第49回 2005年3月の『人民日報』(2005年5月24日)
今ごろになって3月、のですが、まとめておきましょう。
20050301
(1)賀国強中央組織部長が胡錦濤の貴州省視察での重要講話を真剣に学習するように指示
⇒先進性教育活動中央督導組組長座談会での指示。
胡錦濤の重要講話というのは党の執政能力建設強化に関するもの。重要だったのか。
(2)10省市でグリーンGDP試点がスタート
⇒環境の数値化、環境汚染による損失調査を主要内容とし、2005年1月から2006年2月まで実施。
グリーンGDPなんてまた一時的なキャンペーンかとも思うが、国家環境保護総局の潘岳副局長が主導なので、ちゃんとやらないと後が怖そう。
20050302
(1)重慶市沙坪ba区人民代表大会全体会議で人民代表10名が活動報告を実施
⇒選挙によって選ばれた人民代表が責任を持ってその職務を実施しているかどうかを監督する手段として行われる活動報告の制度。
明日から全国政協、5日から全人代が始まりますので、紙面もその関連記事ばかりが目につきます。
20050303
(1)教育部、中国共産主義青年団中央が、@大学校区内の文化建設、A校区内ネットワーク建設、B大学社団(コミュニティー)工作−−の強化と改善に関するそれぞれ3つの意見を公布
⇒大学内の管理強化にしか思えないのですが。
20050304
(1)人民解放軍総政治部宣伝部による江沢民国防軍隊建設思想に関する論文を掲載
⇒明日からの全人代で国家軍事委主席を辞任する江沢民への惜別の論文か。
20050309
(1)外交部、町村外相の中国の反日教育発言を非難
⇒3月4日に町村外相が中国に対し歴史問題における反日教育の改善を求めた発言を非難。
町村外相の心情は理解できる。
(2)中央先進性教育活動領導小組第3回会議が最近開催されたことが判明
⇒賀国強が、@胡錦濤の貴州での重要講話を真剣に学習すること、A分析評議段階(つまり教育活動の第1段階)の工作で突出した問題を把握することを強調。
20050316
(1)中央組織部が東北に赴任し工作を行う中央単位と沿海省市の幹部の集団談話会を開催し、賀国強部長が発言
⇒中央国家機関、中央企業・事業単位、東部沿海省市の94名の幹部が派遣される。
東北振興の一貫。
(2)浙江省寧波市人民代表大会、19名の代表の辞職請求を認める
⇒理由は兼職が難しいこと、法規違反など様々。
代表職が終身制ではなく辞職制であるところに価値。