ジュリアス様お大事に



その1

ジュリアスが倒れた。
いつも黙々と激務をこなし、日の曜日というのに執務室にこもっていたりする。皆を導き教え諭すのにも忙しい。およそ彼がだらけていたり休んでいたりする姿を見ることなど皆無。そんな忙しい日々の合間、たまさかの休みにはオスカーと馬を駆るという至って丈夫そうなジュリアスがいきなり、である。
それは日の曜日に起こった。オスカーと乗馬を楽しんだジュリアスは私邸に戻ってから急にめまいを起こしてぶっ倒れた。目の前でジュリアスが蒼白になって倒れる様を見せつけられたオスカーは、らしくもなくおろおろしてしまってジュリアスが運ばれていった医療センターの病室に見舞いにも行けぬ体たらくだ。


明けて月の曜日。ジュリアスはやはり執務を休んでいる。

ジュリアス様の身に何か大変なことが起こっていたら……俺はどうすればいいんだ!
何ともないとわかるまでは恐ろしくてジュリアス様のお顔を見ることもできないような気がするぜ。
強さを司るこの俺としたことが…とんだ弱気の虫にとりつかれたもんだ…。

オスカー様、えらく落ち込んでいらっしゃるのだった。だがジュリアスの容態は気になる。そこでランディを呼び寄せた。
「お前な、ちょっとジュリアス様の病室へ伺って、どんなご様子か見てきてくれないか。」
「はいっ! オスカー様。じゃ俺、ちょっと行ってきます!」
ばびゅーん! 風の守護聖はそれこそ風のようにすっ飛んでいってしまった。オスカーがジュリアスに心服しているのと同様かそれ以上にランディは炎の守護聖に心酔しているのである。

ジュリアスの病室あたりまでやってきたランディ、ここまで来てようやく自分の任務の意味について考えていた。「どんな様子か見てくる」っていうのは、具体的にはどうしたらいいのかランディにはよくわからなかったのだ。
医療センターの受付でジュリアスについて尋ねたところ、「ジュリアス様は面会謝絶ですよ」と言われた。メンカイシャゼツ……その不可解な言葉の意味に悩んだランディだったが、
「で、どこにいらっしゃるんですか?」
にこっ。白い歯がキラリッ! めげずに質問を重ねた。ランディの悪意のない笑みに勝てる人間はそうはいない。面会謝絶だと言ったその舌の根も乾かぬうちに「603号室です」とつい答えてしまった受付のおばさんなのだった。
とりあえずジュリアスの病室だと教えられた部屋の前まで行ってみる。なるほど「面会謝絶」という紙が貼られている。どうやら医師の回診を受けている最中らしく、中からは話し声が聞こえてきた。
「…ジュリアス様、あなたは少々働きすぎです。たまにはお休みにならないと…。これははっきり申しまして過労ですよ。しばらくは絶対安静にしていてください。」
なにやら不穏な響きを秘めた医師の声に、ランディは固まった。

カロウ???
なんか、よくわかんないけど、お医者さんがすごく良くないようなことを言ってるような気が…。
メンカイシャゼツでカロウ…そして絶対安静…。大変だこりゃ!

そう思ったランディはそそくさと引き返した。(どっちにしろ面会謝絶なんだからそれで良かったのではあるが。)
ジュリアスのことは尊敬している。だがどっちかといえば苦手なのだ。いきなり病室を訪ねたところで、何を話したらいいのかもわからない。ただでさえあまり話をしやすい相手と言うわけではないのに、どうやら容態が良くないらしいジュリアスになんと声をかけていいのか皆目わからない。とにかく医師の言葉を漏れ聞くことができたから、とりあえずどんな様子かはわかった気分になったのだ。

それにしても…絶対安静ってお医者さんに言われるなんて…ジュリアス様、よっぽどお悪いのかな…。
(ランディ様、面会謝絶も過労も知らないけど「絶対安静」だけはわかったらしい。これじゃまるっきりバ○…ごめんなさ〜い、ランディ様ファンの方…ギャグなんで許してね。)

