日 程 | 2000年7月2日 |
地 域 | 御在所 藤内 前尾根バットレス カリフォルニア・ドリーミング |
メンバー | 河野・梁瀬(記録) |
7月2日、日曜日、藤内の中尾根マットレス、カリフォルニア・ドリーミングを登っ>てきた。燃えるようなフリークライミング・スピリッツを胸に抱いて取付いたのだ
が、結果、A0の嵐吹き荒れるバリバリ、アルパインモードのクライミングになって
しまった。詳細は以下の通り。 1P目 VI+(梁瀬) スラブ。時間短縮という大義名分のもと、いきなりA0が炸裂。ハング下でビレー。 2P目、3P目 VI〜VI+(梁瀬) ハング(というか垂壁)からスラブ。ハングを避け左から簡単な所を行こうとしたら、上から降りてきたオッチャンに直上だ、と言われる。仕方ないのでヌンチャク掴 んでハングの上を覗うが、次のボルトは遥か上。目の前に半分しか刺さっていない怪 しげなピトンがあり、これを使うのをためらっていると、上からもう一人オッチャン が降りてきた。そのオッチャンに「これ掴んでも抜けない?」と聞くと、「大丈夫、大丈夫」という返事を得たので、こいつをムンズと引っ掴みハングの上に立ち込んだ。後は、熱きフリークライミング・スピリッツは何処へやら、そこら中にあるボル トを掴んで、乗って、踏んで、蹴ってと、ありとあらゆる反則技でビレイ点へ。時間節約のため3P目もつなげて登った。 4P目、5P目 A1、V(JOE) スラブ状フェースからクラック。ニュータイプにしか登れそうもないイレブンだかトゥエルブのスラビックフェースは、既成のエイドラインを行く。が、お子ちゃまには、一部ピンが遠いようで、最上段でも届かない。面白半分に、両足とも最上段に立ってカラビナから手を離せ、と言ってみたらホントにやりやがった。AHOだ。これでもダメだったら、跳べ、と言うつもりだったのだが。そのまま連続して5P目も登ってった。 6P目 VI−(梁瀬) 頭上に続く、魅力的なエイドラインを見送り、草付きをゴソゴソ登ってコーナークラックへ。短いハンドクラックだが、片側の壁がかぶっていて、クラックも下向きなので、トリッキーなジャムが要求されたものの、割目魂炸裂、ルート中唯一のオンサイト。 7P目 VI(梁瀬) 果敢にフリーで挑むも、1m登ってあっさりA0。が、ボルトの腐食激しく、今にもハンガーがちぎれそう(実際、ちぎれているやつもある)。中間部でやっとキャメロットがきまり、ほっとする。が、今度はワイドクラックに悪戦苦闘。結局もう一つキャメロットを入れ、A0とフリーのミックス(?)クライミングで切り抜け、終了点へ。小柳ユキを歌いつつ、同ルート下降(歩いても下れるが、空身で登ったので同ルート下降とした)。 使用ギア ロープ:10.2mm 60m 1本 ヌンチャク:15本くらい TCU:#1&2各1 キャメロット:#0.5〜4各1 エイダー:各自一組 感想 いやー、結構お気楽モードで取付いたのだが、本気になってしまった。でも、すっきりした高度感はなかなかのもの。下半部のみなら、結構気軽に取付ける。上までいくなら、カム類は必携。今度はじっくり下半分だけでもフリーで登ってみたいねえ。あんまり、藤内には来ないけど、考え方次第では面白いクライミングが出来そうだ。でもゲレンデとしてはアプローチがしんどいな。 |