日  程 2002年1月24日
地  域 岐阜県 奥美濃 野伏ヶ岳山スキー
メンバー 波多野・一本松(KAS)・河野(記録)

 滅多に休みのあわない一本さん・はたねーと山スキーの計画が決まり、楽しみにしていたところ、生憎の天気予報。前夜の相談の結果、アプローチの長い野伏ヶ岳を諦め、ゲレンデから至近の大日ヶ岳に予定を変更することにした。

 5時に彦根を出発。ほどなく雨が降り始める。東海北陸道に入ってからも周りの景色はなかなか真っ白にならず、山も何だか藪藪している。ホントに山スキーなんかできるのかいな。
大日ヶ岳は、かつてはダイナランドスキー場からのアプローチであったが、高鷲スノーパークが隣接され、更に頂上近くまでリフトが延びたらしい。地図で見る限り、小1時間で行けそうだ。

 高鷲ICをおりると、雨も止み、空が薄明るくなってきた。国道を走り、右折高鷲・左折野伏の信号を右折したところで、停車。何か、天気いい感じになってません?ちょっと大日行くにはもったいないっすね、ってことで、急遽Uターン。計画書を送っていた西村さんに連絡を入れ、野伏に向かうこととした。

 9時出発。積雪は麓でも1m程ありそうだ。頂上まで5時間はかかるだろうから、この時間からの登頂は厳しいかも。
前日に単独入山者があり、トレースが線路のように延びている。雪の状態は悪くない。林道をひたすら歩く、歩く、歩く。一本さんから、西村さんと出会った頃の話をたっぷり教えて頂いた。一本さんも西村さんも、壮絶な山行してきた人達なんですよね・・・。特に西村さんにまつわる昔話はめちゃおもしろかった。
単調な林道で大いに盛り上がりながら、2時間半後牧場跡に到着。突然目の前に広がる平原と真っ白な奥美濃の山々。何と美しい景色だろう。・・・で、ノブセってあの遙か彼方に見えるアレですかね・・・。こりゃまずい、ってことで、スピードアップ。前日のトレースのお陰で、無駄なくダイレクト尾根の下まで歩けた。ここは平原をつっきるより、左の丘をトラバース気味に行く方が楽のようだ。

 稜線にでるまでの斜面はかなりきつく、ここを滑るのかと思うとちょっと怖いくらい。雪は落ち着いていて、雪崩の心配はなさそうだ。14時20分、やっと稜線に出る。ガスが出てきたので、標識布を木に結ぶ。高度は1420m、頂上まで250mもある。遅くとも15時には下山開始しなければ、明るい内に下山できない。

 更にガスがおりてきて、視界を阻む。これでは下山も大変だ。まあ、もう少し頑張ろうと、更に高度をかせぐ。遙か上に見えていた雪庇の手前に到着。前回の最高到達地点だ。時計は14時半をまわっている。
3人の高度計はいずれもばらばらの数値。でも頂上はもうすぐだ。一番高度が高いはたねーのあと高度差20mを信じることにする(実は一番狂っていた)。雪庇を越え、ここでまた標識布をつける。あとは頂上を目指すのみ。完全にガスの中で、どこまでいけば頂上なのかさっぱり分からない。ただ、前日のトレースがうっすらと残っているのでそれを頼りに進む。

 14:45。トレースが消え、これ以上高いところがなくなった。やった!!はたねー、一本さんを迎え、喜びの万歳と固い握手。

 ゆっくりする暇もなく(どうせ何にも見えないしね)、シールをはずし、早速滑降準備。15時きっかりに下山開始。雪庇までは慎重に滑り、そこからは楽しい楽しい滑降だ!
雪質は悪くないが、ターンがちょっと難しい。だが藪もなく、雪も柔らかいのでバンバンこけつつも大胆に滑る。いつものひゅーひゅー族に。
はたねーは今回おNEWのカービングスキー。板が回りすぎるため、かなり苦労している様子。滑っているよりこけている時間の方が長いんじゃないかなっていうくらい、こけまくっていた。でもそれがまたとっても楽しそう。一本さんもまたおNEWの板で、格好良くテレマークターンを決めていた。
今日入山したパーティーは我々のみで、前日の入山者は、ダイレクト尾根と北東尾根間のルンゼを滑降してたので、シュプールは我々3人のだけ。ぼこぼこ大穴だらけのシュプールってとこがちょっと恥ずかしいところだけど、うはうは状態。
1時間半かけて、牧場跡まで下山。あーめちゃめちゃ楽しかった。

 そこからの林道30分は、まるで拷問。人間椅子ずっとやらされているようなもんで、太股ぱんぱんにんなってしまった。参った参った・・・。17時半駐車場着。ほどなく日が暮れた。

 思いかけず登頂もでき、また素晴らしい滑降ができて大満足の1日だった。 

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