ヒトの大盛況。20人以上はいたようだ。ここでずっと待っているのも時間の無駄なので、地蔵正面壁に変更することになった。

地蔵正面壁の取り付きに付いてみると、ここも順番待ち。しかし時間は既に12時。こうちゃん、はたねー組。西村さん、ヤナッチ、私の2パーティに別れて準備する。マルチ初心者の私に「フリーで登ろうなんて考えてホールド探ってたらあかんで、ヌンチャクつかむ、ハーケンの上に乗る。何でもありや」と忠告される。
うーん、マルチとはせわしないものなのだなぁ。

1ピッチ目
やっとこさ順番が回ってきてまずはこうちゃん・はたねー組、こうちゃんトップでスタート。「結構難しいで、なんかフリーしてる感じ」と最初から初心者の私を脅すような事を・・・ 
続いてはたねー、ナッツ・フレンズありったけもって(チン○の練習とのこと)おまけにチョークバックまで持って登りはじめる。
次は西村さんトップで、さっそくヌンチャクをつかんでいる。「あれでいいのか〜」と初心者の私は妙に安心した。セカンドの私は西村さんをまねてすぐにヌンチャクをつかみ、とにかくトロトロして迷惑をかけないようにとだけ考えて登った。最終はやなっち。「誰だチョーク跡なんてつけたのは」とかいいながら登ってくる。

2ピッチ目
はたねートップですいすい登っていく。西村さんトップで次、と思ったら隣のルートから割り込んできた2パーティに先をとられ、テラスが一杯だからもうちょっと待って、とのことこんな狭い場所で(他の人に聞くと、ここはしっかりしているとのことだったが・・・)じっとしているのは寒かった。時間は2時になっていた。「そろそろ登ってきていいよ」の声がかかり、登りだす。ヤナッチが「どうせ先が詰まってるから、フリーでゆっくり登っていこうぜ」と提案。「そうしよう」と返事したものの結構難しくてヌンチャクをつかんでしまった。ヤナッチは「結構難しいなぁ」といいながらもちゃんとフリーで登ってきたようだ。さすが!!
(このテラスで5人並んで延々順番待ち・・・3ピッチ目取付のテラスまではトラバース&クライムダウンする。)

3ピッチ目
先行パーティはみんなアブミを使って登っていく。最初「アブミなんていらん」って聞いていたので本当に登れるのか不安になってきた。時間は3時、お腹がすいた。ザックをおろしてお菓子をポリポリ食べてると、先行パーティから「らーく」の声。あわてて壁にくっつこうとしたとき私のザックの上に、さびて折れたハーケンが落ちてきた。ぎょえー! マルチって恐いねー。
やっと順番がきて、はたねートップで登りだす。アブミを使いながら「よいしょ、こうやって、これ(ハーケン)大丈夫だよね」とか1人でしゃべりながら登っていく。続くこうちゃんアブミなしで楽々登ってるさすが! 続いてヤナッチトップ。「これは人工でないと登れないぞ」とアブミを使って慎重に登っていく。登りきり、「はたねーさん、これをトップで登るとはたいしたもんだ」と「さん」付けで褒めていた。さてさて問題の私であるが、アブミの使い方が分からないので「ヌンチャクをつかんでいく」といったものの手が無い、足が無い。とにかくヌンチャクをかけては登り、かけては登り、まるでダブルアックスのよう(やったことないけど)思わず「テンション」と叫びたくなった。息を切らしながらもなんとか登りきる。

4ピッチ目
ここは「ふふふーん♪」で登れるとのこと。こうちゃん・はたねー組はすでに姿が見えない。ヤナッチトップで登っていく。続いて私、最後だしーと思ってなるべくフリーで登って行こうと思ったが、後ろから西村さんが追い上げてくる。急がねば。そしてついに到着。他のルートから登ってきた人たちも混ざって、結構混雑している。とにかく記念撮影とごはんである。

下山
登山道で、わいわいと壁に取り付いている私達を見ている人たちがいたのだが、そこに立って壁を見てみると「わぁー、私達あんなにすごい壁を登ってたんだ」と感動(私だけかも・・・)
そこで登山客の忘れ物、カメラと帽子をひろった。下山後、キャンプ管理棟に預けて帰りました。

初心者の私には、まるでガイドつきのような山行でした。皆様、ありがとうございました。
これからは自分でもトップで行ける様になりたいと・・・またご一緒してくださいませ。  


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