素直で明るくて元気が取り得のランディである。いい奴なんである。しかし、ちょっとものを知らな過ぎた。せめて「過労」くらい知っていてもいいと思うのだが、彼の脳にその単語はインプットされていなかった。何かとてつもなく大変なことのような気がして、ランディは浮かぬ顔で宮殿まで戻ってきた。そこへ現れたのはマルセルとゼフェル。
「ジュリアス様、どうだった? オスカー様に言われて様子を見てきたんでしょ?」
マルセルが勢い込んで尋ねた。日頃とっつきにくいと思っているジュリアスだけど、首座が急に倒れたのはマルセルにもショックだったらしい。ゼフェルもどことなく心配そうな面持ちである。
「うん、それがさ、どうもあんまり良くないような話だったよ。」
「えっ? ジュリアス様、何か重いご病気なの?」
「絶対安静だって」
「いってー何の病気なんだよー?」
「…うーーんと、確か……ロとかカとか…」
「ロ?」
「カ?」
「そういう感じの言葉だったなあ…」
「それってよー」
「もしかして」
「「ローカ??」」
「あ、そうそう、それだったんじゃないかな!」

「ローカ」と「カロー」確かに使っている音は一緒だが並び方が違う。意味も全然違う。…あ〜あ。
かくしてお子様三人組の物覚えの悪さと勘違いにより、ジュリアスは「老化」によって倒れたということになってしまった。


その2

「ええーっ!? それ、マジぃ?」
いつも騒がしいお子様三人組が顔にタテ線入りで暗いムードなのを捕まえて話を聞き出したオリヴィエ、「信じらんなーい!」と声を上げた。
「老化…って、あのジュリアスが?」
男のくせにお肌なんかツヤツヤのぴかぴかで、白磁の肌にほんのりピンク色のほほ、バラの唇、化粧もしないであの美貌。シミもそばかすもなくって25歳っていうのだって信じられないくらいのあのジュリアスがぁ!?
そりゃあまあ…ジュリアスって生まれ年いつかわからないけど、少なく見積もってもン百年前だろうし…そーゆーことも…もしかしたら…あるのかもしれないね…。

なんだか異様な衝撃を受けたオリヴィエ、元気がない。

一人で考えてても落ち込んじゃいそうだし〜。私が考えたって事態は良くならないよね。
仕方ない、リュミエールとルヴァ呼んでお茶しよっかな。気晴らし気晴らし☆


そのお茶の席で話題は首座の入院騒ぎのことへと及び、ついオリヴィエが洩らした一言。
「ジュリアスさ、…老化で危ないんだって。絶対安静だってよ。」
(「危ない」とは誰も言っていなかったはずだが)
リュミエールは声もない。
ルヴァは心配げな中にも興味深そうに目をかせた。<どこまでも探究心旺盛な男
「なんとまあ。老化ですか〜。やはりこの聖地のシステムには何か欠陥があるのかもしれませんねー。本来なら長くもってせいぜい120年ほどの人の寿命が、守護聖になるとずいぶんと引き伸ばされているような状態ですから。どうしても無理があるんじゃないでしょうか。ということは、これは我々全員に関わってくる問題である可能性もありますねー。
ジュリアスは歴代の守護聖の中でもおそらく在位最長の人ですから、長いこと聖地にいることによる何らかの悪影響も受けやすいのかもしれません。ちょっと文献を調べてみましょう。もしかしたら何か対処法があるかもしれませんからねー。このままジュリアスを老化でなせるわけには行きませんよねー、うんうん。」
深刻な内容の割にはのんびりした調子でルヴァは言い、「それでは私は王立図書館へ出かけることにしましょう、どっこいしょ」と立ち上がった。言っちゃあナンだが、この方のほうがよほどじ○むさいと思う。


ジュリアス様が…廊下…ではありませんでした。蝋化…もっと怖いですね。
老化だなんて。そのようなことがあるのでしょうか?

