Soul Of どんと

2004. 1 「Soul Of どんと」@渋谷AX


どんとさんの追悼ライブ。嫁と2人で行く予定だったけど前日より嫁は体調が悪くお休み。
急遽ある友人をお誘いしたら快く承知いただいて嬉しかった。
ボ・ガンボスのメンバー+玉城さん、佐橋さんという豪華なバックメンバーを後ろに色んなボーカリストがどんとの唄を歌う。
4年前・・見た「サマーおぶ・どんと」を思わせるような、そんなライブだった。

ライブ前、いつものお店にMOTO友と集まって、KYONさん話で盛り上がる。
入場後しばらくして「ダイナマイトに火をつけろ!」が鳴り響き、どんとの活動を追ったビデオ上映。
ローザ解散ライブ、様々な「Hot Hot Gumbo」の映像。沖縄で歌うどんと・・そしてハワイ・・。
そして・・ボ・ガンボスのメンバー、佐橋さんと共にちほさんが入ってくる。
沖縄「どんと院建立」(どんとのゆかりの物を集めた記念館)に着手したことが報告されライブ開始。

ステージ構成
左:Key KYONさん(短髪、シルバー生地に緑の柄のジャケット、パンツ)、中央:ボーカル担当マイク、中央後:ds 岡地さん
右:B 永井さん(テンガロンハット、シャツ)、一番右:G 佐橋さん(豹柄シャツ)
ゲストバンドメンバー:玉城宏志(g)、小関純匡(マチルダロドリゲスPer、Ds)
・・・・And In The Sky・・・Soul Of DONT・・・

以下、曲目(バックバンド/ボーカル名/ゲストミュージシャン名/KYONさん担当楽器)

オープニング:ちほさんの挨拶。バックバンド入場。

1.見返り不美人(ボ+佐橋/永井VO/BBBB Horn/KYON ピアノ)
  いきなりメジャーな曲からスタート!BBBBをバックに永井さんが歌う。
  ホーンを活かしたファンキーなアレンジ。
  KYONさんのピアノソロが炸裂!客席手を振って「ハーイハーイ」のコーラス。

2.トンネル抜けて(ボ+佐橋/永積タカシVO、G/KYON Accoudion)
3.ゆ〜らゆら祭りの国へ(〃/KYON Piano)
  KYONさんの紹介で永積君登場。ともかく嬉しそう。
  アコギを弾きながら「トンネル」を歌う。メンバーと客席が「HeyHey」を唄う。
  「バイトしてたとき日比谷野音に解散ライブ行ったんですよ」「ワー本物だ!」「これがどんなに凄いことか分かりますか!」
  ともかく楽しそう。続いて、しっとりと「祭りの国」。KYONさんのピアノがとてもキレイ。永積君嬉しそうに去って行った。

4.ぶ〜やんだらけ(ボ+佐橋+藤井一彦VO、G/KYON G)
5.魚ごっこ(〃/KYON Piano)
藤井登場。彼は「サマーおぶどんと」にも参加した人。「ぶーやん」ライブで聴けるとは!
  KYONさん、コロちゃんの幻想的なギターにのって藤井派手なアクションでギターかき鳴らす。
  続いて「さかなごっこ」。KYONさんのピアノがニューオリンズ。
  やっぱライブで、この曲聴けると嬉しい。客席一挙に盛り上がる。
  藤井踊るようにステップ踏み飛び上がりギター鳴らす。ともかく華のある人だった。

6.夢の中(ボ+佐橋/Leyona Vo/KYON Piano)
7.泥んこ道を二人(〃/KYON G)
8.あこがれの地へ(〃/KYON Piano)
  続いてKYONさんの紹介でレヨナ登場。髪に飾った花がキレイ。レヨナは終始ニコニコしてた。
  「夢の中」をソウルフルに熱唱。柔らかい声がまたこの曲の魅力を引き出してた。
  ギターソロをコロちゃんが弾くのも嬉しい驚き。
  「泥んこ道」でレヨナ、KYONさんとステップを踏む。1つのマイクで「ガマンできない!」を叫ぶ!
  「あこがれ」ではBBBBを招き入れ、「Yeah!」をKYONさんのピアノに乗ってステージ、客席みんなと叫ぶ。
  KYONさんがピアノ弾きながら腕をグルグル振り回している。凄いノリ。ステージが何か輝き出した。

