2005.2.21〜27 北アルプス・唐沢岳幕岩
幕岩 西壁ルンゼ(4級) アプローチ:大町の宿から右稜に繋がる雪のルンゼをつめ、コルに上がるとそこが取り付きとなる。 1P目〜3P目(105m):雪壁をブッシュなどでプロテクションを取りながら登る。 4P目(45m/W−)小川:氷と岩のミックスの凹角。下から見ると傾斜もそんなに無いので楽かなーと思いながら登るといがいに悪かった。 5P目(40m/W)鈴木:目の前のスラブの左の草付を登る。 6P目(40m/W)小川:トポには目の前のスラブと書いてある。確かに緩やかで簡単そうなのだがのっぺりした岩の上の薄氷ではプロテクションも取れそうに無く、堕ちた時のことを考えると恐ろしくなりあっさり草付を繋げて逃げて登る。 7P目(20mW、A1)鈴木:垂直のアイス、氷で隠れたハーケンを探しながら登っていく。トポではA1と書いてあるがフリーでさくさく登って行く。さすがだ鈴木君! 8P目(30m、WA1)小川:鈴木君から勇気を貰いフリーで登ってみるが、ベルグラに恐怖を感じ左の岩伝いに登れるかと回ってみるが結局戻ることが出来ずテンションを掛けてしまう。その後の垂直の草付にランナウトが恐ろしかった。 9P目(30mW+、A1)鈴木:フレークに詰まったアイスにフリーの可能性を感じるがその手前の中のチップが見えているリングボルトを信用出来ずに右のフェースをA1で抜け、上でアイスに合流する。 10P目(20mW)小川:最終ピッチ、その前のピッチで力を使いすぎた僕には辛かった。途中でテラスのようになっている部分でかなり大レストをして登った。 下降は夏と同様の場所を下りる。途中ロープのスタックを恐れ細かく切りながら約2時間で右稜のコルまで下り、テントに着いたのは18:30。 25日は前日の疲れか予定起床時間の3:30を大きく寝過ごし6:00に目が覚める。天気も良いいので勿体無いからと大凹角ルートを登る。天気も疑似好天だったのか天気も次第に悪くなり風&スノシャーワーの時間が長くなるが何とか登りきり同ルート下降。 26日、残った時間も中途半端なので下山し余った時間で帰りにアイスなどしようと決め、10:00、山を下りはじめる。途中登ってくるクライマーと話をしながら予想より早く3時間くらいで車に戻ることが出来た。そして温泉により、余った1日で奥秩父にあるミックスルートを登ろうと話がまとまりその夜は西沢渓谷の公衆トイレの脇にテントを立てる。 27日は西沢渓谷〜東沢〜きよべい沢から懸垂してそのルートに取り付く。初めてするミックスクライミングはなかなか上手くは登れなかったがピックを引っ掛けぶら下るのは面白いもんだ。しかし恐ろしくパンプする。 反省 最近もっぱらフリークライミングばっかりの僕には今回の壁は少し難し過ぎたように思う。もちろんフリーの技術が必要なのだがそれ以前にもっと冬壁を登り込まなければならなかったと思う。経験&技術不足の自分にパートナーの鈴木君の足を引っ張ってしまった。 鈴木(G登攀倶楽部)・小川(文) |
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葛温泉 |
七倉ダムから望む幕岩 |
雪が無く高巻くはめになった |
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大町の宿 |
停滞日にトポを書く鈴木君 |
アプローチ中から見る西壁 |
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西壁ルンゼの1P目の雪壁 |
ビレー中の鈴木君 |
5P目の出だし |
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上部のベルグラ |
大凹角ルート |
下降中 |
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帰りに寄ったミックス(ルート名を忘れてしまった) |
出だしを登る鈴木君。 |
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