オリヴィエからこの話を聞かされたリュミエールは心を痛めながらクラヴィスの館へと向かった。今日もハープを奏でに行くと約束をしているのだ。だがいつものようには演奏に興が乗らず、いぶかしがったクラヴィスに「どうした?」と尋ねられた。
ジュリアスとは対立ばかりしているクラヴィスだが、ジュリアスの入院の理由をリュミエールから聞かされて真っ青になった。実はクラヴィスはジュリアスが倒れたと聞いてひそかに彼の運勢を占ってみたのだった。日頃いがみ合っているようだがそこは幼なじみのこと、具合が悪いと聞けばやはり心配にはなるのである。
ってゆーか、彼に何ごとかあった場合、個人的に一番困るのはクラヴィスなのだ。何しろあのお偉い首座殿をからかうのは楽しい。他に何の楽しみもないこの聖地にあって、クラヴィスの唯一の気晴らしと言えるのが「ジュリアスをからかうこと」なのである。老衰で気息奄奄、青息吐息のジュリアスをからかったところでたいした反応は返らないだろう。からかう対象には、元気はつらつ、殺しても死なないような健康体であってもらわねばこちらが困るのだ。大事なジュリアスに、取り立てて悪い卦は出ていないと安心していた彼にとってこの情報は青天の霹靂だった。

ジュリアスが老化で危ない!?

そのこともショックだったのだが、もうひとつ自分でも意外なほどにショックなことがあった。

自分はジュリアスと生まれた時期もあまり変わらない。ということは…。
それでは私も危ないということか……。なるほどそういうことならば、この体のだるさ、気力のなさ、頷けないでもない。私も…年老いたのだ……。

よろよろよろ。<気分は老人
クラヴィスは額を押さえながら立ち上がると「今宵はもうよいから帰れ」とリュミエールを帰し、ベッドに潜り込んだ。<逃避
クラヴィスがいつも以上に暗く落ち込んでいくのを見て、リュミエールは自分の受けた衝撃も忘れた。

ジュリアス様とは仲がお悪いとばかり思っておりましたのに。それほどご心痛とは……。
やはり私などがいくらお尽くし申し上げても、長年のお付き合いであるあの方には敵わないということなのでしょうか…。

めったなことで感情をあらわにすることなどない闇の守護聖の青ざめた顔を見せられたリュミエールは、自分のこれまでの努力が空しかったような気がして、悄然と私邸へ戻っていった。


どよどよどよ〜〜〜〜〜〜〜ん。
ランディの報告を受けたオスカーはものすごく落ち込んでいた。クラヴィス級のオドロ線が背後でとぐろを巻いている。

ジュリアス様が……あのジュリアス様が…いつだって神々しいまでに美しく気高いあの方が…老化で命も危うい…だなんて!(ここでもいつの間にか「命が危うい」ことになっている)
俺はそんなこと信じないぞ。日の曜日にも早駆けにご一緒したばかりだ。…そう言えばジュリアス様にはちょっとばかし頭が固いところがあって…頑固じじいって感じがないわけでも…うわあっ!!  俺としたことが、なんてこと考えるんだっ!! あのジュリアス様に限って老化だなんて。あるはずがない。

しかし妙に説得力のある病名「老化」にすっかり気をくじかれてしまった炎の守護聖なのであった。


その3

火の曜日。絶対安静面会謝絶状態からわずか1日で不死鳥の如くよみがえったジュリアスは元気に職務に復帰した。月の曜日一日中食っちゃ寝をしていたので体は万全、仕事中毒のジュリアスは仕事がない状態が我慢できなくなったのだ。主治医の配慮で面会謝絶にしてあったおかげで、余計な見舞い客もシャットアウトできてしっかり休養が取れたジュリアスはもう少し体を休めたほうが…という医師の声を振り切ってさっさと退院し、嬉々として出仕してきてそして…首をかしげることになったのである。
周囲の様子がおかしい。守護聖たち、いつになく妙に親しげな割には、何だか距離をおいて見られているような気がする。