9.橋の下(ボ+佐橋 /岸田繁VO、G /玉城宏志G/KYON Accoudion)
10.シビーシビー(ボ+佐橋+岸田繁VO、G、玉城宏志G、小関純匡(Ds)/KYON Key)
  岸田クン登場「京都市ー区出身の岸田です」とおどけて自己紹介。
  そしてゲストギタリストで玉城さん登場!!!。KYONさんがアコーディオンかかえて出てくる!
  「ローザU」と同じ構成だ!玉ちゃん、KYONさんの並ぶ図が嬉しい。
  玉城さんの情感溢れるギターが響きKYONさんの温かいアコーディオンが続く。
  岸田君の声は何処かローザ時代のどんとの声に似ている。これが・・これが聴きたかった。
  
  続いてドラムはマチルダの小関さんに交代。ちょっと入り方間違えるけど。
  永井さんが「気にせえへんでイイ。こんなんしょっちゅうあったから」とすかさずフォロー。
  これはライブで初めて聴いた。凄くキラキラした演奏だった。

11.ポケットの中(ボ+佐橋/永井VO/KYON Accoudion)
  KYONさんから「Dr.Toshi」の紹介で永井さんがマイクに向かう。これも聴きたかったぜェ!
  KYONさんアコーディオン弾きながら永井さん、コロちゃんとステージ上で輪を作る。
  3人顔見合わせながら笑い本当に楽しそうだ。この曲は本当に名曲だと思う。

12.心の中の友だち(ボ+佐橋/ マーシーVO、G/KYON Key)
  マーシー登場!野郎共の怒号が上がる。それまでの明るい空気が変わった。
  「どんとと昔沖縄で星を見ながら話したことあります」と話してギター弾き出す。
  どんとの内省的なナンバーを歌い出す。これも、どんとの持つ一面なんだ。マーシーにぴったり。
  1曲でアッサリ退場。え?次ヒロトじゃないの?共演しないのかな?

13.さいあいあい(ボ+佐橋 /ヒロトVO /玉城宏志G/KYON Key)
14.おめでとう(ボ+佐橋 /ヒロトVO、マーシーVO、G /玉城宏志G、小関純匡(Ds)/KYON Key)
  ヒロトが走って現れる。玉ちゃんも登場!ステージから熱い風が吹いてきた。曲はローザのロックNO!
  玉ちゃんのストラトが吼える!ヒロト、飛んで跳ねて吠える!客席が揺れ出す。「ひゅーひゅー」を叫ぶ。
  玉ちゃん途中で弦を切ってジャックを振り回し、ジャンプする。もう大盛り上がり。
  最後玉ちゃんエレキ直ってかき鳴らし終わる。
  その後ヒロト「僕の数少ない友人を呼びます」といってマーシー再登場!
  どんとの屈指のバラードをボ・ガンボ、ローザのメンバーが一緒になって奏でる。
  マーシーのアコギが響く。ヒロトは語るように歌い上げる。オリジナル。唯一。絶対、そんな感じ。
  どんとの歌い方とは全く違う。だけど、その方がどんとは喜んでるような、そんな気がした。

15.最後にひとつ(ボ+佐橋/YUKI Vo/KYON G)
16.愛に生きて(ボ+佐橋/YUKI Vo/KYON Key)(YUKIオリジナル)
17.踊りに行こう(ボ+佐橋/小嶋さちほ、YUKI、Leyona Vo/KYON Key)
  kyonさんの「yukiちゃん!」の呼びかけで白いドレスのYUKI入場。とってもキュート。
  昔ボ・ガンボスのライブ見に行ってステージに上げてもらった思い出を懐かしそうに語る。
  歌ったのは「最後にひとつ」。これ聴くのは初めて。確かシングルのカップリングじゃなかったっけ?
  カントリーフレーバーたっぷりのイイ曲。KYONさんとコロちゃんのギターがイイ感じ。
  続いて「夢の中」を元に作ったというYUKIオリジナル。
  その後から急にステージ上に人が増えだす。ちほさん、レヨナがYUKIと並び永井さんがリズムボックスを手に持つ。
  こせやん(小関さん)がパーカッションを手に岡地さんの後ろに立つ。玉ちゃんがまたギターを持って現れる。
  「踊りに行こう」。どんとのソロ曲。ステージ上がパーっと明るくなる。華やかだー。
  KYONさんがコロちゃんとアイコンタクトし指揮者の様に腕グルグル廻す。
  女性3人(シュープリームスとちほさんおどけてた笑)顔見合わせて楽しそうだ。

