会山行 越沢バットレス

 


当初は26日に秩父あたりの岩場でフリーをやり、泊まりで越沢に向かう予定だったが、例によって全く明けない梅雨のせいで、27日の日帰りクライミングとなった。
メンバーは矢田、小川、塚内、小林、三田夫妻の6名。パートナーは前から順番に2人ずつで組んだ。個人的に越沢は岩登りの基本みたいなところだと思っている。最近はフリーばっかりやっていて、こういった場所のボロボロの残置ハーケンとかスリングは久しく見ていなかったので、緊張した。
10時頃現地到着。当日は曇り空で、涼しくて丁度良い気候だったが、岩の下部は雫が垂れるほど濡れていた。僕と小川のコンビは猫のシェイプアップルートを登ったが、普段なら割と何てことのない1ピッチ目がビショビショで5・11に感じられ、ヌンチャクをつかんでも咎める者は誰もおらず、リードの小川もA0しまくっていた。幸い僕はフォローだったので、これも練習と思ってヌンチャクを無視し、岩も砕けんばかりにホールドを握りしめ、無理矢理抜けた。
昼食後、岩の濡れ方は相変わらずで、左ルートの下部では3メートルほど滑落している別パーティーの人もいた。同じ場所を三田さんと僕もリードしたが、かなり微妙だった。フォローの三田夫人もかなり辛そうだった。後に続いて僕も登り、フリクションのフの字もなかったが、汗だくでなんとかオールフリーで抜けた。以前は怖くてリードできなかった左ルート上部のクラックも意外と余裕を持って登れ、少しは上達した(あるいは麻痺してきた)のかなと感じた。右端のY級ルートでは、上の方の木の根に引っかかってしまったロープを塚内さんが難しそうなクライミングで回収に上がったりしていた。ゲレンデとはいえ本チャンは色々なことがあって結構疲れるものだと思う。
5時頃に岩場を引き上げ、鳩ノ巣駅前の蕎麦屋で軽く(6人中4人が大盛り)夕食をとり、解散。それにしても小林さんのフォルクスワーゲンは快適だった。一緒に岩場に行くのはいい車を持っている人に限ると思ったのは僕だけではないはずだ。

矢田 雅博 

久しぶりの越沢バットレス。結構濡れていた。

左ルート2ピッチ目を登る矢田氏。

休憩タイム

1ピッチ目を登る希美子さん。

 

 

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