「Soul Of どんと2006」

2006.1.27 「Soul Of どんと 2006」@渋谷NHKホール

今年もやって来ました「SOD」。今年はライブハウスから遂にホールに。
しかも、どんとが好きだったという「NHKホール」にて。会社を定時で退けて会場に急ぐ。
ブザーはもう鳴ってる。席につくとボ・ガンボの秘蔵ライブ映像。知らない映像も結構ある。
ステージ床には紅白のラインが引いてあり、後ろには金屏風。
画面上に「どんと紅白」の文字が出て映像は終了。ステージ脇からスカパラが登場してファンファーレを鳴らす!
司会の竹中さんがド派手なスーツ(後で聴くとローリングストーンズの「舌」柄だったとか笑)にて登場。 「どんと紅白〜!」と叫んで客席を煽る。そしてメンバーが入場。右側の玉ちゃん〜左のKyOnさんを竹中さんが紹介する度盛り上がる。
玉ちゃんは赤い帽子に白いジャケ、永井さんはテンガロンハット、岡地さんはTシャツ、KyOnさんは白シャツの上に赤いスーツ上下。

(ミュージシャン)
1.ボ・ガンボローザ=KyOn:Key,Guitar、Accordion、VO、永井利光:Bass、Vo、玉城宏志:guitar、VO、岡地曙裕:Ds)椎野恭一:Ds
2.Guest:スカパラホーンズ(谷中、Gamou、北原、NARGO)、アマナ(演奏On5)、町田康(朗読On16)、Sandi&Dancers(Per&Dance On 16)
3.Singers=Leyona、ハナレグミ、Yo-King、竹中直人、小嶋さちほ、岸田繁、UA、古謝美佐子、宮沢和史、YUKI、キヨシロー
4.司会(笑:竹中直人、一部竹中直人&ハナレグミ)

(セットリスト+参加ミュージシャン)(竹中さんのトークの順番はかなり不安あり^^;)
「ボ・ガンボ秘蔵映像放映」〜「スカパラのホーン・ファンファーレ」〜「竹中トーク&kyOnさんによるミュージシャン紹介」。
1.ポケットの中/Dr.TOSH+ボ・ガンボローザ(KyOn:Accordion)
2.泥んこ道を二人/Leyona+ボ・ガンボローザ(KyOn:Piano)
3.Hey Brother Blother/ハナレグミ+ボ・ガンボローザ(KyOn:Piano+Rythm Box)
4.夢の中/YO-KING+ボ・ガンボローザ(KyOn:Key)
−竹中トーク−
5.あこがれの地へ/竹中直人+ボ・ガンボローザ(KyOn:Key)+スカパラホーンズ
6.坊さんごっこ/どんと(映像)+AMANA+玉城宏志(G)+椎野恭一(Ds)
−竹中「回転した後まっすぐ歩く」コーナー(笑−
7.魚ごっこ/Dr.kyOn(Vo,Piano)+ボ・ガンボローザ+ハナレグミ(Vo)
8.ニカラグアの星/玉城宏志(Vo,Guitar)+KyOn(Vo、Guitar)+ボ・ガンボローザ
9.橋の下/岸田繁(VO、Guitar)、玉城(Guitar)、KyOn(Accordion)+ボ・ガンボローザ
10.トンネル抜けて/UA+ボ・ガンボローザ(KyOn:Accoustic guitar)
−竹中+ちほさんトーク−
11.ヌイビチスガヤ/古謝美佐子+アマナ
−ちほさん+古謝さんトーク−
12.童神/古謝美佐子(ソロ)
13.ひなたぼっこ/宮沢和史+ボ・ガンボローザ(KyOn:Accoustic guitar)
14.最後にひとつ/YUKI+ボ・ガンボローザ(KyOn:Electrick guitar)
15.孤独な詩人/忌野清志郎(VO,マントショー、布団ショー)+ボ・ガンボローザ(KyOn:Key)
−竹中+ハナレグミトーク&コント&廻りながらトーク−
16.波/小嶋さちほ+UA+町田康+サンディ−&フラダンサーズ+玉城宏志、椎野恭一
17.カリプソちゃん/小嶋さちほ、Leyona、YUKI、ラキタ+ボ・ガンボローザ(KyOn:Key)
18.どんとマンボ/全員(KyOn:Key)
19:勝敗決定〜メンバーコメント〜エンディング