18.カリプソちゃん(ボ+佐橋+小嶋さちほ、YUKI、Leyona Vo /玉城宏志 G 、小関純匡 Per /KYON Key)
19.どんとマンボ(全員参加/シュープリームス、岸田、藤井、ハナレグミ、ヒロト VO /マーシー、玉城 G/KYON Key)
いよいよ大団円。曲は「カリプソちゃん」ステージ上も客席も踊る踊る。
玉ちゃんとKYONさんが楽しそうに目を合わせてる。コロちゃんもコーラス参加。ステージ上花が咲いたみたい。
女性3人が振りをつけて踊る。
KYONさんの「さあ、どんとマンボの時間ですよ」でステージ上に全員登場。
玉ちゃんのエレキで始まりステージ上大爆発。ハナレグミが、岸田クンが、藤井がヒロトが叫ぶ!みんなで「どんと」の名を叫ぶ!
コロちゃんが控えめにギター弾く、次はマーシーが前でエレキ鳴らし、藤井が派手にアクションつけてエレキが響く!
玉ちゃんのストラトが吼える!KYONさん腕をグルグル振り回しピアノ叩く!これだった。この風景を見たかった。
終わることなく続く「どんと」。この唄歌うときみんな本当に楽しそうだ。
最高だ。・・そして波が押し寄せるように曲が終わり、みんなステージ上を去って行った。
−アンコール

20.波(ちほさん、サンディー、シノブ Vo/ボ+佐橋+玉城/KYON Key)
誰もいなくなったステージに波の音がかぶさる。客席が「どんと、どんと」と叫んでる。
ちほさん、シノブ(ダ・バンプ)がメンバーが登場し、ちほさんがハープ鳴らしながら歌う。
サンディーさんとダンサーが登場してフラダンスを踊る。
玉ちゃん、KYONさん、岡地さん、永井さん、コロちゃんの演奏が気高く美しく、まるでオーケストラのよう。
やがてサンディーさんも一緒になって歌う。静かに終わり、ちほさんとサンディーさんが抱き合う。
メンバーも客席も温かい拍手を送る。
最後、ちほさんが感動を伝えた。「今日わずかな時間で、ボ・ガンボ、ローザ、ソロ。どんとの生涯を一挙に辿っちゃったよー!」。
ちほさん本当にウレシソウ。ウン、この笑顔に叶うもの無いよね。
ちほさんがそれぞれのメンバー紹介する。それぞれとちほさんとハグする。
「みんなステキな、どんとのお兄さんだよ」。KYONさんを「長男」。玉ちゃんを「どんとに歌わせた人」と紹介。
ただ・・ただ感動。最後「おめでとう」が鳴り響く中・・みんな笑顔で去って行った。


最後にひとつ
ライブが終わっても何か感動が残ってた。初めてどんとの唄に生で触れた「サマーおぶどんと」を思わせる構成。
あの時同様ボ・ガンボスとローザのメンバーの共演が見れた。「どんとの情報化」により起こった奇跡
何よりKYONさんと玉城さん、どんとの二人の「兄貴」の共演が見れたのが嬉しかった。
毎年ある夏と冬の追悼イベント・・いつも何処か悲しさがあった。「どんとがいない」というキモチがあった。
でも今年は違った。メンバーみんなが「どんとの唄」を楽しんでた。「どんと」をきっかけにつながり、新しい出逢いを喜んでた。
オレも楽しめた。純粋に楽しめた。ただただ「どんとの唄」を楽しく聴き目の前にある奇跡を喜んだ。 これでイイんだ。これでイイじゃん。
今年のこのライブは去年参加したキヨシローが「楽しかった、またやりたい」と言ったのがきっかけで企画されたという。
そう。また見たい。今年の夏。日比谷野音で。ちほさん、ボ・ガンボ、ローザ。色んな友人。
KYONさんと玉城さんの共演で「どんとの唄」をもう1度聴きたい。今回見れなかった嫁、友人と一緒に見たい。
それがオレの願いだ。
最後に・・ありがとう、そしておめでとう。どんと。

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