誰もいないベンチに…降る銀杏
思えば今年は天候不順な1年。首都圏は6月14日に梅雨入り宣言されるも、ほとんど雨が降らず、どうなってるのか? と思ったら、気象庁は後日「21日ごろに梅雨入りしたらしい」と宣言を修正。 しかし、その後、梅雨らしい天気が戻ってきて、気象庁が前言を撤回する事態となりました。 本物の梅雨入り後は雨が多く、気温も低くなったため気象庁は「冷夏」を予想。梅雨明けは遅れて8月にずれこみました(筆者は梅雨のさなか、スイスでひと足早く夏を満喫)。 7月16日には、震度6強を記録した新潟県中越沖地震が発生。多数の死傷者と住宅被害を出し、さらに柏崎刈羽原発が稼動停止するなど、甚大な被害を及ぼしました。 8月に入ると、一転して猛暑。埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で40.9度を記録し、日本最高を更新しました。 ここでも冷夏とした気象庁の見事に予想は外れました。 別に気象庁を責める訳ではありませんが、こうも予想が外れると、ちょっと苦言を呈したくなります。 今シーズンの冬は寒くなるとのことですが、さて… ところで、イチョウの写真です。 ここ数年観賞している、都内某公園のイチョウの紅葉(黄葉)です。 例年だと11月中or下旬に黄色くなるイチョウの葉が、今年は12月になってようやく色づきました。これも、天候不順の影響か。 黄色くならずに枯れると思っていたので、ホッとしていますが。 さてさて、3番目の写真について。 話は少し脱線しますが、フォーク・グループ「アリス」(メンバー=谷村新司・堀内孝雄・矢沢透、敬称略)の曲に「誰もいない」という隠れた名曲があります。 アコースティックギターによるカントリー調の軽快なイントロに乗って、 ♪忘れ去られたベンチの上に 真赤な夕陽がのびてくる〜♪ で始まる、ほんわかしたリズムの歌(孤独感を訴えている歌なのですけど…)。 歌詞は「黄色く変わったポプラの枝を」と続くのですが、写真では「黄色く変わったイチョウ」に替えてみました。 チンペイさん(谷村新司の愛称)のイメージとは違うかもしれませんが、あの時、筆者は真っ先に「誰もいない」の歌詞を連想しました。 もう二十数年聞いていない曲だったのですが、不思議なものです。 小さい頃に覚えた歌って、何年経っても忘れないものですね。 (12月20日 記) |