はなしの花

とっていいのは写真だけ!

 更新を怠り、気付けば7月も下旬。

 夏です!

 暑いです!!

 昨年の今頃は“天国”のようなスイスで初夏の自然を満喫していましたが、今年は蒸し風呂の中にいるような暑い日本に閉じこもっています。

 それにしても、今年の夏は暑いですね。

 気象庁が発表した最新の向こう3カ月の長期予報によると、今夏は平年より気温が高く、降水量は少なめとか。

 10月までこんな調子が続くのかと思うと、今からうんざりです。

 震度6レベルの地震も連発してるし、この夏の気象状況は、ちょっと心配です。

 ところで、ここで気分を変えて。

 通勤途中、都内某駅入口付近で、ケイトウの花壇を見つけました(写真)

ケイトウ

 花は盛りで、整然と植えられていたので、デジカメで撮影してきました。

 ケイトウは漢字で「鶏頭」。ヒユ科の一年草です。

 花がニワトリの鶏冠(とさか)に似ていることから「ケイトウ」と名が付きました。

 英名は「cockscomb」

 やはり、「cocks(鶏)comb(とさか)」です。

 ケイトウには数種類あり、写真は「ウモウケイトウ」です。

 数年前に撮ったケイトウの写真も、ついでに掲載しました。

ケイトウ

 都会の一隅に咲く花々は、一時にせよ猛暑も喧騒も忘れさせ、心を和ませてくれます。

 手入れが行き届いた花壇となると、なおさらホッとした気分になります。

 でも、花壇がキレイ過ぎて目立ってしまうと、今度は逆に荒らされないか心配でなりません。

 なにせ、今年は全国各地で“花の虐待”が相次いでいますから。

 春のチューリップに始まり、最近ではヒマワリが被害にあいました。

 一体、花壇の花を切るというのは、どういう心理行動なのでしょうか。

 社会への反抗? 日常生活の不満の腹いせ? 世間の注目を集めたい? 弱者に対する虐待? 美への嫌悪感?

 それとも単なる模倣犯か…

 最近は模倣しただけの、短絡的な犯罪が多いように思います。

 モラルの低下というのか、思考力や判断力が足りないというべきか。

 以前、どこかの自然公園で花を撮影していたときに、

 「とっていいのは写真だけ」

と書かれた看板を見かけました。

 恐らく、花を根こそぎ持ち帰ってしまう心無いハイカーがいるのでしょう。

 花も景色の一つです。

 その場所にあるから美しいのだと思います。

 「手にとるなやはり野に置け蓮華草」

 とっていいのは写真だけ。

 だから、花壇のケイトウには手を触れず、写真だけを撮ってきました。

(7月25日 記)


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