竹中さん退場後、KyOnさんがメンバーの写真を見せながら紹介。それぞれ白組、紅組に分けていく。
先ずは永井さんの「ポケットの中」で開始。KyOnさんがアコーディオン持って走り回り、「らんらんららら〜ん」を皆で歌っていきなりの盛上がり。
Leyonaが飛び込んできて「泥んこ道」を。スカパラも加わって「Colla!Bo Gumbo」のアレンジで。KyOnさんがギターでなくキーボード弾く珍しいアレンジ。
で、後はゲスト「1人・1曲」というとんでもなく勿体無い構成で進んでいく。
ハナレグミは「ヘイ!フラワーブラザー」を軽くステップ踏みながら歌う。途中で「へーイ!フラワー!」を何度もお客に歌わせる。
KyOnさんが前に出てきてリズムボックスをガシガシ叩く。
続いてはYo-KING。ジャージ姿(笑。「どんとさんはいつも楽しそうでした。それはカッコよく正しい事と思います!」と叫び、客席大喝采。
歌いだしたのは「夢の中」!真心のライブで「ダイナマイト」を歌ってたと聞いていたのでこの選曲は意外!でも凄く声があってる!
この曲はいつもシンミリ聴くんだけど、倉持がヒラヒラと妙な踊りを見せて笑ってしまった。玉ちゃんのギターソロはやっぱ良かった。

ここで竹中さんが入ってくる。また「どんと!どんと」と叫んで客席煽る。「俺も歌うよ〜スカパラ頼むよ〜」と叫ぶ。
何歌うのかな?と思ったら動き回りながら「ジ・・・ジ・・・ジ・・」って唸ってる。え〜!まさか?そう!「あこがれの地へ」!!
竹中さんの歌初めて聴いたけどスッゴク良かった!飛び廻りながら本当に楽しそうに歌ってた。KyOnさんのピアノソロも冴えてる。
竹中さん、メンバー、客席一緒になって「ヘイ!ヘイ!」と叫ぶ、叫ぶ。ボクの前で若い女の子がキモチ良さそうに踊ってる。
最高に熱い瞬間。どんとの歌を聴いた事のない若いコたちが、どんとの歌で踊る。イイじゃん、最高じゃん。

ボ・ガンボローザと竹中さん一旦退場。スタッフがセットチェンジ。と思ったら竹中さん、また登場。スタッフに絡むが無視される(笑。
竹中さんの紹介でチホさん+アマナが入ってくる。まるで巫女さんの様な佇まい。剣の様な形をしたベースを持ってる。
ちほさんは沖縄での思い出を楽しそうに話す。そして、どんとのライブ映像をバックに「坊さんごっこ」を歌いだす。
最初はどんとの声とチホさんの声が重なり、やがてどんとの声が消え・・チホさんの透き通った声、アマナの気高い演奏に玉ちゃん、椎野さんが加わる。
うねるビート、うなる玉ちゃんのストラト・・・まるでお経の様な歌。終った後、客席大拍手。チホさんニコニコ。

ここで再び竹中さん登場。衣裳が変わってる〜(笑。「回ってからまっすぐ歩きます!みんなでイイトコロでストップかけてくれ!」客席オオウケ(^_^)
竹中さんクルクル回る。まだ回ってる・・まだ回ってる・・・まだ回ってるぞ!凄い〜!
「まだストップかけないの〜!もうかけてくれてももイインだよ〜」と竹中さん叫ぶ。そろそろ辛そう。でも、まだ回ってる〜!
ようやく客席から「ストップ」の声が。「聞こえないぞ〜!もっと大きな声で言ってくれ〜」と竹中さん叫ぶ!
客席から「ストぉーップ!!!」の声が。竹中さん、いきなり止まり何も無かったようにスタスタと歩き出す。竹中さん、凄い!最高〜!

