コチャルメルソウ

開花時期4〜6月
小チャルメルソウ

♪春を告げるチャルメラの音

 「チャルメル」とは、銅製の木管楽器「チャルメラ」(charamela=ポルトガル語)に由来します。屋台のラーメン屋の客寄せに使われる「♪ドレミレド、ドレミレドレ♪」のリズムでおなじみの、あのチャルメラです。花の形が、チャルメラに似ていることから名前が付きました。「コチャルメルソウ」と呼ぶのは、同科同属「チャルメルソウ」の小型版、つまり、小チャルメルソウだからです。

 花茎の高さは20〜30センチ、茎、葉ともに腺(せん)毛が密生しています。春に、紅紫色の小さな五弁花を多数つけます。写真はトリミングしてしまったので、実際の大きさが分かりにくいかもしれませんが、非常に小さい花です。一見すると枯れた花を付けた雑草と見まがうほどです。  

 ◆科目・特徴 ユキノシタ科。
 ◆育成地・分布 渓流沿いの湿った林床。本州、四国、九州

 (写真=高尾山。1994年3月12日撮影)


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