ご存じ♪夏が来れば思い出す♪
♪夏が来れば思い出す……。唱歌「夏の思い出」。だれもが一度は歌ったことがあるのではないでしょうか。歌の効果も手伝って「尾瀬=ミズバショウ」と代名詞のようになっています。5月の尾瀬に行けば、残雪の間から顔をのぞかせたミズバショウに会うことができます。
歌詞には「夏が来れば」とありますが、実際の開花は初夏には早く、晩春と言えるでしょう。歌にだまされて軽装で尾瀬を訪ねると寒い思いをするのでご注意ください。
白い大きな葉のようなもの(苞=ほう)は、仏焔苞(ふつえんほう)と呼ばれています。三角形のように先端が尖っていて、炎のような形にも見えます。花はその中の棒状の花軸上に密生し、淡緑色の両性花です。
◆科目・特徴 サトイモ科。
◆育成地・分布 北海道、本州中部以北。山の湿地。
(写真=尾瀬で。1994年6月15日撮影)
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