オスカーは最初ジュリアスを見たとき信じられないという顔をし、それからぎこちなく笑顔を浮かべた。そして退院の祝いの言葉を述べる。それは良い。が、その後の態度がどう考えても変だ。朝の定時報告のあとも光の執務室に居座ってあれこれと世話を焼こうとするのである。
「あ、ジュリアス様。足元にお気をつけて。」
などと言いながら手を取って導いたり、書類を取りに立とうとすると、
「あ、それは俺が取ります。そのファイルは重すぎます。」
と愛想笑いのようなものを浮かべてみたり、とにかくヘンなのだ。

いったいこの者は何を考えているのだ? 私を女性だとでも思っているのか? つい先日までは私がファイルを出し入れしていても何も言わなかったくせに。病み上がりだと気遣ってくれているのか? だがなにやら目つきが妙だしな…。

オスカーのいたわり方たるやか弱い女性に対するもののようで、ジュリアスがなんとなく居心地が悪くなるのもわかる。実は寿命の尽きかけている老人としていたわられていると知ったらジュリアス様、どうお思いになったか。
そして同様の異変がオスカーだけではなく、守護聖全員に起こっているのだ。やたらにものをくれたり、執務中にわざわざ時間を割くほどでもない(とジュリアスには思える)ことで執務室に顔を見せたりする。
ルヴァはにこにこして怪しげなドリンク剤を持ってきた。
「強壮剤なんですよー。あなたの状態に効くかどうかはわかりませんけど、試してみてくださいねー。」
もうすっかり良いのだからといくらジュリアスが言っても聞く耳を持たない。
「他にもいいものが見つかったらまたお持ちしますね。」
無理やりそのドリンク剤1ダースを押し付け、ルヴァは行ってしまった。入れ替わりにオリヴィエもやってきて、小さなビンを手渡していった。
「これが必要になる時があるかもしれないからさ。遠慮せず使ってよね。じゃ☆」
言うだけ言うとひらひらひらと手を振ってさっさと部屋を退出。止める暇もなかった。呆然と見送って、手の中に残った小ビンを見た。「リンクルケアミラクルパワフル」と書いてある。…しわ取りクリームである。

いったい何のためにオリヴィエはこんなものを???

ジュリアスの疑惑はふくれあがるばかり。
そうこうするうち、光の執務室へはめったに顔を見せないリュミエールもやってきて、
「お加減はいかがですか? 何か私にできることはないでしょうか? 何なりとお申し付けくださいませ」
と猫なで声を出すし(←ジュリアスの主観)、マルセルは涙ぐみながら鉢植えを置いていった。
「これ、ジュリアス様が育ててください。長寿の木っていうんです。」

リュミエールといい、マルセルといい、なぜそのように悲しそうな目で私を見るのだ!?
ルヴァは得体の知れぬ飲み物を置いていくし、オリヴィエのくれたものときたら…まったくもって理解不能だ…。

とため息をついていると、今度はゼフェルまでもが頭をかきながらやってきて、
「オレ今まであんたに散々逆らってきたけどよー……その…悪かったな。これからはもーちっと自覚っつーやつを持つことにするぜ!」
と、やけにすがすがしく宣言して行った。まるでランディ並みにさわやかに言われて、ジュリアスの疑問がまた増えたのだった。ちなみに「自覚を持つことにする」と言うゼフェル、その心は。

老い先みじけーあんたによけーな心配はかけたくねーからな。

なのである。ゼフェルは突っ張っているようで根は優しく、しかもけっこう敬老の精神に富んだ少年なのだ。
ランディはランディで「ジュリアス様、元気出してくださいっ! 俺応援してますから!」と威勢良く発破をかけてくれるのだが、これまた要領を得ないセリフだ。
皆の様子にジュリアスは首をかしげるばかりであった。誰も彼もが何やら奥歯にもののはさまったような物言いで、こちらから質問しようとするとそそくさと逃げるように去っていってしまう。

いったい何なのだっ!?

