はなしの花

暑さ寒さも彼岸花

 えぇ、俗に「暑さ寒さも彼岸まで」なんてぇ言いますがぁ、最近じゃ、地球温暖化現象のせいで、彼岸を過ぎてもまだまだ暑い日が続きますなぁ。

 ――と、何だか安っぽい落語の枕みたいに話を始めてみましたが、本当、まだまだ暑いですね。

 ところで、中日にあたる秋分の日のこと。早朝の天気番組を見ていたら、

 「今日の東京の日の出の時刻は午前5時30分、日の入りは午後5時37分で、日中の時間の方が7分長いんです」

 と、お天気お姉さん(最近はあまり聞きませんけど)がニコニコしながら言うではありませんか。

 んんんっ???

 春分の日と秋分の日は、昼と夜の長さが同じじゃないの?

 小学校の理科で教わって以来数十年、一度も疑わずに生きてきた私の知識は一体…

 ちなみに、今年は昼と夜の時間が一致するのは26日だとか。

 定説だと思い込んでいたことが、実は違っていたと知り、朝っぱらから軽いショックを受けました。

 暑さ寒さも彼岸までじゃなくなってきたし、定説って…

 ですが、私には「定説化」している事があって、それは今年も実証されました。

 それは、

 「ヒガンバナは彼岸に咲く」

ヒガンバナ
※写真をクリックすると拡大されます

 台風一過の20日、小石川植物園へ撮影に行ってきました。これらは、その時に撮影した写真です。

ヒガンバナ

 中には白い花も混じっていました。

ヒガンバナ

 午後の遅い時間に行ったため、日の光は十分ではありませんでしたが、花の状態はきわめて良好。

 時期が来たとばかりに、咲き誇っていました。

 今年は猛暑でしたが、仮に冷夏の年でも彼岸が来ればヒガンバナは咲きます(少なくとも、私が撮影に出掛けた年は)。

 だから、暑さ寒さもヒガンバナ!

 ――お後がよろしいようで…

(9月25日 記)



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