そして、ボ・ガンボローザ再び登場。KyOnさんが自己紹介して「ニューオリンズな感じで」と始まったのが「魚ごっこ」!
やっぱりこの曲は盛り上がる。みんなで「ぽりぽり」を合唱。途中で永積クンが飛入りで一緒に歌う。
KyOnさんが歌うなら、当然次は玉ちゃん!そして当然あの曲「ニカラグア」!KyOnさんが今日初めてエレキギターを手にする。
どんとの二人の兄貴がステージの左右で仁王立ちになってエレキを弾き倒す。会場のムードが変わる。客席はダンスホール。
最後、玉ちゃんがギターをブンブン振り回しエンディング。
「ニカラグア」と来れば次はこの曲。岸田クンがギターを抱えて登場。玉ちゃんがしっとりとあのイントロを弾く。「橋の下」。
岸田クンの声が響く。ローザ時代のどんとを思わせる声。KyOnさんのアコーディオン、玉ちゃんのギターソロがガッチリ支える。
最後は「ヘイヘイ!」をみんなで大合唱し、おまけに岸田クンが最後「ジュリ、ジュリ」と「だけどジュリー」のフレーズを歌う。
これは・・・嬉しかった!この日の演奏はこの曲のカバーヴァージョンの「完成形」を見た気がした。それ程素晴らしかった。
そして・・次はUA。今日一番期待しているシンガー。フィッシュマンズのライブで見たあの歌声にまた触れられる。
UA、「トンネルぬけて」を「Colla Bo Gumbo」のアレンジで歌う。オリジナルとはまったく違うダブでレゲエなアレンジ。
ボトムが効いたリズム隊。KyOnさんのスパニッシュなアコギの音。玉ちゃんの別の世界を見せるようなエレキ。
そのツワモノのサウンドに乗って鳥の様に叫び、大またに歩き堂々と歌う。その姿はオーラに包まれててすっかり見惚れてしまった。
終った後UA「アリガトさん〜!」と叫ぶ。歌ってるときはカッコいいのに話すと「関西のオバちゃん」や(^_^;

チホさんと竹中さんの何ともとぼけたやり取りの後、次は古謝美佐子さん(ネーネ−ズ)を迎えて沖縄民謡を。
スッごく温かい声。アマナとちほさんバックで嬉しそうに演奏。
古謝さん、沖縄の「民謡紅白」で気付いたら、どんととチホさんが客席にいた話を楽しそうに語る。客席すっかりほッこりムード。
その後は夏川さんも歌ってると言うオリジナルを、これも凄く温かい歌だった。
次はMIYA。「アマチュア時代、道でよくこの歌を歌ってました」との事で「ひなたぼっこ」を。
ウン、この曲はMIYAの声に合う。本当に似合う。すっかり自分の歌にしてる。その歌声にどんとへの愛情、リスペクトを感じた。嬉しかった。

そして・・いよいよ最後の組合せ。先ずはYUKIが登場。とっても小さい!可愛らしい!客席もう大歓声。しかも女の子の声が多い。
KyOnさんがフライングVを手にして「最後にひとつ」を。YUKIちゃん、前にいるお客さんと握手したり可愛らしい振り付けで踊る。
その度、女の子の黄色い声が飛ぶ。そうか〜!YUKIちゃんって若い女の子が騒ぎたくなる・・そんな存在なんだ〜。
そして・・・最後に・・あのヒトが・・・KyOnさんの「GOD」との紹介でキヨシローが登場!
ハイ、しっかりマントをまとってました。(キヨシローのソロライブでの定番(笑。あの、どんとの名バラード「孤独な詩人」をソウルフルに熱いビートで歌う。
「星になったのさ〜」「あいつは星になったのさ〜」「どんと!」と叫ぶように熱くキヨシローは歌う。
グッと来たけど・・その後、マントショーはあるは、ステージ上で布団敷いて寝るは・・・オヤジ〜(笑
退場するか・・と思うとまた戻ってくる。
kyOnさんがキヨシローのソロライブで三宅伸治さんがしてる「GODキヨシロー!」「キングオブソウル、キヨシロー!」の振りをやったのが楽しかった〜!
笑った、笑った、ホントに笑って楽しかった。どんとの歌でこんなに笑ったのは初めてかも。

ここで竹中さんと・・永積クンが登場。二人ともボブヘアのウィッグかぶってる。しかも「ストーン(舌)」柄のスーツを色違いでお揃い〜!
次の曲のセットでキャンドルを運んでくるヒト(実は凄いキャンドルアーティスト)に話し掛ける(笑。
「僕たち兄弟で〜す!」で二人してツッコミ合い「凄いねえ。キャンドルがイッパイだ」「ウン、凄いね兄さん」と息の合ったトーク。
「YUKI小さかったね」「可愛かったね」「負けたな・・悔しい」。「でもイイのさ。困った時はどんとが助けてくれる」と二人で延々トーク。
まさか・・竹中さんと永積クンのコントが見れるとは〜!おかしい!おかしいぞ!
そのうち「弟よ、回りながら話そうか」「ウン、兄さん」って・・二人して回りながら話してるし(笑
「こうやって段々消えていこう。」「ウン」段々暗くなりフェードアウトしてく・・と思ったら竹中さん「あ、足くじいた」・・・最高です。この二人(^_^;