額に青筋、いいかげん切れかかっていたところへ折りよくクラヴィスが現れた。普段はそれほど仲がよろしいとは言えない間柄だが、とにもかくにも長い付き合いである。一番気の置けない相手であるのは確かだ。

クラヴィスに尋ねればよいのだ。

とジュリアスはようやく心のつかえが少し取れた気になってクラヴィスを招じ入れた。
ところが。

よろよろよろよろ…。
クラヴィスは、ジュリアスが老化で倒れたという話を聞いたショックからいまだに立ち直れていないらしい。元気そうなジュリアスを目の前にしても、

ああ…こうして元気そうにしているが、実は老化で体はぼろぼろなのだな…哀れな…。

なんて無闇やたらに同情し、なおかつ、

だがお前だけではないぞ。この私もいずれ近いうちにそうなるのだ…。

って落ち込んだりしてて、背後にはオドロ線、オプションの人魂まで多数飛び交っているような有様だ。
質問攻めにしようと待ち構えていたジュリアスだが、いつにも増して暗いクラヴィスのこの様子には驚いた。
「クラヴィスそなた…具合でも悪いのか?」
いくら仲が良くないとは言っても、一応同僚だし長年の付き合いだし、具合が悪けりゃ心配もする。クラヴィスとジュリアス、似たもの同士である。

「お前…私の具合などを心配している場合ではなかろう…安静にしていなくてもよいのか?」
「ああ、もうすっかり良いのだ。…ところでな、そなたに尋ねたいことがある。」
「…何だ? 何なりと言ってみろ。お前の役に立つことならば何でもしてやろう。
恐ろしく協力的な態度にまたも驚くジュリアス。

まったく、クラヴィスまでがこれだ…。

「うむ…それがな……皆の様子がおかしいのだ…(そなたも含めてな<ジュリアス心の声)。」
「…それは……当然だろう…」
「何? どういう意味だ?」
「首座殿が老化で先が長くないとなれば、な…」
??????
「老化…と言ったか? がだ?」
「お前だ」
ジュリアスの眉間に深くしわが刻まれた。<リンクルケアミラクルパワフルが必要かもしれない
「………………いつの間にそういう話になったのだ? 私は医師に過労だと言われて休養していただけなのだが…」
「過労…だと?」
「ああそうだ。」
クラヴィス、拍子抜け。
なーんだ、過労……。<「過労」だって死ぬことあるのよ
その場にへたり込んだクラヴィスにジュリアスは微笑みかけた(老化で危ないなんて言われてたのに怒りもしないのはこのジュリアス様、鷹揚なのか鈍いのか…)。
「そなた、それほどまでに私のことを気にかけてくれていたのか。」<心配してくれたらしいのがうれしい
「……まあな。」
せっかく誤解してくれているジュリアスに、本当のことは言わぬが花。実は自分も危ないかもしれないから精密検査を受けようと思っていたのだが、ジュリアスは「老化」じゃなくて「過労」だったとわかって、自分は検査の必要がないことに安堵して腰が抜けたのだった。
自慢じゃないがクラヴィスは、過労になるような生活はしていない。

何もかもどうでもよいと思っているにもかかわらず、
見た目25歳だけど体は150歳です、ご愁傷様」
なんて診断が下されるのがちょっと怖かったクラヴィス。
闇の安らぎを司り、めったなことに動じないはずの闇の守護聖様、これで案外小心でかわいいところがあったりするというひたすらばかばかしいお話でございました。