14.My Family(04.5/14UP)

日記でも書いているが、最近仕事のコトでかなりヘバッテいる。
ボクの仕事は「内部監査」という社内のミスや不正の調査をする仕事。
でも、同時に管理部門のスタッフも兼ね、色んなルールを作り・・決算資料も作り・・・。
それなのに、社内には色んな問題が山積みだ。その解決に奔走しているけど、手が追いつかない状態だ。
勿論協力してくれるスタッフもいるけど・・・ハッキリ言って「困るな」と言う人たちの方が多い。
酷い言い方だが・・客観的な事実としてそうなのだ。現在のままでは、彼等がそのままでは進まないのだ。
そして・・・当の本人たちは「そのコト」に気付いていない。
結局「僕」が彼等の仕事をするコトになる。・・・だって「出来る」のは俺なんだし・・俺がしないと仕方無いだろう。
時間をかけて、「教育」とか「啓蒙」してる余裕は無いのだ。

だけど一人でやれるコトはたかが知れている。一人でやれる量には限界がある・・あまり成果が期待出来ない。
でも、結局やるけどね。「任せてたら」・・何も変わらない。「任せたら」止まってしまう。
・・・ハッキリ言ってかなり消耗している。疲れている。無力感も感じている。
そのコトで切れて・・社内で一寸怒鳴ってしまった。・・・・。一寸自己嫌悪・・・・でも、反省はしないけどね。

最近帰宅して・・「疲れた、疲れた」って嫁に「弱音」ばかり吐いている。
「愚痴」は言わない。長々と「愚痴をこぼす」のは嫌だ。それはみっとも無い。
だけど「弱音」だけは・・・「弱音」ぐらいは吐いてもイイだろう。
オレだって、そんなに強くは無いんだ。決して会社ではその「弱み」は見せないけど・・
親兄弟にも「弱音」は言えないけど・・ココでは、ウチでは、この「仮面」を脱げる。

嫁はオレの弱音を聞いても・・「フーン」「あっそ」って呟くだけだ。
会社でボクが切れた日も、帰宅して嫁に、「もう会社辞めたい、俺仕事辞めるから嫁の○○にしてね」
・・って言ったら「コ○スよ」との返答。
(どちらも、公共の場(・・なのか笑?)に相応しくない表現なので伏字にしますが(^^;)ヾ )

それを聞いて、何か笑っちまった。あ〜、このコはイイ、このコといると楽だ。ホントにアリガタイ。

分かってるのだ・・・そんなコトは・・十分分かってる。何処に行ったって、同じなのだ。何も変わらないのだ。
逃げても仕方ないし・・・逃げられないし・・・逃げる気もない・・自分でも分かってる。
結局、月曜日の朝になればブツブツ云いながら、「頑張ってしまう」のだ。逃げないで向かっちまうのだ。

嫁は、そのコトを見抜いている。
このコは、オレを励ましもしないし、慰めもしない・・オレと一緒に悩みもしない。
ただ・・突き放してくれる・・それが有り難い。
突き放してくれる。そうして、本当のコトを分からせてくれる。それでイイのだ。それで十分なのだ。
「温もり」や「慰め」なんてイラナイ。黙って突放してくれれば・・次の日の朝には起き上がれる。

そう・・よくワカンナイけど・・上手く言えないけど、それがオレにとっての「家族」なのだ。
オレにとって「家族」って・・そういう存在なのだ。

15.オンガク(04.9/23UP)

最近、仕事で疲れてて、それでも何とかやってて改めて感じるのは「オンガク」が自分にとって如何に大切かというコト。
毎日、職場で色々考えて悩んで行詰って苛立って・・相当ストレス溜まっている。
気分転換は決して上手い方じゃないし、結構次の日に引きずるほうだ。正直投出して楽になっちまいたいなァと思うコトもしばしば。
でも、気分転換しても何も解決しないし、投出したら後悔するのは分かりきってる。
それでも何とか立ち向かえるのは勿論、家族や友人の存在と・・後「オンガク」のお蔭。

出勤の時、帰宅の時、自宅と会社の間の電車の中、ウォークマンで色んなオンガクを聴いて励まされている。
元春、祥子さん、Cocco、チャボさん、どんと、ベンジー、フィッシュマンズ、PattiSmith、最近はカーネーションも多いかな?
会社に行くときはオンガクを聴くことで昨日の疲れや重いキモチを無理やりにでも吹っ切っている。
そして・・・会社からの帰り・・帰りは・・オンガクを聴いてその日感じた疲れ、怒り、敗北感、自己嫌悪を吹っ飛ばす。
何とか、何とか吹っ飛ばす。
職場で感じたマイナスの感情を家に持ち込むのはイヤだ。絶対イヤだ。(実際は持ち込んで嫁に弱音吐いてるが)
職場のコトは自分の中で処理すればイイ。嫁を巻き込む必要は無い。嫁には関係無いコトだから。自分の問題だから。
仕事のコトで自分たちのプライベートな生活が侵されるのは真っ平ゴメンだ。「仕事」や「会社」は大事だけど「家」の方がもっと大事。
ボクにとって「仕事」や「会社」は「家」より上位には来ない。会社員としてはイケナイかも知れないが、それが本音だ。
だからって仕事に手を抜くコトは無いし、全部「本気」でやってる積りだけど・・だけど、それはホントに疲れる。

だからオンガクが要るのだ。帰宅の電車の中で祥子さんや元春を聴いて「家」に着く前にネガティブなキモチを収めるために。
オンガクの力を借りて自分を取り戻す必要がある。逆に出勤の時はオンガクの力によって「家」から「仕事」にキモチを向かわせる。
その所為か・・どこか激しいオンガクを求めている。とがったコトバ、激しいビート、そういうモノを求めている。
元春は一見穏やかなスタイルだけど・・ポップなメロディやクールな唄い方の裏にはとても激しい熱が秘められていると想う。
祥子さんやCoccoはもう有りのまま、何も隠さない。裸の唄を聴かせてくれる。
それが後ろ向きの歌でも、有りのままだから却って力をもらえる。キレイじゃなくてイイのだ。否、むしろキレイじゃない方が感動出来る。

そして・・ベンジー・・多分以前だったら絶対聴かなかっただろう。でも今ベンジーの激しいギターやコトバにすんなりと感動出来る。
それは多分自分が変わったんだろう。ベンジーの唄の力を感じれる様になったんだろう。

オンガクを聴いて電車の中で何とかキモチを整理して・・・普通の顔で家に帰れる。嫁の前で笑顔を作れる。
会社に行って明るく「おはよう」と言える。

今回の元春のアルバムの中には現在の自分のキモチと重なる歌が多くて本当に嬉しかった。
元春の歌の中の主人公たちが自分と同じ様に悩み、傷つき、闘い、それでも何とか前に行こうとしてるコト。そのコトに感動した。
「地図のない旅」や「明日を生きよう」の歌詞には本当に参ったなあ。
祥子さんやCoccoの歌詞は本当に前に押し出してくれる。この人たちは「頑張れ」とかは絶対言わない。
「何もない」「なくした」「ワカラナイ」並ぶのはむしろマイナスのコトバだけど・・だけど何かをくれる。
プラスじゃなくネガティブなコトバ、唄が力をくれるというのも最近分かったコト。

オンガク聴いたからって問題が解決する訳じゃない。仕事も現実も変わらない、終らない。
だけど、オンガクを聴けば無理やりにでも頑張れる、笑える。自分を取り戻せる。
明日もきっと大変だろう、でも何とかやれるさ。

TOP