暗くなったステージが明るくなったと思ったら大勢のフラダンサーが。脇でサンディさんがパーカッション鳴らしながら歌う。客席にもダンサーが。
そして町田康の朗読にのって白い衣裳のチホさん、UAが入ってくる。チホさんとUAが歌う「波」。サンディさんも舞う。
町田さんの声がとてもイイ。チホさんとUAの声が重なって、それがホントに美しくて・・まるで夢の様な光景だった。
チホさんがどんとが町田さんの本が好きだった事、UAはボ・ガンボスのライブの思い出を語る。
そして・・ボ・ガンボローザ、YUKI、Leyona、アマナ・・・そしてラキタ君が入って来て「カリプソちゃん」が始まる。
ステージ上は華やかに明るくなる。女性シンガーがみんな楽しそう。町田さんもコーラスに加わる。ラキタ君も歌う。MIYAも歌う。
そしてkyOnさんの「全員集合!」の声でキヨシロー、永積クン、岸田クンも加わる。玉ちゃんのギターが響き「どんとマンボ」が始まる。
今回のメインボーカルはMIYA、町田さん。玉ちゃんと岸田クンでソロを廻す。キヨシロー、法螺貝吹いてるし(笑。
YUKIちゃんも歌う。竹中さん、永積クン楽しそうにコーラス。
KyOnさんがくるくるパンパンの手拍子。客席もステージも一緒になって「どんと」の名を叫ぶ。俺も一緒に叫んだ。前であの若いコが楽しげに踊ってる。
最後は玉ちゃんのエレキで締め。

ステージ上でみんな並んで挨拶。チホさん嬉しそうに話す。みんなでまた「どんと!どんと!」と叫ぶ。そして「どんとおめでとう!」って。
で紅白戦ということで最後竹中さんが「どっちが勝ったと思う?」とメンバーに聞いて行く。何かゆるゆる。おまけに町田さんオチ話しちゃうし。
で天井からクス玉が降りてくる。竹中さん「この中に勝敗結果があります!誰に割ってもらおうかな〜じゃYUKI!」YUKI「へ?ワタシ?」ってビックリしてた。
何でやねん、普通ここはチホさんやろ〜?(゜゜ )\バキ☆
でクス玉割って出てきたのが・・・「おめでとう」のコトバ。みんな大爆笑。
竹中さん「ナンダァこれ?勝敗結果ないじゃん」と困ってKyOnさんに「KyOnなんか言ってくれ」と助けを求める。KyOnさん笑顔で「おめでとう!」と叫んで終わり。
ボーカリスト、ミュージシャンが次々と退場。KyOnさん最後まで皆さんを見送っていた光景が印象的でした。
どんとの「おめでとう」が流れ・・・どんと7回忌は無事終りました。

(最後にひとつ)
今回は楽しかった。ホントに笑った。いつもどんとイベントはどうしても、どんとの不在を感じてシンミリしたりするけど・・。
今回は一切なかった。いつもの様に空を見上げて、どんとを感じようとすることも無かった。
最早会場は若いファンばかり。きっとリアルタイムでどんとを聴いた事の無い人ばかり。でも彼等・彼女等がどんとの曲で踊るのを見るのは楽しい。
きっと・・・ボ・ガンボやローザがリアルタイムでライブやってたときは、こんなリラックスした楽しいムードだったのでは?
ボクは・・過去どんとイベントで中々「どんとありがとう!」とか「どんとおめでとう!」を言えなかった。
ミュージシャンの方々がそれをいう時拍手はしたが一緒には言えなかった。
でも・・今回は言えたなあ。何の迷いもなく言えたんだ。そして、そう言うのがとっても楽しかった!

今回、かなりの曲がオリジナルとアレンジが変わってた。でもそれが楽しかった。オリジナルにこだわる事なく「どんとの曲で遊ぶ」そんな感じがした。
それは逆に、どんとの歌が如何に広い世界を持ってたかという証明になってた気がする。
何か・・・ようやっと「どんとを感じる」ではなくて「どんとを楽しむ」トコまで来た。それがとてつもなく楽しい。嬉しい。
そう・・・今回のライブはともかく嬉しかった。嬉しかったんだ。
どんと、貴方と出逢って・・もう6年経ったんだな。今回も言おう。ありがとう。そしておめでとう。


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